安藤寿康のレビュー一覧
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ネタバレもう少し一般人でもわかるように書いてあるのかと思いましたが、専門用語が多く、この手の本を読み慣れていないので難解に感じました。
こんな私でもわかったことは、大谷翔平や藤井聡太と私達の遺伝子は99.9%まで同じなのに残りの0.1%のDNAの塩基配列の違いが大きな差になるということ。ヒトの遺伝子は30億個の塩基対からなっておりその0.1%である300万ヵ所に個人差があるということ。そう思うと遺伝だけを考えても大きな差ですね。
唯一、一卵性双生児に限っては遺伝的には同じ条件で生まれ、心も類似するという。しかし、非共有環境の影響によりパーソナリティの違いが出るらしい。非共有環境とは、同じ家庭で生活 -
Posted by ブクログ
ネタバレもし子供を産むなら”いい遺伝子”が欲しいと思うのは至極当然であるということが分かった。
あとは環境。誰もが富豪になれるわけじゃないけど、子供ができたら子供がやりたいと思った事をやらせてあげられる余裕は絶対にもちたい。
・好きこそものの上手なれ
・自分の中にあるこれが好きこれは得意これならできそうそういったポジティブな内的な感覚は、自分の能力に関する重要な手がかり
・何かを好むということ自体がすでにその人らしさの表れであり、能力の萌芽
・自分にしか感じられない、心の奥から小声でしか囁いてくれない「素質」の芽生えを大切にする
・好きなことをやっていくうちに、その分野についてどんどん得意に -
Posted by ブクログ
ネタバレ<目次>
序章 教育は何のためにあるのか?
第1部 教育の進化学
第1章 動物と「学習」
第2章 人間は教育する動物である
第2部 教育の遺伝学
第3章 個人差と遺伝の関係
第4章 能力と学習
第3部 教育の脳科学
第5章 知識をつかさどる脳
おわりに
<内容>
最初から、人間の能力は遺伝する、という身も蓋もない話から入る。しかしだから良しとするのではなく、遺伝の影響は50%だが、親の影響10% 教育20% 環境20%なので、教育が各自の学習能力を変えることは十分に可能で、ここが大事だというわけだ。また遺伝も環境との相互作用によるので、各自の能力に遺伝の要素を -
Posted by ブクログ
一卵性双生児と、二卵性双生児のそれぞれ2人の特徴をくらべることによって、人の特徴がどこまで遺伝的か(もしくは環境的か)を統計的手法により見出すのが本書のテーマ。例えば、二卵性双生児の身長の類似性にくらべ、一卵性双生児の身長の類似性は非常に高いことが知られている。遺伝子を共有する二人の類似性が高いということは、この特徴は遺伝的であるということである。 本書では、こういうことから発展し、心をさまざまに特徴づけ(外交的、IQなど)それらがどの程度遺伝的かに迫る。私は「遺伝子による運命決定論者」であるが、この本によるとそのような考え方は間違いである。遺伝的要素の高いIQにおいてさえ、環境要因は非常に高