【感想・ネタバレ】教育は遺伝に勝てるか?のレビュー

あらすじ

遺伝が学力に強く影響することは、もはや周知の事実だが、誤解も多い。本書は遺伝学の最新知見を平易に紹介し、理想論でも奇麗事でもない「その人にとっての成功」(=自分で稼げる能力を見つけ伸ばす)はいかにして可能かを詳説。教育の可能性を探る。

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Posted by ブクログ

遺伝子と教育が与える遺伝子への影響について、
正しく子育てについて、悩んで色々本を読んでいた私からすると非常に興味深い話だった
ヒトは遺伝子で全てが決まっているわけではない、教育や環境を整えることで、可能性を広げさせてあげる、遺伝子が取捨選択をしていく
必ずしもこの本に書いてあることが正解かは分からないがとても面白かった

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2026年06月29日

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「親の育て方など、子どもの人生にとってたいした問題ではない」
親としては知りたくなかった真実だけど知って良かった
とりあえず、読み聞かせだけは5%効果があるらしく頑張ってやってて良かった

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2026年04月26日

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遺伝は強い。それを踏まえて子供とどう向き合うのかを考える必要があると思った。
個人的には遺伝学の分析結果と取り方は、個人的な経験レベルに還元するには抽象的すぎるなあと思いつつ、ある程度の諦観とでも出来ることを見極めながら子供と向き合おうと思いました。

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2026年03月14日

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遺伝と何かがわかりやすく書いてある。一般的にイメージする遺伝とは異なり両親の染色体の組み合わせが遺伝なので平均的になる場合もあれば珍しい組み合わせで極端な結果になることもあるようでびっくりした
親はこの安全基地になることが重要のようだったのでそのことを忘れずに子育てしたい(それが1番重要で難しそう)

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2026年02月17日

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どんな人も遺伝的特性があるので、それをうまく発現していける環境作りをできる範囲でやろう。という感じ。

どんな言葉をかけ、働きかけ方は人それぞれだが、受け取りかたも人それぞれ。

どうしてもできるようにならんといけんことなどは強制的に教育がいるが、最終的にその人らしく生きられる道を見つけられるようにしてあげたい。

そして、学校というシステムだけで狭い視野で考えず、生きていく上での特性をイメージして接するようにしたいと思った。

とてもとても面白かった。とくに最後から2番目の章と、最後の章。

人に話したくなる内容だった。

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2025年11月04日

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行動遺伝学者の安藤寿康(あんどう・じゅこう)氏による教育論。行動遺伝学では、人間のあらゆる行動には遺伝の影響が想像以上に大きいという。教育学の前提とされた真っ白な白板(タブラ・ラーサ)などなく、人が生まれつき持っている板は色も形も大きさもそれぞれ違う。教育は全能どころか、ほとんど意味が無いのだろうか。社会の環境整備が進み、各人の社会・経済的基盤が安定すれば、各人の自由度・選択の幅が広がり、結果として遺伝の影響が大きくなっていく。各人の遺伝的才能を十全に開花させるための環境的要因として、教育の意味がなくなることはないが、結果としての遺伝的才能の不平等がより明確になっていく。このどうしようも無い現実をどう捉えるのか、どう対処していくのか。教育云々よりそちらの方が大きな問題と思うのは私だけだろうか。なお、本書に収録されている双子のライフヒストリーはそれだけでも一読の価値あり。

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2025年08月23日

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妊娠を機に読んだ本その弐!教育と遺伝に関してデータをもとに様々な比較をしてくれて面白かった〜〜!そしてこれから子育てをする私の肩の力を抜いてくれました。仕事にも関係するので、読んで良かったな♩

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2025年02月07日

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タイトルの問いに対する答えは明快。
でも、それをどう受け止めるのか。それこそが著者の言いたいことであり、その眼差しは温かい。

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2024年05月06日

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双生児の研究に30年以上携わってきた行動遺伝学の第一人者である著者が、子どもの教育と遺伝との関係について、科学としての行動遺伝学の知見に基づいて解説。
「いかなる能力もパーソナリティも行動も遺伝の影響を受けている」という科学的事実を指摘しつつ、「遺伝によって決まっている」ということは否定し、ヒトは遺伝の影響を受けながら環境に対して能動的に自分自身をつくり上げている存在だとして、子育て、教育におけるヒントを提示している。
思っていたよりも能力やパーソナリティ等において遺伝の影響が大きいということを理解したが、遺伝的素質を発揮させるためにも親による教育が一定の役割を果たすということも認識し、まさに子育て中の身として本書の知見を活かしていきたいと思った。特に、子どもの親に対する愛着形成には遺伝要因はほとんどないということだったので、愛着形成に努めたいと思う。
「遺伝は遺伝しない」というのも目から鱗だった。遺伝の影響力が強い割には、親子でも似ていない部分も多いということについて、その背景がよく理解できた。
また、本書で紹介されている5組の双子のライフヒストリーは、遺伝の影響云々を抜きにしても、人生というものについて考えさせられる、とても興味深いものだった。

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2024年07月20日

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面白かった!
「遺伝は遺伝せず」「基本はメンデルにあり」「すべてはメンデルの法則にあり」(とにかくメンデル。笑)「形質の組み合わせはランダムに遺伝する」「正体はポリジーンのランダムな伝達」の項目の通り、遺伝っていうと「親に似る」というイメージがあるけど、「親に似ないことも遺伝」であることが分かった。
印象的だったのは、親や家庭の環境がかかわるとされる学力、知能、非行、飲酒喫煙など、多くの側面で、家庭内の要因の影響がほとんどないということ(あったとしてもその効果量は数%程度、圧倒的に大きい遺伝の影響や非共有環境の影響と比べると小さいもの)。なんか気が楽になる。(笑)
最近は「親ガチャ」とか「体験格差」とかいろんな言葉が増えてきて、子育てするにも窮屈な雰囲気があるけれど、結局親が努力するべきことは「親がまっとうに生きている姿を見せること」だけっぽい。虐待とか明らかに悪影響を及ぼすことを避けるのは当たり前だけど、「〜すべき」に縛られすぎず、自分も楽しく子育てしていけたら良いな。
タイトルの問いに対しては「教育が遺伝を出現させる」的なことなのかなって思った。

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2026年05月12日

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ネタバレ

一読推奨。
親として肩の荷が軽くなる本です。

【全体要約】
結論は、学力や身長のような指標には相応の遺伝率が存在しつつも、学習機会・家庭文化・しつけの在り方など“環境”も確かに効く、ただし効き方は領域ごとに異なる――という二層構造である。教育の実践論としては、読み聞かせ等の文化的環境の付与は効果があり、統制的・暴力的な関わりは逆効果になり得る一方、人格・社会的態度は「非共有環境」主導で親の影響は限定的、という冷静な見取り図が提示される。

章立て(本文)
第1章 行動遺伝学の基本:遺伝×環境の相互作用
第2章 遺伝率とランダムネス:きょうだい差と「遺伝は遺伝せず」
第3章 学力・知能:共有環境が効く領域と親の出番
第4章 パーソナリティ・発達特性:非共有環境と親影響の限界
第5章 社会階層・制度・自由:遺伝の可視化と抑圧のリスク
第6章 親と教育実践への含意:何を“足し”、何を“引く”か

各章の詳細(本文)

第1章 行動遺伝学の基本:遺伝×環境の相互作用

ふたご研究は遺伝の影響を測るが、同時に環境の影響も浮き彫りにする。

「遺伝の影響を受ける」と「遺伝で決まる」は別概念。決定論を退ける立場。

遺伝子は環境に応じて発現を変える。親の関わりも“環境”として遺伝子表現に影響。

子は環境の受け手であると同時に、遺伝的素質を通じて環境を“能動的に選び・解釈”する。

教育議論では、遺伝と環境の分割ではなく“相互作用の設計”が焦点となる。

第2章 遺伝率とランダムネス:きょうだい差と「遺伝は遺伝せず」

身長の遺伝率は高い(80–90%)が、残りは環境で説明される。

能力・顔立ち等は“多因子”で、メンデルの独立の法則に従う組合せのランダム性が大。

同じ親から生まれても、きょうだいの外見・能力差は“ありふれた現象”。

「遺伝は遺伝せず」とは、個別の遺伝子が子へ必ずしも同じ形で伝わらないという確率論的含意。

子を“親の複製”とみなさず、独自の個性として観察する姿勢が重要。

第3章 学力・知能:共有環境が効く領域と親の出番

知能・学力には共有環境(家庭の学習資源、語彙・読書文化など)が顕著に現れる領域がある。

読み聞かせ・読書機会は成績分散の一部を有意に説明し、遺伝的素質に関わらず“上積み”が可能。

「勉強しなさい」は平均的には“成績が良いから言わなくて済む”という逆因果の含み。

それでも遺伝要因は無視できない規模(しばしば20–50%超)。

親の働きかけと子の遺伝的素質の“駆け引き”が、行動・成績の動態を形づくる。

第4章 パーソナリティ・発達特性:非共有環境と親影響の限界

パーソナリティや社会的態度は、共有環境の影響が乏しく、非共有環境(個々の経験)が主。

同じ家庭で育っても、別々に育っても、人格の類似度は大差ないという知見。

多動・不注意の高い子ほど、統制的子育てが問題行動を増幅しやすい(悪循環に注意)。

遺伝子検査の“神話化”には警戒が必要。実際の実践的行動変容の方が予測力を持つ場面が多い。

「まっとうな環境」(虐待・極端な貧困なし、社会に開かれている)を前提にすれば、親の効果は限定的。

第5章 社会階層・制度・自由:遺伝の可視化と抑圧のリスク

高い社会階層では、選択の自由が広がることで遺伝的個人差が“表出”しやすく、相対的に遺伝率が高く見える。

低い階層では、選べる環境の幅が狭く、共有環境(親の作る環境)の寄与が大きく出やすい。

制度や文化が強く統制すると、遺伝の影響は“見えにくく”なるが、消えてはいない。

自由が拡大すると、遺伝的ばらつきがより可視化され、分断の力学が強まる可能性。

政策は、自由と包摂の両立を意識し、環境改善による“発現機会の平準化”を狙うべき。

第6章 親と教育実践への含意:何を“足し”、何を“引く”か

“足す”べきは、読み聞かせ・音楽・文化的刺激・規律ある生活習慣などの環境的資本。

“引く”べきは、暴力・恐怖・過度の統制。とくに特性に課題のある子ほど逆効果になり得る。

子の反応は遺伝的素質を通じて生じる“選択と解釈”であり、親の意図通りには受け止められない。

親の最重要任務は「親以前に一人の人間として、まっとうに生きる姿を示す」こと。

子どもが“思い通りにならない”ことを前提に、投資は冷静に、しかし機会提供は怠らない。

各章の要約(本文)

第1章 要約:遺伝は“決める”のではなく“影響する”。環境は受動的に与えられるだけでなく、子の遺伝的素質によって能動的に選ばれ・解釈される。教育はこの相互作用をどう設計するかが核心である。

第2章 要約:高い遺伝率でも、個別の発現は確率的組合せで決まる。きょうだい差は当然であり、子を独自の個として観る態度が必要だ。

第3章 要約:学力には共有環境が効く領域がある。読み聞かせ・学習資源の付与は有意な上積みを生むが、同時に遺伝の分も確かに存在する。

第4章 要約:人格・社会的態度は非共有環境主導で、親効果は限定的。統制的育児は特性によって逆効果になり得るため、関わり方の修正が実践的論点。

第5章 要約:自由度が高いほど遺伝的個人差は表面化しやすい。制度はそれを抑えも可視化もする。環境整備は“機会の平準化”として位置づけるべき。

第6章 要約:足すべきは文化資本と秩序、引くべきは暴力・恐怖・過干渉。親は“生き方のモデル”を示しつつ、子の独自性と反応の多様性を織り込む。

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2025年10月30日

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遺伝を遺憾無く発揮出来るよう、環境を整えてあげること(=教育)が大切なことだと分かった。
子どもが成長していく中で何が好きかということに気づけるよう見守っていきつつ、可能な限り最良な環境を与えてあげたいと思った。

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2025年10月14日

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子育てをしていくにあたり、多くの親が何度かは考えたことがあるであろう「遺伝」と「教育」の関係について、行動遺伝学の専門家が、豊富なふたご研究のデータ等をもとに解説する。

人の能力や興味・関心は遺伝に規定されているのだろうか。
それとも、教育や家庭環境により後天的に形成されるのだろうか。
これらの疑問について、行動遺伝学の分野においては、膨大なふたご研究の蓄積によって、実は能力や性格面・行動面における特質、精神的な疾患の発症傾向などにいたるまで、統計的に処理された傾向が既に導き出されている。
ふたごを研究することで、それぞれの側面が「遺伝」による影響が大なのか、「共有環境」(ふたごで言えば二人ともに共通する環境。主に家庭環境)による影響が大なのか、「非共有環境」(それぞれが個々に経験する環境)による影響が大なのかが整理されるというわけだ。
そしてみんなが気になる「知能」や「学業成績」は、遺伝と共有環境(言ってしまえばほぼ両親の影響)でその8割が説明できてしまうという。

しかし、本書の内容にとって上記の部分は核心というより前提。大事なのはそこからで、じゃあ遺伝によって殆どが決まってしまって、手の施しようがないのか、というとそうではない。
あくまで潜在的にそれらの傾向を秘めているのが遺伝要因によるもので、その能力や特質を開花させるのは教育であり環境であるということなのである。

本書を読むと、「遺伝」を過大評価する考え(結局はもって生まれた才能だよ、という価値観)とも、「教育」を過大評価する考え(子どもの将来は親による教育投資で左右できる、という価値観)とも、程よく距離を置けるのではないだろうか。
遺伝が与える影響の大きさに驚きつつも、子どもを健やかに成長させ、その特質を発揮するために親の関わりは不可欠だし、逆に親が一所懸命頑張っても子がある分野(例えば学力)に力を発揮できないとしても、それは親の教育の問題でもなければ、子ども本人の努力不足のせいでもないとも言える。

親として出来ることはする。
でも、その結果子どもがどのように育っていこうとも(公序良俗に反するのでなければ)それを大らかな気持ちで見守ろう。
そういうバランスが、健全な子育て・教育観なのかなという気持ちにさせてくれる一冊。

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2025年08月27日

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教育か、遺伝かという二項対立ではなく、それぞれがどの程度作用し合うのかという理解が深まった1冊。親にはどうにもできない限界があることを知り肩を落とす人もいれば、胸を撫で下ろす人もいそう。
教育現場では、子どもが本来持つ得意や不得意などが顕在化するような環境を整える必要があると、新たな視点から再確認することが出来た。

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2025年08月17日

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ところどころ引っかかる部分はあったけれど、自分の中ではある程度納得したので読んでよかったと思う。遺伝vs教育、ではなくて、遺伝的要素をのびのびと発揮するために教育がある、というイメージかな。長所ばかりが遺伝するわけではもちろんないから、いいところは押さえ込まずに、困りがちなところはなだらかにできるように。

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2025年03月17日

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教育は遺伝に勝てない。遺伝はするけど遺伝はしない。遺伝に彩りを与えるのが教育。教育に重荷を感じすぎる必要はない。

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2025年02月13日

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興味があるタイトルなので読んでみました。遺伝的には同じといえる一卵性双生児を調査したデータが沢山載っており、どの能力・行動に遺伝が影響しているのかが数字で見ることができて新鮮でした。まばたきの回数すら遺伝が強く関係しているとは思っていなかったです。驚くことがたくさんありました。今後の子育てに役立てたいと思います。

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2024年12月11日

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私の欲しかった答えを貰えました。なるようにしかならないという明るい諦めをもらえたことが救いになりました。

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2024年11月14日

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《感想》
面白かった。行動遺伝学それ自体にも興味を持った。良くも悪くも「遺伝で決まる」と言えるようなものはほとんどなく(身長でさえそう)、確率的にブレることもあれば、共有環境(親の育て方)だったり、非共有環境(友人関係・学校やクラスの影響)も無視できない。「はっきりとしたこと(分かりやすいこと)は言えない」が真実といえるだろうか。その中でも何がどの程度遺伝や教育で説明できるか、などを統計等を駆使して科学的に追究している点が興味をそそられた。双子を追う、というのも面白いと感じた。図の見方が分かりにくい箇所が何点かあったが全体的によく書かれた本だと思う。ざっと読むというよりはじっくり読むタイプの本だろう。欲を言えばもう少し題材を絞り、代わりにもう少し優しい内容にしてもらえると尚良かった。

《メモ》
①行動遺伝学とは、遺伝が行動に及ぼす影響を明らかにする学問。基本精神は「いかなる能力も性格も行動も遺伝の影響を受けている」。
②身長は遺伝子だけで決まっているわけではない。10%〜20%は遺伝では説明されない環境の影響が関わっている。
③一卵性や二卵性の双子の類似性や相違性を調べることで、遺伝、共有環境、非共有環境の影響を調べられる。
④教育の定義→「独力では身につけにくい知識や技術を学びやすくするために他者がわざわざ手助けすること」
⑤子どもの学力評定に統計的に優位であるとわかったのは「本の読み聞かせや読書の機会を与えること」「『勉強しなさい』と言わないこと」「子どもを叩いたりつねったりしないこと」「子どもを自分の言いつけ通りに従わせること」(以上は因果関係とは限らない)。

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2024年10月30日

Posted by ブクログ

個人の資質を決定づける因子が、遺伝によるところが大きい。が、教育が全く影響を与えないというとこともないという前提で教育を考えていきたい。

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2024年09月16日

Posted by ブクログ

教育に携わる者として、また、親になりたい者として非常に惹きつけられる題名だった。結論、教育にできること、親にできることが明確になった。仕事に、プライベートに生かしていきたい。

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2024年08月14日

Posted by ブクログ

教育は遺伝に勝てるほど強くはないが、遺伝をこの世界で形にしてくれるのが教育である。
親がどのような子育てをしようと、人は遺伝的素質を通して自分の人生を築き上げていく。
逆にいえば、教育で触れることがなければ遺伝的素質を発揮する機会がないかもしれない。
(例えば数学が得意な遺伝子を持っていても、数学に出会わなければ…ということ)

また環境が狭ければ狭いほど環境に左右され、自由度が高ければ遺伝に左右される。基本的には大人になるにつれて自由度が高まるので、遺伝の影響が高くなる。遺伝と教育が逆転するのは15歳と言われている。

学校は良い学歴を勝ち取るという形式的な側面だけでなく、一人一人の個性を文化と社会の中に位置付けてくれる実質的な機能を果たしており、遺伝子の豊かな発現を促す機会を提供している。

「遺伝」というと「親に似ること」だと思いがちだが、遺伝子分配の確率的なランダムネスから生ずる現象で凡人から天才が生まれる可能性もあるし、その逆もありうる。
なので、遺伝の影響が大きいという科学的根拠があっても、「自分の子だからこれが得意なはず」と言った考えはせず、自分とは異なる独自の存在であること、その個性を素直に見届けることが大事である。

一卵性双生児(元が1つの受精卵から発生しており、遺伝子が同一)の研究データやヒアリング内容を元にしていて興味深かった。
まさに一卵性双生児の子育て中なので気になって軽い気持ちで手に取ったが、本書のおわりににあるように「遺伝というものが運命を決める悲観的なものではなく、ダイナミックで魅力的なもの」だと感じることができた。


▼別々に育った双子の話で面白かった事例
・潔癖な双子の事例
それぞれに潔癖の理由を聞くと、一人は「母親が綺麗好きだったから」、一人は「母親がだらしなかったからその反動」だという。本人の意識を超えたところで働いている遺伝的特徴を、合理的に説明しようとした時の後付け。

→自分も、自分の性格や特徴について「親の〇〇なところを見て育ったから」と思っていることが多いが、これも後付けしたそれっぽい説明であり、本当は遺伝的な特徴なのだと思うと面白いと感じた。

・何にでもシナモンをかける双子の事例
片方の親は「この子はシナモンをかけないと何も食べないからダメ」と言い、もう片方の親は「シナモンさえかければなんでも食べるからいいわよ」と言う。
同じ遺伝的な特徴もどう受け止めるかの問題で親子関係が異なったものになる。

→子育てをしていると「私の育て方が悪かったんだ」と思ってしまうこともよくあるが、遺伝的な要素が大きいというとなので、出来るだけ前向きに捉えたいと思った。

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2024年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

遺伝について興味があり、この手の話は何冊も読んできました。
結果、無慈悲にも遺伝は努力ではどうにもできないという研究結果がいくつもあることを知りました。

本書でもそれを裏付けた内容ですが、遺伝的特徴を活かしたアプローチをすることによって教育が勝つというか、教育の意味があるんだなあと思いました。
には子供がいないので、もっぱら自分の親を思い浮かべで読みましたが、実際結婚し親元を離れて何十年も経った今の方が親の遺伝の影響を受けているとあらためて感じます。将来、両親のような心待ちで老後を過ごせる可能性が高いことはとてもうれしく思っていますが、今自分が出来ることも自分の特性を鑑みながら努力していきたいと思いました。

繰り返しになりますが、実際親がどのような子育てをしようと、子供はその中から、その子の遺伝子的素質を通して取り入れられるものを取り入れ、そうでないものには距離を置いて、その子自身の心で自分の人生を築き上げていくのです。
それを実際のデータで示してくれるのが双生児による行動遺伝学研究です。
同じ親に育てられても、別の親に育てられても、子供は同程度に類似してしまい、環境の変化はもっぱら非共有環境の影響のみであることは、行動遺伝学の発見した重要な原則。要するに、どこで誰に育てられようと、子供は「おおむね同じように」育っていく。

環境が自由になるほど、選択肢が広がって遺伝的な差がはっきりとあらわれる社会になる可能性が高くなるのです。面白い。

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2024年06月21日

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 教育は遺伝に勝てない。言い換えると、遺伝は教育に負けるほど弱くはない。しかし、遺伝(資質)の開花には、それが芽吹くための環境が必要である。
 子を育む環境は、親をはじめとした周囲の保護者、隣人によって作られる。特に親は、その子が持って生まれた素質が健やかに花開くよう機会を作ること、興味を持ったことを応援することに努めることが望ましいと思った。
 反対に親が子をこうしたい、と熱心に努めても、子は与えた環境の幾分かを、子の持つ遺伝の範囲でのみ受け取る。よって教育による上積みはあるものの子が親の思う通りに育つことはない。
 教育とはその程度と割り切り、棍を詰めすぎることなく、親子共々、日々を機嫌良く過ごすのが良いと思いました。

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2024年01月08日

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行動に対して、遺伝と環境の考え方がある中で、遺伝が人間を縛るもので、環境はそれらを自由に開放するものと考えがちだが、遺伝側からすると、環境の方が遺伝が本来示す進みたい自由に制限をかけていると逆転してることが重要。その上で、遺伝が発露する方になるべく導いてあげることが、個々人を最大限に発揮するには必要だと思った。
環境が自由になればなるほど、遺伝の影響を強く受ける、となればより優生学的な考えが広がる危険性も孕んでいる。
風に任せて生きること、生きさせることが意外と最適解なのかもしれないね。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

親が期待するほど、子は家庭環境の影響は受けない。影響度の大きさは「遺伝子>非共有環境>共有環境」の順になる。とはいえ、知能や技能の形成には、共有環境の累積的な影響も受ける。

自由で平等な環境(社会階層の高さや社会体制)は、遺伝子の影響を増幅させる。一方、貧困状態や制約の高い環境では環境要因が強く働き、遺伝の影響は抑制される。

子どもが健やかに成長するための最低限の環境整備は欠かせない。一方で、親としては子どもの遺伝的特徴を「良いもの」と信じたくなるが、必ずしもそうとは限らない。そう考えると、遺伝の影響を過度に強めるような環境づくりが本当に望ましいのかなと考えてしまう。

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

スポーツでは遺伝で能力に差が出ることは世の中に認められている。学問でも同じく遺伝で差が出る。なのだが後者は生理的に目認められない雰囲気がある

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2025年09月01日

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行動遺伝学という学問からみる教育論。
我が子に少しでもいい教育をするには、親は何ができるの!?と、育児本を読みあさる人(私自身を含む)には、ちょっとした目からウロコかも。
結局、親はなんにもできないんだなと(笑)。
子どもは、自身がもって生まれた性質をのびのび伸ばして行きていくようにできているし、それをのびのび伸ばしてやれるように応援するのが、親の役割なのかな。
それは決して絶望などではなく、むしろ、自分の責任で子どもの生き方が決まったりなどしない!と、真面目すぎる親御さんの肩の荷を下ろすものでもあると思う。

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2025年03月15日

Posted by ブクログ

・遺伝の影響を受ける
・環境の影響を受ける
・子どもの好きを大切に

一卵性の双子が、別の家庭環境で育てられて
その後、どちらも整理整頓が得意になる
①母親が整頓整頓が好きだから
②母親が整頓整頓が苦手だから

環境は後付けで遺伝的な影響を受けているエピソードにとても興味を引いた。
反面教師として何かを伸ばすことも環境に反応して遺伝の影響を受けているのかもしれない。

遺伝子検査で得意なものを発見し、
それを効率良く伸ばして‥のような攻略法は無い

色々やってみて感じることが大切なんだ

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2025年02月24日

Posted by ブクログ

双子研究における行動遺伝学の成果を知る上では参考になった。ただ,遺伝・共有環境・非共有環境の影響割合を始めとした統計データの解釈は,より多くの批判的検討が必要だろう。また,教育への介入(その後の効果の評価)の可能性も考えた方が良いのでは。

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2024年09月15日

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