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Posted by ブクログ
人の能力や才能や性格や成績などがいかにして決まるかを、行動遺伝学の観点から見た本。
それらの50%は遺伝子で決まり、30%は環境、20%が本人の努力である。
つまり半分は遺伝で決まる、と。
生まれた時から遺伝子によってそれらの能力値が決定される。
行動遺伝学の研究によって一貫して結果として得られる、元も子もなくなる教育業界のある種タブーでもある、この本から学んだ事実をどう捉えるか。
事実は一つだが、
解釈は無数である。
人には向き不向きや好き嫌いがあるということ。
それは、どれだけ努力しても遺伝子的に不得手なことは、遺伝子的に得意な人間には敵わないということである。
それを受容する。
そして最重要なことは、その上で自分は何を選ぶかという選択だ。
これはアカン!と直感したら、その土俵をより得意な人間に譲る、潔さ。
そして自分の好きで得意な土俵で戦うこと。
遺伝的に優れたる所で。
才能は使うべきものであって、才能あるものは才能を使うことが責務。
遺伝学的に、
なんでもできてしまう人と、なにをやってもうまくいかないという人がいる。
遺伝子による知能数によって。
だが、なにをやってもうまくいかないという人でも、何か一つは人並み優れたものはあるはず。
そこを伸ばせば良い。
人と違う、人にはできない、
そんな独自性を伸ばせばそこに必要性や需要も生まれるだろう。
本来人は、遺伝子的にも一人一人が完全にオリジナルなのだ。
そのオリジナルを伸ばせない道理はない。
Posted by ブクログ
学習および教育が社会的な行為であることを、様々な他種の生物と比較しながら生物学の観点で考えていく。
また教育の定義を論じている部分で、教育は利他的な行為で、教育者は直接の利益を被らないというのも成程〜となるが、周り回って社会全体の利益になることに気づき、教育の場を作り上げてきた人類の歴史は興味深い。そしてその難しさにも思い至る。
乳幼児のナチュラル・ペタゴジー(自然の教育)実験には驚いた。
ヒトは産まれた後、一体いつ、どのようにして、「公」と「私」の社会性を身に付けるのだろう。。。周りにいる人間を観察することによってなのか。それがまさに学習なのか。社会的な振る舞いを1歳やそこらで会得しているのは凄い。
Posted by ブクログ
行動遺伝学(Behavior Genetics)から言えることは、学業成績に影響するのは、遺伝が50%、家庭環境の違いが30%、先生の教え方や本人の中で変えられる要因の違いはわずか20% である(p135).さらに行動遺伝学の三原則(p159)を示しており、1 すべての行動は遺伝的である(遺伝の普遍性)2 家族が類似するのは環境が類似するからではない(共有環境の希少性)3 個人差の多くは一人ひとりに固有の環境による(非共有環境の優越性).まとめると、"いかなる行動の個人差も、遺伝だけからでも環境だけからでもなく、遺伝と環境の両方の影響によって作られている." 遺伝の影響があることはよく耳にするが、ここまで具体的に研究されていることは驚きだ.
Posted by ブクログ
【感想・メモ】
・つまるところ、人それぞれ。
・遺伝はまだまだ未知の領域が広そう。
【内容】
なぜヒトは学ぶのか?
→ 人間は進化の過程で遺伝子を残しつなげる(生きる・生き延びる・命を繋ぐ)ために「教育」というものを獲得したから。
・教育とは、知識や技能を持つ個体の利他的な行動によって、知識・技能を持たない他の個体に学習が生じることを言う。
・学習とは、得た知識・技能によって行動を変化させられるようになること。
・全ての能力は遺伝的である。が、それが全てではない。
・自分に合うテーマを、自分(の遺伝子)に合う仕方で学ぶことが大切。
・その人が、その人の人生にとって、本当に使うことのできる知識を身につけることが大事(→闇雲に学んでも無駄)
Posted by ブクログ
<目次>
序章 教育は何のためにあるのか?
第1部 教育の進化学
第1章 動物と「学習」
第2章 人間は教育する動物である
第2部 教育の遺伝学
第3章 個人差と遺伝の関係
第4章 能力と学習
第3部 教育の脳科学
第5章 知識をつかさどる脳
おわりに
<内容>
最初から、人間の能力は遺伝する、という身も蓋もない話から入る。しかしだから良しとするのではなく、遺伝の影響は50%だが、親の影響10% 教育20% 環境20%なので、教育が各自の学習能力を変えることは十分に可能で、ここが大事だというわけだ。また遺伝も環境との相互作用によるので、各自の能力に遺伝の要素を認めたうえで、例えば暗記についても、個々人に適した憶え方をすればよいと説く。
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