甲野善紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書録「「筋肉」よりも「骨」を使え!」5
著者 甲野善紀、松村卓
出版 ディスカヴァー携書
p70より引用
“甲野 やっていることが面白くて、希望が
見えてくれば、普通以上に稽古しても身体は
平気なものなんですよ。身体が壊れるという
ことは、嫌なことを無理してやっているから
です。「これはおかしいよ」と身体が示して
くれているのに、それを我慢して延々とやっ
ているわけですから、どう考えても馬鹿げて
いますよね。”
目次より抜粋引用
“常識を根本から疑ってみる
ここ一番の力をいかに出すか
窮屈な社会で自由に生きる
日本人の潜在能力を取り戻す
スポーツから日本が変わる時”
師弟関 -
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Posted by ブクログ
目からウロコ、というか我が意を得たり、というか。
総合的に武術を捉えて実践する甲野氏と、
統合医療で体を見ていく小池氏の対談。
細部を合わせても全体にはならない。
最善はわからないが、善は一つではない。
万人に通用する策はなく、その人の状況に応じた対応が必要。
現代はどうしても二者択一をせまり、原理主義に陥りがち。
「正しい」ことが権力主義へと繋がってしまう。
最初は新しい方法を取り入れるつもりで話を聞いていても、
途中で自分の築いていた指導が覆ることに抵抗を感じはじめ、
目の前で見たことを、受け入れようとしない。
医療の世界・スポーツの世界においても、
利害やらプライドやら、クソつまらない -
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- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
この本はきっとヒントなのだと思う。
自分が正しいとか、古武術を取り入れれば健康になるよなんてことは書いてない。
ただ、甲野善紀さんがこれまでの独自に学んできたことの研究報告のようなものなのだろう。だから、もしかしたら数年後にはまったく正反対のことを言っているかもしれない。
だけど、そこにはまったく矛盾はなくて、この本を書いた時はこれが甲野さんにとっての現時点での答えなんじゃないだろうか。
当たり前にあるものに対して疑問を持ち、自分なりの仮定を持つ。
旺盛な好奇心をもって様々な工夫をこらしながら、答えを導き出し、しかしてその答えに決して固執しない。
常に疑問を持ち続ける姿勢が -
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- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
甲野善紀著、PHP文庫を読んだ。いつもの僕の読書ジャンルからは外れるのだが、前から「巨人の桑田投手が身体観や鍛錬法を師事していた武術家」ということで甲野氏は知っていたし、患者さんからもこの人の書いた本が面白いと言われていたので、伊勢市駅前の本屋でバスを待つ時間で買った。
“表”を科学的、西洋的、論理的であり、“裏”は非科学的、東洋的、非論理的と捉えて頂いていいと思う。甲野氏は武術による体の鍛錬はウエイトトレーニング等による筋肉のパワーアップなどに代表される科学的な表の体育ではなく、丹田といった非科学的な存在を体感してそれを活用する点を持つ裏の体育と表現している。
医療の世界で見てみ -
Posted by ブクログ
第一感、技や心の動きを文章で説明するのは並大抵なことではない
気になったことは以下です。
・基本は基本で、基本に良いも悪いもないんじゃないか、と言われているのですが、マキさんがイメージする基本というのは、非常にベイシックな意味の基本、私の感じる基本というのは、かなり具体的な動作としての基本、ということで、お互いがもっていた基本に対するイメージの違いが、ハッキリしておもしろかったですね。
・「小よく大を制す」、今や、体格や体力によらず、「術によって相手を崩す」ということは、神話かホラ話に近い状態となってしまいました
・武術というものは、相手がやられまいとして種々抵抗してくるのが当然で、そ -
Posted by ブクログ
古武術と言うキーワードで著者を知ったのは、中学生の頃。武術での体の使い方をスポーツに取り入れると言う観点で活躍されていることを知った。
著者や考え方や取り組みを知ったのは、この本が初めて。
やり残した事はもうないと言う気持ちとまだやることがあると言う気持ちが共存しながら死を迎えたいと言う書き出しに心惹かれて読み始めた。
途中、科学で解明されてない不思議な知恵かインチキ科学か判断難しいところもあるにはある。身を守るための受け身であったり、体の動かし方とかはとてもためになる。
また、筋トレなどジムでガチャガチャするよりかは、生きるのに必要に迫られての方が身に付くと言う考えなど普遍的なものもあ