安藤寿康のレビュー一覧

  • 教育は遺伝に勝てるか?

    Posted by ブクログ

    行動遺伝学という学問からみる教育論。
    我が子に少しでもいい教育をするには、親は何ができるの!?と、育児本を読みあさる人(私自身を含む)には、ちょっとした目からウロコかも。
    結局、親はなんにもできないんだなと(笑)。
    子どもは、自身がもって生まれた性質をのびのび伸ばして行きていくようにできているし、それをのびのび伸ばしてやれるように応援するのが、親の役割なのかな。
    それは決して絶望などではなく、むしろ、自分の責任で子どもの生き方が決まったりなどしない!と、真面目すぎる親御さんの肩の荷を下ろすものでもあると思う。

    0
    2025年03月15日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

    Posted by ブクログ

    ・遺伝の影響を受ける
    ・環境の影響を受ける
    ・子どもの好きを大切に

    一卵性の双子が、別の家庭環境で育てられて
    その後、どちらも整理整頓が得意になる
    ①母親が整頓整頓が好きだから
    ②母親が整頓整頓が苦手だから

    環境は後付けで遺伝的な影響を受けているエピソードにとても興味を引いた。
    反面教師として何かを伸ばすことも環境に反応して遺伝の影響を受けているのかもしれない。

    遺伝子検査で得意なものを発見し、
    それを効率良く伸ばして‥のような攻略法は無い

    色々やってみて感じることが大切なんだ

    0
    2025年02月24日
  • 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

    Posted by ブクログ

    遺伝と環境要因近との関係。
    対立軸として語られがちだが、変わらない遺伝子の属性故に環境から得る効果やそれに対する感情や行動も異なる。交互に影響を与え合う関係にある。
    経験が遺伝するか、というと、しない、のだが、外見に出ない傾向などの要素が遺伝することで、似た傾向の属性を持つ存在にはなるのだろう。

    0
    2024年12月16日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

    Posted by ブクログ

    双子研究における行動遺伝学の成果を知る上では参考になった。ただ,遺伝・共有環境・非共有環境の影響割合を始めとした統計データの解釈は,より多くの批判的検討が必要だろう。また,教育への介入(その後の効果の評価)の可能性も考えた方が良いのでは。

    0
    2024年09月15日
  • 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

    Posted by ブクログ

    興味深いテーマ。でも難しい。それは遺伝メカニズムが複雑だからなんだろう。理解を深めるためにはもっと周辺領域のことを学ばないといけないな。

    0
    2024年07月06日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

    Posted by ブクログ

    私たちが思っている以上に遺伝が人生を左右している。ただしDNAで全て完結されるわけではない。人付き合いや環境によっても大きく影響されるので。

    0
    2024年05月19日
  • 日本人の9割が知らない遺伝の真実

    Posted by ブクログ

    行動遺伝学の入門書。学術的な観点から遺伝に関する事実をわかりやすく教えてくれる。遺伝の影響の大きさが社会で思われている以上に大きいという事実を淡々と説明してくれる。

    知能テストで測れるものが知能であるという定義はとても面白い。能力は社会的に認められて初めて能力として認められるのであって、求められない、測れない能力は社会で機能していても軽視されるというあたりはシビアな現実を指摘してる。

    結局は遺伝の影響からは逃れられないという身も蓋もない事実を認めてその上で教育をどう考えるかという話になるがなかなか解がない感じ。

    この著者の文献を引用して橘玲氏がベストセラーをだし、後追いでこの本が出来たと

    0
    2024年04月30日
  • 生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋

    Posted by ブクログ

    遺伝とはトランプで配られた手札のようなもの
    本人の意思や努力、教育などでコントロールできるのは1〜2割程度
    親の能力をそのまま引き継ぐとは限らない
    平均回帰するので優秀な親の子は普通になりやすい(スポーツ選手など)

    0
    2024年04月09日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

    Posted by ブクログ

    タイトルを思いついた時点で、勝ちみたいな種類の本だったけど、内容も面白かった。遺伝は強い!でも、ある程度の家庭環境と教育は必要!ということが分かって、良かった。

    0
    2024年04月03日
  • 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

    Posted by ブクログ

    この本を読む前は遺伝の影響もあるが、成長してからの環境や行動が社会的な立場を左右すると考えていた。

    その考え方は合っている部分と間違っている部分があった。
    遺伝は非常に複雑である。また、能力が発揮されること自体も想像以上に単純ではない。
    大前提としてあらゆる能力に関することに遺伝が影響を及ぼしている。そして、遺伝情報は外生変数であり、環境などの外的要因の影響を受けない。遺伝情報はセントラルドグマである。
    本書では能力と才能という言葉を使い分けているが、才能は遺伝と学習、社会的な文脈が合致したときに発揮される。
    さらに、能力も個人間・個人内・環境のレベルの確率状態が影響する。

    後半には行動遺

    0
    2024年03月24日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

    Posted by ブクログ

    一卵性双生児や二卵性双生児の比較による統計などから導かれた考察が紹介されている
    人の持つ特性を遺伝、共有環境、非共有環境それぞれの影響度合いを測り、どの程度が遺伝による特性なのかといったデータも幾つか示されている
    それから類推すると、一概には言えないが性質など先天性の強いものは遺伝要因が強く、後天性のものは環境要因が強い傾向にあるよう読み解ける
    逆に言えば教育や社会環境などの制限、制約により遺伝的格差は抑制されている
    つまり、自由度が高ければ高いほど遺伝による資質が強く出てきてしまうと言える
    現代社会は個性の尊重や受容という美辞麗句で如何にも倫理的に優れた世界を目指しているようだが、枠を外すこ

    0
    2024年02月18日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

    Posted by ブクログ

    勉強不足の私には難しかったです。読み終わって思うのは、教育や遺伝を個を作る絶対的な要因として考えるのではなく、自分や他人を理解するための材料の一つと考えた方が気が楽かなぁという事でした。

    0
    2024年02月14日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

    Posted by ブクログ

    行動というサイコロの試行。
    統計の本ってことで、いいかな。

    設計図(ブループリント)とは、誕生時に各人に与えられた地図のようなもの。最初の基本であり、唯一であり、自身により書き直すことも、環境からの影響によったりして修正も少々なら可能か?という代物。

    そこから如何に自分自身の運を、最適な間引きや篩にかけるか、サイコロを振る、振り続けられるか、なのか。それすらも遺伝ということになるんだろうが。
    性格は株式のチャートの移行変位のようにも感じるな。かなり気まぐれ感がありつつも、統合的。

    人生ってバクチなのね。いい鉄火場を探すのも大事。

    安藤さんは意外と、古典教養好きか。

    0
    2024年02月14日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

    Posted by ブクログ

    橘氏、安藤氏ともに切れ味鋭い見解を示してくれるので、彼らの著書を読んでいると気持ち良い。今回もタブーとされている遺伝子に関するものだが、対談という形の本であった。お二人ともに知見が豊富で、遺伝学の素人で読解が苦手な私にとっては、かなり読み進めることが困難であった。内容的にも、それぞれが以前書かれていたものと大きな違いはなかったように思われ、新しい気づきはそこまでなかった。

    0
    2023年12月12日
  • 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

    Posted by ブクログ

    行動遺伝学の研究成果。

    パーソナリティから環境まで、人間は、「遺伝」から逃れることができない。
    全てではないが、明らかな相関関係があるのが事実。
    であれば、それを前提に、綺麗事も抜きでいろんなことを考えべきだ。

    その通りだな。

    本としては、能力とか知能とかいう言葉の定義がすんげえ長い感じで、あとは統計的な事実があって、先生の、ポエムが最後に入る。

    人によって受け止め方が色々ある本だと思う。

    0
    2023年10月31日
  • 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

    Posted by ブクログ

    途中、論文のような図や説明があり難しかった。作者の独特な表現もあり、内容が入りにくかったが、独自の意図があり興味深い。
    遺伝と環境要因が複雑に絡み合い相互作用していく中で、自分らしく生きることを前向きに考えたくなる。たとえ自分に前向きな遺伝子が少なく、前向きな環境に置かれていなくても。

    0
    2023年10月18日
  • 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

    Posted by ブクログ

    作家の橘玲さんがよく著者の本を引用しているため、読んでみた。学者ならではのデータを駆使してはいるが、素人からしたらちんぷんかんぷんであまりよく理解ができなかった。ただ、文章の端々に著者の論理的思考の明晰さは感じ取れた。分からなかったという理由だけで評価を低くするのは忍びないが、その点を踏まえてこの評価とした。

    0
    2023年10月15日
  • なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える

    Posted by ブクログ

    教育と遺伝の関係はタブーという風潮もある中、明確に影響すると示しており、学ぶところが多かった。特に一般知能説と多重知能説の違いを学べたことは大きな実りだった。

    0
    2023年09月25日
  • 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

    Posted by ブクログ

    能力が先天的なものか後天的なものかを分析した一冊。

    先天的なものが多いといわれているが、必ずしもそれだけではないというところはわかったが、肝心のその割合などはわからなかった(一律でないのは当然だけど)。

    0
    2023年09月03日
  • 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

    Posted by ブクログ

    とても興味深い内容だったが、文系人間には結構難しかった。

    遺伝の研究は双子による臨床研究が知られているが、一卵性と二卵性による遺伝の確率の違いがきちんと数値で表れていることに驚いた。

    能力…というのはただ頭がいい、というだけでなく、集中力や継続力なども含めてのものであるというのは、ちゃんと考えたことがなかったが、ごもっともなことだと理解できた。

    残念ながら、netgalleyでは多くのグラフや統計は伏せられていたので、理解が深まらない部分も多かった。
    netgalley7.30

    0
    2023年08月22日