小泉武夫のレビュー一覧
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【目次】
まえがき
第1章 とっても低い日本の食料自給率
食料自給率が低いと何が問題なのか
もし食糧の輸入がストップしたら
食料自給率が低いのはなぜか
食料自給率はどうすれば上がるのか
第2章 改革に成功した先人から学ぼう
食料自給率を改善した大統領、シャルル・ド・ゴール
学校給食を重視
270年前の殿様が地球を救う
農家が豊かになればみんなが豊かになる
みんなを幸せにするのが総理大臣の役割
儲かる農業をしよう!
1軒の農家でたくさんの顔を持つ
農家がレストランを作っちゃった
これからの農業をひっぱるリーダーを
第3章 ものの価値を知る
ニセモノのキムチ
食べものにも正義心を
食 -
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読書録「食の堕落と日本人」5
著者 小泉武夫
出版 小学館
p25より引用
“ だが、一つだけ頭の中にとどめておいて
もらいたいことがある。それは、人間は食べ
物によって、肉体的にはもとより、精神的に
も大きな影響を受けるということだ。”
目次から抜粋引用
“日本食を食べない日本人は堕落する
日本の食の堕落と崩壊
美しき哉、日本食の本質
日本食の将来
この国の食の堕落をいかに食い止めるか”
発酵学者である著者による、現代日本人の
食生活の問題点と改善策を提案する一冊。
過去他社刊行文庫版。
旬の食べ物の美味しさから日本人の食生
活・食文化の今後についてまで、力強く語ら
れて -
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小泉武夫『猟師の肉は腐らない』新潮文庫。
てっきり猟師メシをテーマにしたエッセイかノンフィクションかと思ったのだが、読んでみると非常に面白い小説だった。人間が人間らしく生きることの素晴らしさを食を通じて描いた秀作。勿論、小説の中に描かれる数々の猟師メシは小泉武夫の実食体験に基づいたものなのだろう。読んでいると味わったことの無い食感、匂い、味がリアルに伝わってくる。
食文化や発酵学を研究する農学者の主人公の『俺』は、渋谷の酒場で猪狩義政と出会う。その後、紆余曲折を経て福島の山奥で猟師となった猪狩義政の元を『俺』が訪ねる。まるで原始人の如く自然と共に自由を謳歌し、自給自足で自然に食を求める猪 -
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読書録「くさい食べもの大全」5
著者 小泉武夫
出版 東京堂出版
p64より引用
“発酵中の糠みそには、1グラム(親指の爪に
乗るぐらいの量)中に数億の微生物が活発に
活動しているが、彼らはフグの毒(テトロド
トキシン)が大好物だから、貪り食って分解
し、アンモニアと水と炭酸ガスに変えていく。
これで毒がきれいに消えるのだ。”
目次から抜粋引用
“魚類
肉類
野菜・果物
酒類
チーズ”
農学博士で発酵の専門家である著者による、
とにかく匂いの強い食べものについてまとめ
た一冊。
魚や肉などの動物性のものから酒や漬物な
ど植物性のものまで、これまでの著者の中で
紹介されてきた -
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農学博士であり自らの事を「発酵仮面」と呼ぶ小泉武夫先生の著書。
もう長いこと読書を趣味としているが数年に一度、最初の2~3ページで心をワシづかみにされる作品に出合うことがある、本作はまさにそんな一冊だ。
冒頭で「くさいものが好きな人の方が人間力がある」と豪語する先生が、くさい食べ物を一挙に紹介するタイトルそのまんまの非常に潔い内容である。
魚類、肉類、虫類(?)など10種類のカテゴリーごとに、150アイテム以上のくさい食べ物を紹介しているのだが、その匂いの表現がどれも素晴らしい。一例をあげるなら、
いしる 「肉感的というか、ちょっと猥褻な」
タクアン漬け 「円熟した色香漂う熟女」
タガメ醤 -
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非常に良い本だった。
農家を大切にしない、国と国民というのは皆が耳が痛いのでは
濃処の味は常に短く、淡中の趣は独り真なり
文化の不倫性(黒髪、日本食、日本酒、日本文化)が日本は激しい
無駄を出さないことが下ごしらえの基本
下ごしらえは準備と同意だろう、やはり人生にはそこが大切だ
箸の使い方は大事である。父にいつも厳しく指摘された。
鰹節は日本料理の世界遺産
繊維多量の根菜類、ゴボウ、ゼンマイ、ワラビ、ツクシ、タケノコ、レンコン、ヘチマ、乾燥野菜、モヤシ、フキ、これらで便秘などにはならない
一回飲み込むのに三十回の咀嚼
鍋料理は囲炉裏が持っていたコミュニケーション力を補うものだ
県南衛生工業のハ -
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しょうたは納豆が嫌いです。
3歳の時体中につけてしまったあのねばねばべとべとが忘れられません。
「しょうた はたけいってみっか」ある日おじいちゃんに畑に誘われました。しょうたの大好きな豆を植えるんです。
しょうたは毎日豆の世話をしました。実った豆を茹でて食べて喜ぶしょうたにおじいちゃんは納豆をとっておきのものに変身させてくれます。
納豆です。
自分で毎日世話をしたまめから出来た納豆の美味しさに、しょうたは納豆が大好きになりました。
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写真絵本。
大豆を育てて納豆を作るまでがかかれてて子供にも分かりやすいです。
小学校の読み聞かせにも持ってゆきました。
「丸いものが密着」しているものが苦 -
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「納豆の快楽」5
著者 小泉武夫
出版 講談社文庫
p128より引用
“つまり、食べものや飲み物によって性格まで変わってしまう、
という厳しい戒めをしているのですねえ。”
発酵学者である著者による、
納豆の魅力を余す所なく紹介する一冊。
納豆そのものについての知識から著者が考え出したレシピまで、
独自の楽しい文体で書かれています。
上記の引用は、
貝原益軒の「養生訓」の文を受けての一文。
自分の体を形作る物をおろそかにしては、
体だけでなく心も壊れてしまうようです。
確かに、
体調がすぐれない時は気分が荒れたり、
落ち込んだりします。
また病は気からの例えもあるように、
体調と心や気分 -
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「人間はこんなものを食べてきた」5
著者 小泉武夫
出版 日経ビジネス人文庫
p99より引用
“チャンピオンと言うよりは、これはもう別格で、
その名をシュールストレミングという。”
発酵学者である著者による、
食に関するエッセイをまとめた一冊。
過去に他社から刊行された物を、
改題し文庫化したもの。
著者の専門である発酵食品についてから、
この先の大きな問題である食糧危機についてまで書かれています。
上記の引用は、
世界一臭い缶詰についての一文。
この著者の作品にはたびたび登場する、
おなじみの一品です。
しかし何度読んでもこの缶詰について読むたびに、
驚きと笑いがこみ上げてきます。
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「食あれば楽あり」5
著者 小泉武夫
出版 日経ビジネス人文庫
p213より引用
“舌と鼻と耳と手といった、いわゆる五感というものに
神経を集中させて怠らなければ、
その食材の持つ真味といったものと
必ず出会うことができるのだ。”
発酵学者である著者による、
日本経済新聞に連載されたエッセイをまとめた一冊。
シリーズ二冊目。
著者自らがその舌で体験した食や、
その周辺に関しての事柄が大量に書かれています。
上記の引用は、
ニシン一匹で他の人が心配するほど感動する著者が書いた、
味に対しての一文。
この後、
上記の境地に至れば何を食べても美味であると、
さらに著者は続けます。
あらゆる物