無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
子供に親は選べない、どんな環境に生まれるかは運任せだ。最近話題になっている「親ガチャ」という言葉があらわすのは、遺伝と環境要因がすべてを決めるので、努力することに意味はないと言った若者の諦念である。
確かに遺伝が、あらゆる要素に影響するのは事実である。しかし、遺伝科学についての最新の知見は常に更新されている。専門家ではない人間が過去の研究結果を軸に、あたかもそれが唯一の真理のように語るのは非常に危険である。
本書では、行動遺伝学の専門家が、一般読者の遺伝についての素朴な疑問に答えるとともに、遺伝における不平等を前提にしたうえで、「いかに自分らしく生きていくか」、「幸福に生きるのか」。そのための方法を論じていく。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
行動遺伝学。面白い。
■脳は予測器
才能のある人は今よりも良い状態、完成形を予測し、そこに引っ張られるように学習してしまう
■知的好奇心の広さと知能に相関がある
パーソナリティの経験への開放性、つまり知的好奇心の広さに、知能との相関がある
■学校の影響は限定的
遺伝50%、家庭環境30%、学校は20%かそれ以下。
家庭環境も、その社会において一般的に行われているであろう子育てがあった上では子どもの発達への影響は大きくない。
*「学校」の部分は、自分の意志や教育、政策でコントロールできる部分
■没頭の対象に対する2つの基準
1.対象が学習性のある素材であるか
2.対象が「本物」につながっているかどうか。
『もしあなたの遺伝的素質がそこにあるなら、あなたの脳はその感動を知っているはずです。あなたがその世界の本物として、その文化をさらに高めることに貢献するかもしれません(P197)』
Posted by ブクログ
興味深い内容でした。
P42:『親からの形質の伝達』に記載されている図、なるほどと思いました。
以下引用
P6:
『世界は遺伝ガチャと環境ガチャでほとんどが説明できてしまう不平等なものですが、世界の誰もがガチャのもとで不平等であるという意味で平等であり、遺伝子が生み出した脳が、ガチャな環境に対して能動的に未来を描いていくことのできる臓器なのだとすれば、その働きがもたらす内的感覚に気づくことによって、その不平等さを生かして前向きに生きることができるのではないでしょうか。』
P227:
『逆に「優性的現実」、すなわち遺伝的に優秀な人が有利に生きられる社会はそのまま残ってしまった』
P246:
『私たちは能力の個人差の問題から絶対に逃げられません』
単語
ゲノムワイド関連解析(genome-wide association study:GWAS)
ポリジェニックスコア
Socioeconomic Status
優生学(Sir Francis Galton)
ブランクストレート説
自然主義的誤謬
事実命題と価値命題
目次
第1章:遺伝とは何か-行動遺伝学の知見/p15~p102
第2章:学歴社会をどう攻略する?/P103~P154
第3章:才能を育てることはできるか?/P155~P198
第4章:「優性社会」を乗り越える/p199~P246
Posted by ブクログ
遺伝と環境と偶然の産物。それらの堆積物が人というもの。
極端に言えば、自由や意思などどこにもない。
そんな論考に、そのとおりだよなあ。
と思っていて…
でも、その遺伝、環境、偶然ってどう違うんだろう。
選べないという意味では、主体・自分にとっては、全て同じ。
全ては偶々。
と言っているに等しいようにも思う。
この本では著者は、
遺伝と言っても、それは親から子に引き継がれるもの、という意味あいより、たんに偶然に配られる生命の設計図であること。
共有、非共有環境と言っても、それは、受け止める主体の、生命の受け止め方でしかなく、特定の事実そのものとは違った、体験、感想・感覚を指すものであること。
を主張しているように受け止めた。
「環境というのは膨大な要因で構成されており、一つ一つの要因の効果量は極めて微小、なおかつしばしば遺伝的素質と複雑な交互作用をしているということです。誰にとっても同様に作用する、単純な環境というものは存在しません。あらゆる形質は、遺伝と環境が複雑に作用して形成されているのです。」(p60)
偶然に支配される、不平等な世界。
それは所与のもの。
そう認識した上で、雑に「賢い」「有能」などと、強く結び付けられて評価されがちな、社会的評価をどう受け止めるか。自らのこれからをどう考えるか。社会的な生き物である人間に生まれた以上、他者、社会からは逃れることはできない。
もっと考えてみようかと思った。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用