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古希を過ぎ、私の技は今までで最も使えるようになり、さらに進展し続けている。
本書では、私自身のこれまでの生き方や武術研究者としての気付き、
それをいかに日々の生活の中で考え、そこで気付いたことで日常の場面に役立てるかといったことを書いています。
本書が、生きているということの不思議さや精妙さを味わい、
自分自身の内側を掘って、人が生きているということを深く見つめ直す一つのきっかけになれば、
著者としてこの上ない喜びです。
(はじめに より)
■内容
はじめに
一章 昨日の自分よりも、今日の自分のほうが出来る
二章 情けない老人になっていないか
三章 身体の感覚を取り戻す
四章 武術を生活に生かす
五章 人生を助けてくれる「技」
六章 死ぬその時まで納得して生きるために
おわりに
■著者紹介
甲野 善紀(こうの・よしのり)
1949年東京生まれ。武術研究者。
1978年に「松聲館道場」を設立。以来、独自に剣術、体術、杖術などの研究に入る。
近年、その技と術理がスポーツや楽器演奏、介護、ロボット工学や教育などの分野からも関心を持たれている。
最近は、日本を代表する柔道選手などとも、手を合わせて指導をしている。
Posted by ブクログ 2023年10月09日
古武術と言うキーワードで著者を知ったのは、中学生の頃。武術での体の使い方をスポーツに取り入れると言う観点で活躍されていることを知った。
著者や考え方や取り組みを知ったのは、この本が初めて。
やり残した事はもうないと言う気持ちとまだやることがあると言う気持ちが共存しながら死を迎えたいと言う書き出し...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月23日
64歳でババナ→フロリダ横断を達成したダイアナ・ナイアド著の「対岸へ」を読んだので味わい深かった。
70歳になった甲野善紀さんが思うのは「最近の老人は」と思うらしい。彼が同年代以上で会いに行きたいのは野口裕之、養老先生、桜井章一、宮崎駿くらいらしい。
自分達には出来ない大きな問題を真剣に考え、い...続きを読む
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