熊谷達也のレビュー一覧
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はい、本とコさん絶賛の『邂逅の森』だべしゃ
面白かったです
まず時代設定がいいですよね
大正のある種混沌とした時代背景の中で語られる人と自然の物語
そしてなんてたって夜這い文化ですよね
勘違いされてる方も多いのですが、そもそも「夜這い」というのはですね、一定程度の男女間の合意に基づいたプ…
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夏の音楽小説まつり。
ふと立ち寄ったギターの専門店で、'59モデルのギブソンのレスポールを衝動買いしてしまった50代サラリーマンの巧也。アンプやエフェクター等を買い込み、趣味のつもりで始めたギターであったが、ふとしたきっかけからバンドを組むことになってしまう…。
名作『邂逅の森』の熊谷達也なので...続きを読むPosted by ブクログ -
マタギで生きて行くしかない、富治の逞しく、生命力のある、昔の男らしく生きる姿を描く物語。何度となく心を揺さぶられる主人公の波乱に満ちた人生は、本当に芯の通った男らしさがあった。ラストの山の神との対峙は感動的ですらある。Posted by ブクログ
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震災の話をかわいそうとか悲劇だけではない描き方で心にずんと来ました。
これまで読んだ熊谷達也の小説の登場人物の2011年3月11日前後の日常が描かれた短編集で特に印象的だったのは「鮪立の海」の守一の最期だった。あれだけ精悍で男らしい守一の晩年の姿はちょっとイメージと違ったが、清子と幸せな一生を送って...続きを読むPosted by ブクログ -
橋本愛主演の映画『リトル・フォレスト』に、母親の本棚にあった本を読もうとした彼女が、「自分で読む本ぐらい自分で選びなさい」と母親から言われ、母親が買った本を娘は読ませてもらえないシーンがありました。私も自分で読む本は自分で選ぶようにはしているけれど、知人友人からなかば無理やり貸された本に感銘を受ける...続きを読むPosted by ブクログ