安藤寿康のレビュー一覧

  • 教育は遺伝に勝てるか?

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    個人の資質を決定づける因子が、遺伝によるところが大きい。が、教育が全く影響を与えないというとこともないという前提で教育を考えていきたい。

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    2024年09月16日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

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    内容は学びが多く面白い反面、「遺伝だからな」と努力をあきらめるようなことが起こってしまうような気がして複雑。

    また、年齢の上昇によって遺伝割合が上がるため、英才教育しても思春期位には遺伝的要素影響が出てくるので、親の努力が報われないのでちゃんと理解しておくべき。「あんなに努力したのに裏切られた」と感じる親がいると思うので、違いますよって言いたい。
    環境が遺伝子の発現のしかたを変えることがあるのも期待したい部分。

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    2024年08月21日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

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    教育に携わる者として、また、親になりたい者として非常に惹きつけられる題名だった。結論、教育にできること、親にできることが明確になった。仕事に、プライベートに生かしていきたい。

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    2024年08月14日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

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    橘玲さん著の本は殆ど読んだ事がある位、橘玲さんの本が好きなのですが、今回は安藤寿康さんという慶應義塾大学の名誉教授の方と「遺伝」についてタブー無しで切り込んでいる本です。正直な感想は、「難しかった」です。又、従来の橘玲さんの本と比べるとテンポが良くないかな~。全ては私が「遺伝」に関する知見があまりないからなんですが・・・・
    「遺伝」の事に話を戻すと、個人的な感想としては、「親からの遺伝は凄く影響しているし、子供にも影響するだろうな~」って事です。難しい本ですが頑張って読んでみて下さい♪

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    2024年08月10日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

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    双生児の研究に30年以上携わってきた行動遺伝学の第一人者である著者が、子どもの教育と遺伝との関係について、科学としての行動遺伝学の知見に基づいて解説。
    「いかなる能力もパーソナリティも行動も遺伝の影響を受けている」という科学的事実を指摘しつつ、「遺伝によって決まっている」ということは否定し、ヒトは遺伝の影響を受けながら環境に対して能動的に自分自身をつくり上げている存在だとして、子育て、教育におけるヒントを提示している。
    思っていたよりも能力やパーソナリティ等において遺伝の影響が大きいということを理解したが、遺伝的素質を発揮させるためにも親による教育が一定の役割を果たすということも認識し、まさに

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    2024年07月20日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

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    教育は遺伝に勝てるほど強くはないが、遺伝をこの世界で形にしてくれるのが教育である。
    親がどのような子育てをしようと、人は遺伝的素質を通して自分の人生を築き上げていく。
    逆にいえば、教育で触れることがなければ遺伝的素質を発揮する機会がないかもしれない。
    (例えば数学が得意な遺伝子を持っていても、数学に出会わなければ…ということ)

    また環境が狭ければ狭いほど環境に左右され、自由度が高ければ遺伝に左右される。基本的には大人になるにつれて自由度が高まるので、遺伝の影響が高くなる。遺伝と教育が逆転するのは15歳と言われている。

    学校は良い学歴を勝ち取るという形式的な側面だけでなく、一人一人の個性を文

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    2024年07月02日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

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    ネタバレ

    遺伝について興味があり、この手の話は何冊も読んできました。
    結果、無慈悲にも遺伝は努力ではどうにもできないという研究結果がいくつもあることを知りました。

    本書でもそれを裏付けた内容ですが、遺伝的特徴を活かしたアプローチをすることによって教育が勝つというか、教育の意味があるんだなあと思いました。
    私には子供がいないので、もっぱら自分の親を思い浮かべで読みましたが、実際結婚し親元を離れて何十年も経った今の方が親の遺伝の影響を受けているとあらためて感じます。将来、両親のような心待ちで老後を過ごせる可能性が高いことはとてもうれしく思っていますが、今自分が出来ることも自分の特性を鑑みながら努力していき

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    2024年06月21日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

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    遺伝子解析の行末(ヒトとしてのタブーに入り込む)
    遺伝子学の世界は、遺伝子検査によってヒトの知能、病気や性格など人生でのイベントが見えてくる、という時代になった。「環境にもよる」という説に対しても遺伝子学は人間のタブーの世界「言ってはいけない」域に入りつつある。それはゲノムの編集により病気や性格などを変更することも可能になり、身体的、精神的にも人的操作で変更できる世の中になる、可能性もある、ということだ。 また、遺伝子学の研究にはさらに何歳ごろに死ぬのかなど生まれながらにある遺伝子で病原の発生時期なども解析できる、という未知なる世界へ踏み込んでいると言う。本書は専門用語も多く理解し難い部分も多

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    2024年06月02日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

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    頑張り次第で人生は変えられる、という残酷で無責任な幻想をぶち壊してくれると感じました。
    うまく行っていない人、子育てが自分の思うように行かないなと思っている人に一回読んでもらいたい一冊かなと。
    もしかしたら救われるかもしれないです。

    ただ、難しい言葉や事例が出てきてすんなり頭に入らない箇所があり、読むのが億劫になるところもありました。

    一回読んどくと良いと思います。

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    2024年05月07日
  • 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

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    遺伝の話には抵抗がある。優生学とナチスの話は避けては通れない。でも、すでに明らかになったことがたくさんあるので、それを知ってから、倫理的に考えていくことが大切なようだ。
    遺伝と共有環境、非共有環境という、双生児研究の基本的な話が主となる。心理学の教科書にグラフが載っているやつだ。あれをどう見るのか、解説してくれる。
    DNAのアノテーションとか、より詳細な話はその次に出てくる。ポリジーンの話。

    読んでみて残っているのが、セットポイントの話だ。遺伝が決めるのはセットポイント。そこから環境や教育や努力でポイントを頂点とした正規分布になる。セットポイントを遺伝によって正規分布になる。
    統計学の授業で

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    2024年05月03日
  • 日本人の9割が知らない遺伝の真実

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    ネタバレ

    本書に記載されている、遺伝による決定要素と環境的な要素の割合について、どちらを多いと思うだろうか。これは人によると思う。
    才能にも言及してあり、その発現時期はまだまだ不明であり、発現原因も容易には解明できない。
    しかし、誰しも才能があるとメッセージは感じられ、関わる環境(人や生活様式など)がどのように影響するかは分からないが、子供自身が希望を持って粘り強く行動出来る機会を与えることが大事だと感じた。

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    2024年03月21日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

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    一卵性双生児の研究を中心に、人間の遺伝の仕組みやを解説してくれる行動遺伝学の入門書。遺伝について、なんとなく親に子が似ることでしょ、くらいの認識でいた人間としては、目からうろこの知識が多く、すごくためになった。

    異なる人生を歩みながらも、どこか似た経験をする双子のライフストーリーも面白かった。が、個人的に、印象に残ったのは、一番最初に説明される「遺伝は遺伝せず」の話だった。
    中学だったか、高校だったかで学んだ記憶のある「メンデルの法則」について説明している部分である。遺伝子には、優生のものと、劣性のものがあり、純血の緑色と黄色のエンドウマメを掛け合わせても、黄色のものしか生まれない。改めて緑

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    2024年02月20日
  • 日本人の9割が知らない遺伝の真実

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    橘玲氏の本で紹介されていたので読んでみた。遺伝、共有環境、非共有環境の連立方程式が具体的に書かれていたのでとても参考になった。子供が小さい時に親が、詰め込み教育をしても、高校生くらいになると遺伝の影響がより鮮明に出てしまい落ち着くところへ収斂してしまう。共有環境の与える影響は限り無く小さい。努力すれば成功すると思ってる親も、努力そのものが出来る出来ないまでも遺伝で決まっていると言う事実を知ればなす術が無くなってしまう。適性を伸ばせばいいと言う話も有るが、慰めにしか聞こえない。後半は安藤氏の教育論が熱く述べられている。

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    2024年02月18日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

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    ・環境が自由になればなるほど、遺伝的な格差が現れる
    ・遺伝という素材をこの世界で形にしてくれるのが教育
    ・教育が遺伝的素質に文化的影響を与えてくれるからこそ、遺伝が表現される場が作り上げられる

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    2024年01月29日
  • 日本人の9割が知らない遺伝の真実

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    向かないことを頑張るよりも、自分自身の特性を伸ばし活用していくことが重要だと感じた。
    自分にとって何が向いているかということを知るために、様々な経験が必要だと感じたし、将来子供ができたときには様々な経験をさせたいと思った。

    歳をとればとるほど、遺伝による生まれ持ったその人らしい特性が発現してくると言う記述にはとても共感ができた。
    親元を離れて暮らすようになってから、5年以上が経つが、年々行動が親に似てきていると感じている。
    親に対して尊敬できるところはあるが、親のようにはなりたくないと思っているので、複雑な気持ちでいる。
    私は遺伝に抗っていきたい。

    筆者は向いていることを頑張れよと主張して

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    2024年01月11日
  • 教育は遺伝に勝てるか?

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     教育は遺伝に勝てない。言い換えると、遺伝は教育に負けるほど弱くはない。しかし、遺伝(資質)の開花には、それが芽吹くための環境が必要である。
     子を育む環境は、親をはじめとした周囲の保護者、隣人によって作られる。特に親は、その子が持って生まれた素質が健やかに花開くよう機会を作ること、興味を持ったことを応援することに努めることが望ましいと思った。
     反対に親が子をこうしたい、と熱心に努めても、子は与えた環境の幾分かを、子の持つ遺伝の範囲でのみ受け取る。よって教育による上積みはあるものの子が親の思う通りに育つことはない。
     教育とはその程度と割り切り、棍を詰めすぎることなく、親子共々、日々を機嫌良

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    2024年01月08日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

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    知性/能力/性格といった個人の特性。
    それらは遺伝の影響を大きく受けており、また歳を重ねるたびにその割合は上昇する。

    この事実を直視せず、育児や教育あるいは政治や社会の方針を展開しても、意味は無い。

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    2024年01月04日
  • 生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋

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    興味深い内容でした。
    P42:『親からの形質の伝達』に記載されている図、なるほどと思いました。

    以下引用
    P6:
    『世界は遺伝ガチャと環境ガチャでほとんどが説明できてしまう不平等なものですが、世界の誰もがガチャのもとで不平等であるという意味で平等であり、遺伝子が生み出した脳が、ガチャな環境に対して能動的に未来を描いていくことのできる臓器なのだとすれば、その働きがもたらす内的感覚に気づくことによって、その不平等さを生かして前向きに生きることができるのではないでしょうか。』

    P227:
    『逆に「優性的現実」、すなわち遺伝的に優秀な人が有利に生きられる社会はそのまま残ってしまった』

    P246:

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    2024年01月03日
  • 日本人の9割が知らない遺伝の真実

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    橘玲による『言ってはいけない 残酷すぎる真実』が引用したのが著者の本。同著作のベストセラーに便乗したのだとあとがきで白状するが、橘玲は面白そうな論文や著作を紹介するマーケター的な存在であり、研究している同氏には便乗する資格は十分ある。

    運動能力や身長などは、遺伝による影響をすんなりと受けている。見た目もそうだ。それなのに、知能だけは、「(勉強の)努力が報われる」という事を信じていて、このことに言及する事はタブー視されている。いや、それで良いのだと思う。知能の高い人間はこの本質に気づいても、実害が無い。知能の低い人間は、この本質に大半は気づかない。で、極力、前向きに努力をし、限界はあるが、少し

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    2023年12月31日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

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    運についての話だと思ったら、遺伝の話だった。確かに、遺伝的な話で解決できるところはありと思いますが、実態がわかっていないのも事実。今後の研究に期待する。

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    2023年12月23日