甲野善紀のレビュー一覧

  • 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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    歳を重ねるほど、身体は衰えるものだと思い込んでしまう。だが本書は、その見方を静かに覆していく。人は筋力ばかりを頼りにし、知らぬ間に身体を硬く使っているという。そこで注目されるのが「骨」の働きである。骨格に沿って自然に動けば、無駄な力みが減り、身体は本来の軽さを取り戻していく。便利さの中で、人は身体を部分ごとに鍛えることに慣れ過ぎたのかもしれない。身体とは本来、一つにつながり響き合う存在である。その感覚を思い出すことが、健やかに生きる第一歩なのだろう。

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    2026年05月16日
  • 古武術からの発想

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    第一感、技や心の動きを文章で説明するのは並大抵なことではない

    気になったことは以下です。

    ・基本は基本で、基本に良いも悪いもないんじゃないか、と言われているのですが、マキさんがイメージする基本というのは、非常にベイシックな意味の基本、私の感じる基本というのは、かなり具体的な動作としての基本、ということで、お互いがもっていた基本に対するイメージの違いが、ハッキリしておもしろかったですね。

    ・「小よく大を制す」、今や、体格や体力によらず、「術によって相手を崩す」ということは、神話かホラ話に近い状態となってしまいました

    ・武術というものは、相手がやられまいとして種々抵抗してくるのが当然で、それに対して、皮相的な騙しや強引な力によるのではなく動きの質も違いによって制圧するものでなかったら意味がないわけです。

    ・物であれ人であれ、なぜ好きになったのかということも、突きつめて突きつめてゆけば、「なぜだかわからないけれど好きになった」としか言いようがないでしょう

    ・人間というのは、武術をやっている人であろうとなかろうと、日常動作で、この「予測を立てる」ということができなかった何ごともスムーズにいかないでしょう

    ・人間がハッキリと目的を持った行動を起こすには、その行動を起こすことを決断させるに足る条件が満たされる必要があるんですね

    ・みぞおちのところに禁点の堅結という実に小さなしこりが、死ぬ四日前になる現れるからわかるのだそうです。つまり、直感的に感じられたことを、その堅結で確認されるということですね

    ・呼吸の間隙を使うと、実にわずかな力で骨は外れる、ということです。

    ・中心力を造る、自覚する、ということで全身が非常に効率よく働くようになったということだと、私は思います

    ・元々あったものを簡易化し、何か、信仰の対象のようにして打ち出すとわかりやすいですから普及はするんですが、なかなか深く入ってゆきにくい、ということがあるのでしょう

    ・たとえば、浄土真宗に見られる、"妙好人”のように、何の学問も教養もない人でも、ひたすら南無阿弥陀仏を唱えているうちに本当に無邪気な赤子のようになっていく

    ・熱狂的になっている人に対しては、頭から「そんなのは迷信だ」と言って反対しても、あまり効き目はないんですね。
    ・まあ、これは武術の技も同じですよ。力に力でぶつかっても効率が悪い。それよりも相手の力自身で崩させるのです
    ・信仰というある種の確固たる信念のようなものに、こちらも、確固たる信念でぶつかっていったら、いつまでもなかなか埒があかない。
    ・こちらは、自在に変転する。そして相手を映す

    ・自分で考えさせること、というのは大事ですよ。ですから、「これが正しい」とか、「こうしなさい」「これが基本ですから、まず覚えて下さい」なんて言わないで、とにかく、体で体験してもらってから、「この技は、こういう原理で利くのです」と説明し、そのあとはその人がどう興味を持ち、どう取り組みかは、その人に任せているのです。

    ・「本来、願い事はかなうものであり、それを成就させるには『すでにかなった』と思い込むことが、より有効である」という教えがありますが、これはまったくそのとおりだと思います。

    ・なにしろ人間は、本能的にどうしても不安定状態を嫌いますから、不安定になりそうになったら、そこでその状況にブレーキをかけてしまうんです。

    目次
    文庫本刊行に寄せて
    まえがき(旧版より)
    1 率直に事実を見つめて
    2 「小よく大を制す」武術の復活
    3 氷解した無住心剣術の術理
    4 人間存在の深層へ
    あとがき(旧版より)
    解説 名越康文
    参考文献
    甲野善紀著書目録

    ISBN:9784569579030
    出版社:PHP研究所
    判型:文庫
    ページ数:240ページ
    定価:514円(本体)
    発行年月日:2003年02月
    発売日:2003年02月27日第1版第1刷

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    2023年11月09日
  • 古の武術から学ぶ 老境との向き合い方

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    古武術と言うキーワードで著者を知ったのは、中学生の頃。武術での体の使い方をスポーツに取り入れると言う観点で活躍されていることを知った。

    著者や考え方や取り組みを知ったのは、この本が初めて。

    やり残した事はもうないと言う気持ちとまだやることがあると言う気持ちが共存しながら死を迎えたいと言う書き出しに心惹かれて読み始めた。

    途中、科学で解明されてない不思議な知恵かインチキ科学か判断難しいところもあるにはある。身を守るための受け身であったり、体の動かし方とかはとてもためになる。
    また、筋トレなどジムでガチャガチャするよりかは、生きるのに必要に迫られての方が身に付くと言う考えなど普遍的なものもある。
    著者は70を越えても、若い時には出来なかったことが増えているとか。
    技術の紹介というよりかはエッセイだと思って読むのがしっくりくる。

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    2023年10月09日
  • 古(いにしえ)の武術に学ぶ無意識のちから - 広大な潜在能力の世界にアクセスする“フロー”への入り口 -

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    【動機】武術と無意識の両方に興味があるため

    表紙のイラストのような、エネルギー的な話は、想像したより少なかった。話題は多岐にわたり、また、哲学的な話も含まれるため、どんな本だったか、とまとめたり、腑に落とすには一度の読書では少ない。いろいろな分野で、俯瞰的なものの見方のできるひとが求められていると感じる。

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    2023年07月07日
  • 古(いにしえ)の武術に学ぶ無意識のちから - 広大な潜在能力の世界にアクセスする“フロー”への入り口 -

    購入済み

    武術って、面白い。

    甲野善紀さんの、ものの見方や考え方が新鮮で、武術には今まで興味がなかったけれど、もっともっと知りたくなりました。

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    2021年04月30日
  • 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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    昔、ナンバ歩きというものが在ると知り、甲野善紀さんの古武術に関心を持って買った本。かれこれ5年くらい前に買って寝かせてた。

    日本陸上の桐生選手がジュニアの頃のエピソードもあります。

    情報は古いが、筋肉至上主義の元アスリートが怪我を機会に「骨ストレッチ」を考案した松村卓さんとの対談。

    昔のばあちゃんたちが、想定300kgの米俵を背負っている写真や、野口整体創始者の野口晴哉氏の息子さんが大腿骨骨折を 治療したときの嘘のようなエピソードなど盛りだくさん。

    骨ストレッチは簡単に再現できるので、日頃から使っています。歳と共に無理が利かなくなってきたので、体のメンテナンスのためにも取り入れていきたいです。

    甲野さんの本、フルコンプしたくなってきた。

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    2021年03月07日
  • 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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    武術の先生と骨ストレッチの開発者の対談で、筋肉を鍛えてガチガチに身体を固めるよりも、骨を考慮した柔軟な動きをした方が良いよね、という本。

    骨ストレッチという言葉はこの本に出合って初めて知りましたが、腹筋をすると身体が動きにくくなるとか、筋肉を鍛えるウェイトトレーニングをすれば良いというものではないとか、今まで出会ってきた一般常識からは離れた内容になっていて、目から鱗の内容でした。

    マグロの中落ちストレッチをはじめ、いくつかストレッチが紹介されていますが、骨ストレッチをもっとしりたければ……という文言が見えてきそうなくらい、本質については語られません(笑)
    それはまた、別の本を読むなり講習会に来てくださいね、ということなのでしょう。

    私は運動音痴でまったくスポーツに親和性のない人間なのですが、そんな私でも“うごける身体づくり”が出来るのかもしれないな、と思えた本でした。

    さらさらっと数時間で読めましたので、気になる方はどうぞ

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    2020年12月02日
  • 古武術に学ぶ身体操法

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     三十三間堂 通し矢の話が印象に残る。飛距離を競うあまり、もはや殺傷能力を度外視した通し矢用の矢。スポーツ化した現代武道をいやが上にも思わせる。

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    2020年11月23日
  • 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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    昨日は勇崎賀雄氏の「50歳からは筋トレしてはいけない」(2017.6)を読みました。半信半疑です。今回、甲野善紀氏&松村卓氏の「筋肉よりも骨を使え!」(2014.5)を読みました。武術家の甲野氏と陸上短距離の松村氏の対談形式です。ストレッチや筋トレはやればやるほど身体が硬くなり可動域は狭くなる。大事なのは固めることよりほぐすことだそうです。実際、桐生祥秀選手は、筋トレ、体幹トレなど何もしないで身体の硬いところをほぐしているだけとか(驚)でも、筋トレ、骨トレ、何が違うのか?筋肉は骨についてるから一緒では?

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    2017年08月30日
  • 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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    筋トレよりも骨ストレッチ
    簡単な骨ストレッチが載っていたけれど速攻で効果実感せきます。
    個人的には「脱力」という事を極めたくてこの本に出会ったけれど読んでみて興味が湧いてきました。

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    2016年07月17日
  • 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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    この本で一番気に入ったコトバ。
    先を占うな。
    身体操作から始まりメンタルヘルス等のケアにも役に立つ技法が詰まった一冊。
    技術的な話を読みたいというニーズには物足りない感があるが、作者が著した武術の本は、数冊あるので、そっちを読んでいくと良いかも。

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    2016年02月13日
  • 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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     目からうろこのからだの使い方。
     体の異体字の體は「骨が豊か」と書く。確かになぁ。
     昔の武道家が書くところが事実というなら、なんというか、ジャパニーズニンジャイズクール!な感じです。
     あと、「(映画やアニメで)身体的に誤りでも、表現としては大げさな位の方が、見ている方からすると『らしい』」というのは、笑ってしまうけれど、今の社会が「らしいけれど辛い」という現実を表している気がする。

     ただし、あくまでも対談集という読み物であり、ここから先、気になる人は各自でどうぞという本でもある。面白いな。

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    2014年12月13日
  • 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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    甲野先生の対談本は結構読んだんですが、
    今回の相手はスポーツトレーナーの方なので、
    話が実践的で、すぐに使えることもいっぱいありました。

    桐生君が無駄なストレッチやウエイトトレーニングをしてないと聞いて、
    僕もやめることにしました。(元からやってないけど)

    筋肉に頼らずパフォーマンスを向上させ続けている甲野先生の存在にはとても勇気づけられます。
    加齢に関係なくまだまだ色々と楽しみたいと思います。

    「骨ストレッチ」はただ今実践中です。

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    2014年10月01日
  • 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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    主張はよくわかりました。
    が、具体的な内容はさっぱりわからない…。

    変な図ではなく、写真入りで紹介してほしいですし、今ならば、動画を利用する方法もあると思います。

    分かり合えているおっさん二人の話を読むのは、楽しいのは楽しかったです。
    が、実践が大事なことについて話しているにも関わらず、実践するための方法が少ないのは、やはり片手落ちじゃないですかね。

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    2014年08月09日
  • 古武術に学ぶ身体操法

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    体の動かし方を説明するばかりでなく、運動に対する考え方も合わせて示唆しているユニークな著作だ.だた、具体的な動きについての図があれば参考にできるのではないかと思った.

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    2014年07月18日
  • 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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    これまた、不思議な本。
    甲野さんのいうことは、なかなか一般のひとにはわからないというか感じられないことなような気もする。
    人間にとっての「自然」な生き方を突き詰めていけば、それがそのまんま人間のちからを引き出すことになるんだろうか。
    石川遼さん、ウッズ選手のゴルフのやり方に批判的で、すごく新鮮。

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    2014年06月25日
  • 「筋肉」よりも「骨」を使え!

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    ネタバレ

    従来の筋トレやストレッチには効果がない。という衝撃的な内容。実際に男子陸上100mの日本記録保持者である桐生選手をこの理論でコーチングしているのだから説得力がある。「骨」の使い方、ほぐし方によって運動能力が飛躍的に向上するという。合気道の稽古前のストレッチに取り入れてみる。

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    2014年06月04日
  • 古武術に学ぶ身体操法

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    古武術の動きそのものを知りたくて手に取ったが
    それとは主旨の違う本だった。
    けど面白かった。
    術と道の命名の違いなど興味深く楽しめた。

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    2013年09月26日
  • 薄氷の踏み方 時代に塗りこめられないために

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    ママンが名越先生好きなんだよね、ぼくもだけども、なんと言うかぼくからしたら知識量が足元にも及ばないので、羨ましさを感じました。同時に名越さんの本を数冊買ったので、確かではないのですが、死ぬまで生きていかないと、みたいなニュアンスの言葉には目から鱗でした。

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    2012年10月28日
  • 薄氷の踏み方 時代に塗りこめられないために

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    武術的な視点から社会をみること。もしくは精神科としての視点から社会をみること。こうゆうふうに自分を研ぎ澄ましているプロフェッショナルがその切り口から社会を見ていくと、こうゆうことになるのかと驚かされるような一冊。日々の出来事を通して価値観を形成していくということはこういうことなのかと考えさせられる体験を多いにさせられた。専門分野に取り組むプロフェッショナルはその扱う範囲が狭くなるばかりかとても幅広く広がって、一つの事を極めるという事がどれほど他のアンテナまで敏感なものに変化させていくかということを教えてくれる。

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    2012年04月13日