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目まぐるしく動いていく現代社会。何が良くて、何が悪いのかが見えにくい時代である。その混沌とした状況の中で私たちは生きていく重心をどこに置き、どう対応していけばいいのか、誰しもが悩み、考えるのではないか? 現代人の常識を覆すその独特の身体論が、スポーツ界をはじめ、各方面から注目をされている著者も、同様に考え抜いている。しかし、身体を通して見るその視点は、私たちが見過ごしやすい世の中の事象を鋭くとらえる。また、歴史の中で忘れられた古伝の術理から、常に新たな発想を見出すのである。本書は、前作『武術の新・人間学』から時を経てさらに進展した「『小よく大を制す』武術の復活」「相手の予測を外す無住心剣術」のような技の新たな展開はもちろん、古武術を通して見える日本の教育や科学への疑問までを、架空の人物との対話形式で著者が語り尽くすものである。人間の身体と思考が秘める未だ見ぬ可能性を示唆する一冊である。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年11月09日
第一感、技や心の動きを文章で説明するのは並大抵なことではない
気になったことは以下です。
・基本は基本で、基本に良いも悪いもないんじゃないか、と言われているのですが、マキさんがイメージする基本というのは、非常にベイシックな意味の基本、私の感じる基本というのは、かなり具体的な動作としての基本、とい...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月12日
「古武術からの発想」3
著者 甲野善紀
出版 PHP文庫
p201より引用
“人は自分で考え出したことについては積極的に動きますし、
あとあとのトラブルも少なくなりますから。”
武術家である著者による、
古武術を通して見た教育や科学について書かれた一冊。
人間の体の可能性についてから教育の問題...続きを読む
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