熊谷達也のレビュー一覧

  • 孤立宇宙
    すごい未来にビックリしました。 惑星衝突は、今までに何回か、あったようです。 アバターのイメージについていくのが大変でした。
    でも、面白く読みました。 アヤネとミクのイラストを見たかったなー❗️
  • 明日へのペダル
    自分もロードバイクに乗っている、最近は仕事の休みが取れず遠ざかっているが主人公の優一と同年代だった事もこの本を読むきっかけとなった。
    50代で健康の為、ロードバイクを始めた優一と自分自身が重なり、面白おかしく読み進めた。又、夫婦関係の大切さをつくづく思い知らされた作品であった、コロナ禍で人生が変わっ...続きを読む
  • 邂逅(かいこう)の森
    はい、本とコさん絶賛の『邂逅の森』だべしゃ

    面白かったです
    まず時代設定がいいですよね
    大正のある種混沌とした時代背景の中で語られる人と自然の物語

    そしてなんてたって夜這い文化ですよね
    勘違いされてる方も多いのですが、そもそも「夜這い」というのはですね、一定程度の男女間の合意に基づいたプ…

    (...続きを読む
  • 悼みの海
    ※注意※
    本作は震災がテーマとなった作品ですのでレビュー閲覧にご注意下さい。

    「小説を読めない小説家」であった熊谷達也さんが書かれた『悼(いた)みの海』は、東日本大震災の稗史(はいし)とも言える作品でした。

    概要です。
    2011年3月11日の震災後、この街はすべての光を失った。川島聡太は仙台市内...続きを読む
  • 荒蝦夷
    歴史物だが特別知識が必要ということもなく、分かりにくい言い回しもなく、引っ掛かることなくスイスイ読める。非道に見える呰麻呂の人間味が読み進めていくごとに顕になって、とても魅力的な人物だった。
    荒蝦夷とは繋がった話ではないとあとがきにもあったが、阿弖流為が主人公の「まほろばの疾風」も読んでみたいと思っ...続きを読む
  • 明日へのペダル
    ロードバイクで風を切ってみたくなった。それは主人公がなんの悪意もなく日々を送っているからかなと感じました。この物語は、ロードバイクと仕事の良い所が感じられ、初読の作家さんでしたが大変面白かったです。別の著書も是非読みたいです。
  • 光降る丘
    開拓地という単語は聞いたことある程度でさほど興味を持ったことがなかった。
    が、この本を読んでみて開拓地の背景や開拓することの壮絶さに絶句し、ただただ敬意の年でいっぱい。現代の生ぬるい生活にどっぷり浸かって何にも感謝できないような世代に、最近の若いもんはと言いたくなる気持ちよくわかる。この世代のパワー...続きを読む
  • 孤立宇宙
    前半は時空を超えた展開だったので、着いていくのが辛かったが、中盤からは具体的な話になったので面白かった。若い頃、外国の作家さんのこのような話を貪り読んだのを思いだし、気持ちが若返った。
  • 相剋の森
    邂逅の森に引き続き、この作品もとても良かった。
    生命と向き合ってはじめて感じ取れる世界があるのだとあらためて気付かされる。間接的な体験ではあるが、自分の視野を拡げてくれた。
  • 孤立宇宙
    SFは読まず嫌いをしていたのかあまり興味がなく今回何気なく手に取る。
    ページ数が多いので読まずに終わってしまうと思っていたら、先が気になるぐらいにのめり込んでしまう。描写がうまいのかわかりやすく脳内に映像がきちんと映し出せ、わからない単語をスルーしても物語に影響がでない。
    初挑戦の作家にSF。いい本...続きを読む
  • 明日へのペダル
    サラリーマンと自転車の話
    自分も自転車に乗るので楽しみながら読めました
    最後都合よく終わりましたが
    それでもほっとする小説でした
    仙台に行って自転車のってみたいと
    思いました
  • 群青に沈め
    熊谷達也さんは戦争文学も書いていると知って、読んでみました。
    17歳で特攻に志願することになってしまった少年の物語。特攻と言っても、よく知られている飛行機による特攻ではなくて、人間魚雷の回天でもなくて、戦争末期、飛行機も潜水艦も燃料も、何もかもが底を尽きている状況で考え出された、体一つで潜水して敵艦...続きを読む
  • オヤジ・エイジ・ロックンロール
    夏の音楽小説まつり。

    ふと立ち寄ったギターの専門店で、'59モデルのギブソンのレスポールを衝動買いしてしまった50代サラリーマンの巧也。アンプやエフェクター等を買い込み、趣味のつもりで始めたギターであったが、ふとしたきっかけからバンドを組むことになってしまう…。

    名作『邂逅の森』の熊谷達也なので...続きを読む
  • 邂逅(かいこう)の森
    マタギで生きて行くしかない、富治の逞しく、生命力のある、昔の男らしく生きる姿を描く物語。何度となく心を揺さぶられる主人公の波乱に満ちた人生は、本当に芯の通った男らしさがあった。ラストの山の神との対峙は感動的ですらある。
  • 希望の海 仙河海叙景
    震災の話をかわいそうとか悲劇だけではない描き方で心にずんと来ました。
    これまで読んだ熊谷達也の小説の登場人物の2011年3月11日前後の日常が描かれた短編集で特に印象的だったのは「鮪立の海」の守一の最期だった。あれだけ精悍で男らしい守一の晩年の姿はちょっとイメージと違ったが、清子と幸せな一生を送って...続きを読む
  • モビィ・ドール
    動物保護、捕鯨問題、性同一障害などの社会的な問題を含みつつイルカの可愛さや主人公のほのかな恋心も共感できてあっという間に読み終えました。
    シャチがイルカを襲うシーンはハラハラし通しでしたがなぜかシャチにも愛おしいと思う感情が芽生え、最後に仲間のシャチが困ったシャチを皆で迎えるシーンは胸に迫るものがあ...続きを読む
  • 氷結の森
    敵も味方も、その懐に入ってしまうと、ただ見えるのは生きた人間。戦争は、ただそれが戦争だから殺しあう、悲しいことだ。矢一郎がカッコ良過ぎて惚れてしまう。無敵な上に硬派で優しかったら、モテるのは無理もない。マタギの研ぎ澄まされた感覚、空気感を邂逅の森で味わってから読んで良かった。相剋の森も読まなければ!
  • 山背郷
    昭和の東北を舞台にした短編集。

    「少しでも早く先を読み進めたい」とここまで思わせてくれた本は久しぶり。東北の田舎ではある意味当たり前だった”生活文化”を丹念に理解した上で、そんな生活者の一人である登場人物の想いを、派手ではないが丁寧な話の流れで描き、ほっこりとした感動短編や、ちょっと切ない短編とし...続きを読む
  • 邂逅(かいこう)の森
    橋本愛主演の映画『リトル・フォレスト』に、母親の本棚にあった本を読もうとした彼女が、「自分で読む本ぐらい自分で選びなさい」と母親から言われ、母親が買った本を娘は読ませてもらえないシーンがありました。私も自分で読む本は自分で選ぶようにはしているけれど、知人友人からなかば無理やり貸された本に感銘を受ける...続きを読む
  • 相剋の森
    相剋の森とは時代設定が変わり、
    現代の世の中で自然と人間はどうあるべきか
    というかかわり合いの話がテーマになっている。

    物語としても読ませるし、
    読み手として考えさせられるところも多い。