安藤寿康のレビュー一覧

  • 日本人の9割が知らない遺伝の真実
    遺伝子の影響について科学的に解説してくれる本。
    それを踏まえて、自分の人生をどうするのか、子育てや教育をどうすべきか考えさせてくれる本。
  • 日本人の9割が知らない遺伝の真実
    ジャンルにより、影響の大きさは違えど、能力への遺伝の大きさは必ずあるという、エビデンスを伝えてくれている。
    かと言って、努力を否定するものではない。
    最終章は、お子様がいらっしゃらない方は飛ばして構わないと思います。
  • なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える
    教育を生物学的観点(遺伝や脳)から解き明かした本。
    答えのなかったこの問いに一定の答えを論理と事実から与えてくれたことはとても大きい。
    ある程度の生物学、心理学、教育学的知識が必要なため、読み応えはそれなりにあるが、関心のある人なら読んで損はない。

    教育成績の多くは遺伝で決まる、というのは過激な一...続きを読む
  • 日本人の9割が知らない遺伝の真実
    人は遺伝の影響が大きい、という現実をデータを基に語る本です。
    人の能力の50%程度、性格の30〜50%は遺伝で決まると見られています。
    また年齢を経る毎に、遺伝の影響が強く出てくるそうです。
     
    自分の遺伝的な才能を簡単に知れれば良いのですが、すぐには知る事が出来ません。
    色々な事に挑戦し、人と比較...続きを読む
  • 日本人の9割が知らない遺伝の真実
    橘玲「言ってはいけない 残酷すぎる真実」の関連本。行動遺伝学はおもしろいけれど残酷で、自分の出自や能力を考えると読みながら悲しくなってしまう。頭打ち感。
    人間は年齢を重ねてさまざまな環境にさらされるうちに遺伝的な素質が引き出されるというのは本当に怖い話だ。年を取れば取るほど親のようになっていくしなん...続きを読む
  • なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える
    行動遺伝学(Behavior Genetics)から言えることは、学業成績に影響するのは、遺伝が50%、家庭環境の違いが30%、先生の教え方や本人の中で変えられる要因の違いはわずか20% である(p135).さらに行動遺伝学の三原則(p159)を示しており、1 すべての行動は遺伝的である(遺伝の普遍...続きを読む
  • 心はどのように遺伝するか 双生児が語る新しい遺伝観
    行動遺伝学の入門書。遺伝子に関する本を読んでいると、環境より遺伝か、と思ってしまうが、この本を読むことで、環境と遺伝の相互関連で人間の性格、能力などは発現されているのだと思う。環境だけも間違い。遺伝だけも間違い、なのだと思う。
  • 心はどのように遺伝するか 双生児が語る新しい遺伝観
    人間の心と行動の遺伝を研究する人間行動遺伝学をわかりやすく解説していた。遺伝学ときくと、農学ないし分子生物学でのシーケンサーを使ったDNAを分析することが頭に浮かぶ。しかし本書は、統計的手法を用いた心理学や教育学のアプローチで書かれていた。この意味で個人的には、遺伝学を少し身近に感じることができた。...続きを読む
  • 心はどのように遺伝するか 双生児が語る新しい遺伝観
    すごく分かりやすくて面白かった。
    肉体的、精神的なものが遺伝するのは事実であり、そのような主張が人権侵害にあたると非難するのは、キリスト教信者が地動説を否定するようなものだ。でもそれは親子がそっくりになるという意味ではない。
    鳶が鷹を産むのも、蛙の子は蛙なのも、遺伝であり、しかし、鷹も蛙も周りの環境...続きを読む
  • 心はどのように遺伝するか 双生児が語る新しい遺伝観
    違う環境で育った「一卵性双生児」と「二卵性双生児」の違いを比べる事によって「何が遺伝的に決まるのか」を調査した結果が書かれている。 心情的には「肉体的特徴」が遺伝で決まるのは納得できるが、「精神的特徴」が遺伝するのは認めたくない。しかし、実験結果的には多くの「精神的特徴」が遺伝により決まるという。本...続きを読む
  • 心はどのように遺伝するか 双生児が語る新しい遺伝観
     心を働きと捉え、心は遺伝的であることを言っている。人間の心理現象も生命現象の一部なのだから、遺伝するのは当然だと言えるのだろう。運命論的遺伝観を否定し、教育や環境の重要さも説いている。

     遺伝を決定論者的に解釈するのではなく、自然なものとして素朴に受け入れ、自分にとって有益な情報とし、生きてゆく...続きを読む
  • 心はどのように遺伝するか 双生児が語る新しい遺伝観
    [ 内容 ]
    ヒトゲノム、クローン技術と、21世紀は遺伝子の時代に突入しようとしている。
    そしていま一卵性・二卵性双生児の研究から、身長や体重だけではなく、IQや性格への遺伝的影響も明らかになってきた。
    遺伝子はどのように人間の心を操っているのか?
    遺伝をめぐるさまざまな誤解を解く「心と行動の遺伝学...続きを読む
  • 心はどのように遺伝するか 双生児が語る新しい遺伝観
    行動遺伝学の入門書。一卵性双生児に関する統計調査の重要性が強調されています。統計データの解釈に関わる部分でもありますので、取り付きにくいところもありますが、なかなか興味深い結果がたくさん紹介されています。

    著者の主張は全くマット・リドレーが『やわらかな遺伝子(原題:Nature Via Nurt...続きを読む
  • 生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋
    遺伝とはトランプで配られた手札のようなもの
    本人の意思や努力、教育などでコントロールできるのは1〜2割程度
    親の能力をそのまま引き継ぐとは限らない
    平均回帰するので優秀な親の子は普通になりやすい(スポーツ選手など)
  • 教育は遺伝に勝てるか?
    タイトルを思いついた時点で、勝ちみたいな種類の本だったけど、内容も面白かった。遺伝は強い!でも、ある程度の家庭環境と教育は必要!ということが分かって、良かった。
  • 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ
    この本を読む前は遺伝の影響もあるが、成長してからの環境や行動が社会的な立場を左右すると考えていた。

    その考え方は合っている部分と間違っている部分があった。
    遺伝は非常に複雑である。また、能力が発揮されること自体も想像以上に単純ではない。
    大前提としてあらゆる能力に関することに遺伝が影響を及ぼしてい...続きを読む
  • 教育は遺伝に勝てるか?
    一卵性双生児や二卵性双生児の比較による統計などから導かれた考察が紹介されている
    人の持つ特性を遺伝、共有環境、非共有環境それぞれの影響度合いを測り、どの程度が遺伝による特性なのかといったデータも幾つか示されている
    それから類推すると、一概には言えないが性質など先天性の強いものは遺伝要因が強く、後天性...続きを読む
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」
    行動というサイコロの試行。
    統計の本ってことで、いいかな。

    設計図(ブループリント)とは、誕生時に各人に与えられた地図のようなもの。最初の基本であり、唯一であり、自身により書き直すことも、環境からの影響によったりして修正も少々なら可能か?という代物。

    そこから如何に自分自身の運を、最適な間引きや...続きを読む
  • 教育は遺伝に勝てるか?
    勉強不足の私には難しかったです。読み終わって思うのは、教育や遺伝を個を作る絶対的な要因として考えるのではなく、自分や他人を理解するための材料の一つと考えた方が気が楽かなぁという事でした。
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」
    橘氏、安藤氏ともに切れ味鋭い見解を示してくれるので、彼らの著書を読んでいると気持ち良い。今回もタブーとされている遺伝子に関するものだが、対談という形の本であった。お二人ともに知見が豊富で、遺伝学の素人で読解が苦手な私にとっては、かなり読み進めることが困難であった。内容的にも、それぞれが以前書かれてい...続きを読む