武田徹のレビュー一覧

  • 原発論議はなぜ不毛なのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者に対する批判的見解が多見されるものの、手に取ると、わりと面白かった。著者自身の立場は横に置くとしても、著者自身が原発の問題を社会思想史の文脈で捉え直そうとすることに、これは必要なアプローチではないかと思われる。

    0
    2013年06月28日
  • 原発論議はなぜ不毛なのか

    Posted by ブクログ

    言わんとすることはわからなくもないのですが、核心に届ききっていないように思いました。僕には、筆者が、「大きなジャーナリズム」「オトコのジャーナリズム」の「正しさ」を(まだ)信じているように見えて、それがこの本(と前著の「原発報道とメディア」)の限界を作っているような気がします。あと、ベンキョウが勝ってしまってるという気もする。

    0
    2013年06月15日
  • 戦争報道

    Posted by ブクログ

    戦争報道を入り口として、ジャーナリズム全般にわたる、あり方を問うている。戦争を取り上げているのは、題材として分かりやすいからだろうと思われる。現場で発生した事件取材者の編集を行う。マスメディアを通じて報道は多くの意図(政治・広告主)により、都合よい様に編集されて、私たちに届く。それは、私たちが、その情報により、コントロールされているかのような結果を生む。情報伝達機器は発達してきたが、作為者による囲い込みは変わらないだろう。インターネットにより、未来の姿に立ち返る可能性は見えてきたのだろうか?

    同盟通信社、敗戦後には解散になる。米国の情報統制
    BBCのジョージ・オーウェル、戦争中には検閲が行わ

    0
    2013年05月08日
  • 原発報道とメディア

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前回読んだ、内田樹さんの『街場のメディア論』に続いて、
    今度は武田徹さんのメディア論を読んでみました。
    本当は、原発のことが書かれた本だろうと思い購入したのです。
    それが、読んでみると、しっかりとしたメディア論でした。
    内田さんの本から連続したメディア論になりましたが、
    それはそれ、「奇しくも」といった体であります。

    僕はのめりこんで読むタイプなので、読んでいくうちに
    内田さんのメディア論のことは忘れていきます。
    きっと、武田さんと意見を異にするところはあったとは思いましたが、
    全然気付きません。

    よって、いい加減な、メディア論考になっているとすごく思うのですが、
    まぁ、それはしょうがない

    0
    2012年07月10日
  • IT時代の震災と核被害

    Posted by ブクログ

    東北の震災の際に関わったITのお話。パーソンファインダーとかUstとかポジティブな面と、人間のダイレクトな関係が支えたあの時期についての考察をさまざまな方がしています。今回ほどSNSが重要な役割を果たしたことはなかったと思う。でもいろいろと課題もあったのも実際です。私がもし使いこなせなかったらどうだったんだろう…気になったのは書き手の差かな?いろいろな人の観点から見れるのは面白いけど、明らかに当事者だった人と取材して他人事だった人の文章は違うと感じました。

    0
    2012年04月16日
  • 私たちはこうして「原発大国」を選んだ 増補版 「核」論

    Posted by ブクログ

    武田さんの著作はジャーナリズムを勉強するものとしては、個人的には、いつもわくわくさせられながら読んでいる。人文系の理論的なバックボーンを背景にしつつ、ジャーナリズム的実践を行うその記述スタイルは、僕自身が最も理想的であると思う、ジャーナリズム・スタイルだから。

    今回のこの本も、もちろんそのような形式にはなっていて記述スタイルなどで大変勉強にはなったのだが、あとがきで武田さん自身が「この本は失敗だった」と宣言しているのが「えっ」と思ってしまった・・・。内容的には「あたりまえ」の事実ばかりということだろうか。
    それでも、僕のような原発や原子力政策に対して全く何も知らない人間には学ぶものが多かった

    0
    2012年03月05日
  • 私たちはこうして「原発大国」を選んだ 増補版 「核」論

    Posted by ブクログ

    戦後日本の核利用を追った本。
    裏にあった政治力学なんかも伺えて面白かったが、知らん人ばかり登場して読みづらい。。。

    個人的には1974年論の電源三法交付金の話と2002年論のノイマンの話がスイスイ読めて面白かった。

    0
    2012年02月12日
  • IT時代の震災と核被害

    Posted by ブクログ

    今年気になったほぼ全ての方々が登場し、総括的に意見を述べられている感で、俯瞰的に、また各々方の比較をしながら読むことが出来ました。それによって、各々型の主張や活動の方向性をよりはっきり認識出来たように思います。
    新しい論はあまり無かったのですが、良書でした。いずれどの立場も論点も欠かされてはならないなと改めて痛感しました。

    0
    2011年12月31日
  • IT時代の震災と核被害

    Posted by ブクログ

    震災直後、俺達があたふたしてる間にGoogleのエンジニアがパーソンファインダーを公開するに至る経緯がメイン。膨大な行方不明者の情報をオンラインで可視化する為に、社内エンジニアが処理できない分はボランティアに任せる…と言った経緯は感心した。Googleらしいフットワークは好感が持てた。無料PDF版だったのでここまで。

    0
    2011年12月05日
  • 原発報道とメディア

    Posted by ブクログ

    フクシマ報道の在りようを切り口としたジャーナリズム論。個人的に8章の情報操作の部分が面白かった。情報の持つパワーは計り知れないな。

    0
    2011年11月29日
  • 私たちはこうして「原発大国」を選んだ 増補版 「核」論

    Posted by ブクログ

    ・周辺情報。どのような時勢の流れの中で原子力行政が進められてきたのか。

    ・軍備と原子力、電源三法による過疎の規模の固定

    0
    2011年10月16日
  • 原発報道とメディア

    Posted by ブクログ

    評判なので読んでみた。原発についてというよりは原発の事故をきっかけにこれからのジャーナリズムのあり方について論じた一冊。ジャーナリズムを使用することしか頭にない自分にもためになったし楽しく読めた。反検索的一人ジャーナリストの出現に期待するもそういう人をグーグルで検索してしまいそう。

    0
    2011年09月30日
  • 私たちはこうして「原発大国」を選んだ 増補版 「核」論

    Posted by ブクログ

    一つ一つの事実を丁寧に積み上げ、しっかりと解釈していると感じさせる「核」論の書。歴史的な流れを理解するには良い著作なのかもしれないが、私のニーズにはマッチしなかった。文章が読みづらい?

    0
    2011年09月11日
  • 私たちはこうして「原発大国」を選んだ 増補版 「核」論

    Posted by ブクログ

    事故が起こってからじゃなきゃわからないような愚か者として、
    それまではけっこうな距離感をたもちながら、かといって離れすぎずの立場で、
    たまーにちらちら気にするくらいの意識で捉えてきた「原発」および「核」に対して、
    正面から向き合うように読んでみたのがこの本です。
    まぁ、元はと言えば、糸井重里さんが紹介されていたので気になったのです。

    核という難しい問題を、木を見て森を見るように書ければいいのでしょうが、
    どうやら、木にあたる部分は、量子論など難しすぎてモヤがかかって見えにくいようで。
    じゃぁ、森を見ようとすると、あまりに果てしなく入り組んでいるようで、
    それらを単純化してしまうのも、本質から

    0
    2011年08月31日
  • 原発報道とメディア

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「私たちはこうして『原発大国』を選んだ 増補版『核』論」の作者によるメディア論。一言でまとめれば、ジャーナリストとは、「オメラスから歩み去る人々」でなくてはならない、という内容でした。
    マスを扱うメディアは、桁違いのスケールメリットによって、グーグルを筆頭にするインターネットシステムが独占することになることが確実である今日、個人としての仕事が生き残る道が個別性にしかないこともまたかなり確からしいように僕にも思えます。小さいコミュニティ、顔の見える情報共有が新たなメディアになるのでしょう。ただ、2回読んだけど、なんというか、まだ熟成されきっていない香りがします。もう少し先があると思う。

    0
    2011年07月25日
  • 私たちはこうして「原発大国」を選んだ 増補版 「核」論

    Posted by ブクログ

    戦後史の中で、原発はどんなもの、役割を果たしてきたのか?

    ゴジラ、鉄腕アトム、大阪万博・・・。

    なるほどぉー。こういう切り口で考えてみる目線も必要だなぁーと実感。

    0
    2011年07月22日
  • 私たちはこうして「原発大国」を選んだ 増補版 「核」論

    Posted by ブクログ

    人名、引用が多くてなかなか頭に入って来ない。でもなるほど…と思わせられるところも結構あった。ゴジラ見てみようかな。

    0
    2011年06月28日
  • 私たちはこうして「原発大国」を選んだ 増補版 「核」論

    Posted by ブクログ

    日本でどのように原発が受け入れられてきたのか、関連のある世界の出来事も含めながら政治や社会の流れと一緒に解説する。

    自分が生まれた後の時代について書かれたのはたったの三分の一。
    それ以前から原子力は使われてきたし、広まってきた。
    その時の社会の雰囲気はこういう本でしか知ることが出来ない。

    その時代を知ることで多少は何かがわかるのか。

    大阪万博の時代、原子力とは未来を示すシンボルだったという。
    「この電気は原子力発電所によって作られています」

    現在の日本だと、嫌悪感があるのだろうか。
    3月11日以前だと「当たり前でしょ」という感じだろうか。

    当時はそれが「未来」そのものだったようだ。

    0
    2011年05月29日
  • 戦争報道

    Posted by ブクログ

    今の戦争というものが、情報戦略であること。
    そしてその裏方として広告代理店がいることに衝撃でした。

    嘘を流して、不必要になった際に真実を語るというその巧みな手法に
    驚嘆し、それと同時に何を信じることが大事なのか、よくわからなくなります。

    (例 湾岸戦争:イラクの石油プラント爆破と油まみれになった海鳥。
    当初はイラク軍による破壊行為とのことだったが実は米軍の空爆によるもので
    その際の広告戦略と真実の公開まで手法が丁寧に書かれています。)


    週刊誌SPAでも記事を見かける著者。かなりの実力者だと思います。

    0
    2009年10月07日
  • 戦争報道

    Posted by ブクログ

    ベトナム戦争時は、世界中に反戦のうねりを作り出すきっかけとなった戦争報道。ところが湾岸戦争時においては全くそういった動きは見られず、米軍の管理下に置かれた。なぜメディアは敗北したのか。戦争時におけるメディア、ひいてはメディアの本来の役割を問う。

    0
    2009年10月04日