甲野善紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第一感、技や心の動きを文章で説明するのは並大抵なことではない
気になったことは以下です。
・基本は基本で、基本に良いも悪いもないんじゃないか、と言われているのですが、マキさんがイメージする基本というのは、非常にベイシックな意味の基本、私の感じる基本というのは、かなり具体的な動作としての基本、ということで、お互いがもっていた基本に対するイメージの違いが、ハッキリしておもしろかったですね。
・「小よく大を制す」、今や、体格や体力によらず、「術によって相手を崩す」ということは、神話かホラ話に近い状態となってしまいました
・武術というものは、相手がやられまいとして種々抵抗してくるのが当然で、それに対して、皮相的な騙しや強引な力によるのではなく動きの質も違いによって制圧するものでなかったら意味がないわけです。
・物であれ人であれ、なぜ好きになったのかということも、突きつめて突きつめてゆけば、「なぜだかわからないけれど好きになった」としか言いようがないでしょう
・人間というのは、武術をやっている人であろうとなかろうと、日常動作で、この「予測を立てる」ということができなかった何ごともスムーズにいかないでしょう
・人間がハッキリと目的を持った行動を起こすには、その行動を起こすことを決断させるに足る条件が満たされる必要があるんですね
・みぞおちのところに禁点の堅結という実に小さなしこりが、死ぬ四日前になる現れるからわかるのだそうです。つまり、直感的に感じられたことを、その堅結で確認されるということですね
・呼吸の間隙を使うと、実にわずかな力で骨は外れる、ということです。
・中心力を造る、自覚する、ということで全身が非常に効率よく働くようになったということだと、私は思います
・元々あったものを簡易化し、何か、信仰の対象のようにして打ち出すとわかりやすいですから普及はするんですが、なかなか深く入ってゆきにくい、ということがあるのでしょう
・たとえば、浄土真宗に見られる、"妙好人”のように、何の学問も教養もない人でも、ひたすら南無阿弥陀仏を唱えているうちに本当に無邪気な赤子のようになっていく
・熱狂的になっている人に対しては、頭から「そんなのは迷信だ」と言って反対しても、あまり効き目はないんですね。
・まあ、これは武術の技も同じですよ。力に力でぶつかっても効率が悪い。それよりも相手の力自身で崩させるのです
・信仰というある種の確固たる信念のようなものに、こちらも、確固たる信念でぶつかっていったら、いつまでもなかなか埒があかない。
・こちらは、自在に変転する。そして相手を映す
・自分で考えさせること、というのは大事ですよ。ですから、「これが正しい」とか、「こうしなさい」「これが基本ですから、まず覚えて下さい」なんて言わないで、とにかく、体で体験してもらってから、「この技は、こういう原理で利くのです」と説明し、そのあとはその人がどう興味を持ち、どう取り組みかは、その人に任せているのです。
・「本来、願い事はかなうものであり、それを成就させるには『すでにかなった』と思い込むことが、より有効である」という教えがありますが、これはまったくそのとおりだと思います。
・なにしろ人間は、本能的にどうしても不安定状態を嫌いますから、不安定になりそうになったら、そこでその状況にブレーキをかけてしまうんです。
目次
文庫本刊行に寄せて
まえがき(旧版より)
1 率直に事実を見つめて
2 「小よく大を制す」武術の復活
3 氷解した無住心剣術の術理
4 人間存在の深層へ
あとがき(旧版より)
解説 名越康文
参考文献
甲野善紀著書目録
ISBN:9784569579030
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:240ページ
定価:514円(本体)
発行年月日:2003年02月
発売日:2003年02月27日第1版第1刷 -
Posted by ブクログ
古武術と言うキーワードで著者を知ったのは、中学生の頃。武術での体の使い方をスポーツに取り入れると言う観点で活躍されていることを知った。
著者や考え方や取り組みを知ったのは、この本が初めて。
やり残した事はもうないと言う気持ちとまだやることがあると言う気持ちが共存しながら死を迎えたいと言う書き出しに心惹かれて読み始めた。
途中、科学で解明されてない不思議な知恵かインチキ科学か判断難しいところもあるにはある。身を守るための受け身であったり、体の動かし方とかはとてもためになる。
また、筋トレなどジムでガチャガチャするよりかは、生きるのに必要に迫られての方が身に付くと言う考えなど普遍的なものもある。
著者は70を越えても、若い時には出来なかったことが増えているとか。
技術の紹介というよりかはエッセイだと思って読むのがしっくりくる。 -
Posted by ブクログ
昔、ナンバ歩きというものが在ると知り、甲野善紀さんの古武術に関心を持って買った本。かれこれ5年くらい前に買って寝かせてた。
日本陸上の桐生選手がジュニアの頃のエピソードもあります。
情報は古いが、筋肉至上主義の元アスリートが怪我を機会に「骨ストレッチ」を考案した松村卓さんとの対談。
昔のばあちゃんたちが、想定300kgの米俵を背負っている写真や、野口整体創始者の野口晴哉氏の息子さんが大腿骨骨折を 治療したときの嘘のようなエピソードなど盛りだくさん。
骨ストレッチは簡単に再現できるので、日頃から使っています。歳と共に無理が利かなくなってきたので、体のメンテナンスのためにも取り入れていきたいです。
甲野さんの本、フルコンプしたくなってきた。 -
Posted by ブクログ
武術の先生と骨ストレッチの開発者の対談で、筋肉を鍛えてガチガチに身体を固めるよりも、骨を考慮した柔軟な動きをした方が良いよね、という本。
骨ストレッチという言葉はこの本に出合って初めて知りましたが、腹筋をすると身体が動きにくくなるとか、筋肉を鍛えるウェイトトレーニングをすれば良いというものではないとか、今まで出会ってきた一般常識からは離れた内容になっていて、目から鱗の内容でした。
マグロの中落ちストレッチをはじめ、いくつかストレッチが紹介されていますが、骨ストレッチをもっとしりたければ……という文言が見えてきそうなくらい、本質については語られません(笑)
それはまた、別の本を読むなり講習会に来てくださいね、ということなのでしょう。
私は運動音痴でまったくスポーツに親和性のない人間なのですが、そんな私でも“うごける身体づくり”が出来るのかもしれないな、と思えた本でした。
さらさらっと数時間で読めましたので、気になる方はどうぞ -
古武術に学ぶ身体操法
- カート
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試し読み
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