あらすじ
独立研究者・『数学する身体』著者、森田真生氏推薦!
「私たちはあまりに自分を知らない。だから人生は探求になる。探求と人生は一致してよいと、本書の対話に学んだ」。
武術研究の第一人者と無意識・幸福学研究のエキスパートが、人間に秘められたすごい能力について対談で明らかにする。
運命とは何か? 自分とは何か? 身体とは何か? 本心とは何か? 学びとは何か? 幸福とは何か? 人が人であるとは何か?
【本書の主な内容】
第1章 古武術と無意識、そして運命
第2章 古武術の「技」に見る意識と無意識
第3章 わたしたちは「人間」をまだ知らない
第4章 無意識に学ぶ、無意識に教える
第5章 無意識が拓く幸せな未来
【著者プロフィール】
甲野善紀(こうの よしのり)
1949年東京都生まれ。武術研究者。
テレビは「徹子の部屋」、「課外授業」、「スイッチインタビュー」等に出演。
著書に『剣の精神誌』(筑摩書房)、『自分の頭と身体で考える』(養老孟司との共著/PHP研究所)、『ヒモトレ革命』(小関勲との共著/日貿出版社)、など多数。
月2回、夜間飛行からメールマガジン『風の先・風の跡』を発行。
http://yakan-hiko.com/kono.html
前野隆司(まえの たかし)
1962年山口県生まれ。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。
著書に 『人生が変わる!無意識の整え方』(ワニ・プラス)、『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』(講談社)、『ニコイチ幸福学』(前野マドカとの共著/CCCメディアハウス)など多数。
発行:ワニ・プラス
発売:ワニブックス
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【動機】武術と無意識の両方に興味があるため
表紙のイラストのような、エネルギー的な話は、想像したより少なかった。話題は多岐にわたり、また、哲学的な話も含まれるため、どんな本だったか、とまとめたり、腑に落とすには一度の読書では少ない。いろいろな分野で、俯瞰的なものの見方のできるひとが求められていると感じる。
Posted by ブクログ
一貫して「運命は完璧に決まっていて、同時に完璧に自由である」という考えが扱われている。
本来の理解とはずれるかもしれないが、
突然不幸や大きな課題に直面した時に、それを「運命」だと受け入れる。その上でどのように行動していくかというフェーズに移行する。それは、矛盾するようだが「運命」と「自由」を同時に受け入れた状態なのかもしれないと思った。
世の中、コントロールしようと思っても不可能なものも多い(時代の流れや、災害、他人の人格etc...)。それならば、それは「変えられないもの」だと割り切って、「それにどう対処/共生していくか?」を考える方が生産的だなと思った。
Posted by ブクログ
「我ならざる我」が自分を動かす境地。これは、刀で切りかかられたときに自然にかわすことができる状態である。単に武道の練習を積むだけでは到達できないという。自分と相手を客観的に外から見れる状態であると思った。仕事でも、今の自分の作業や業務だけでなく、全体をみて、自分が目立つことなく、自然にチームの仕事をサポートできること、そんな境地に立ってみたいと思った。