熊谷達也のレビュー一覧
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邂逅の森 熊谷達也再読
舞台は、大正時代の秋田。マタギとして山の掟に従い、クマを追い、自然と共に生きてきた富治は、ある事件をきっかけに村を追われ、過酷な逃亡と放浪の生活へと転落する。それでも彼は、人間の裏切りと自然の厳しさの狭間で、自分の「誇り」と「命の意味」を模索し続ける。山と密接に生きる者の宿命を、克明に描いた壮絶な人間ドラマ。テーマは、壮絶な人生を通して、自然と向き合う人間の根源的な姿を描いた作品かな。罪・孤独・誇り・自然の畏れ——こうした極限状態の中でこそ浮かび上がる「生きる意味」を静かに問いかける、現代日本文学でも屈指の力強さを持つ物語です。熊のニュースに触発されて、再読。何度読んで -
Posted by ブクログ
ずっしりと重みのある内容だと毎回思い身構えたけど意外に読めちゃう。仙河海タイトルはほんとたくさんあるし 今回も登場人物が多数いて どこかしら繋がっているし あーあん時の〜ってならんのよ自分は、もうなんで覚えていないのですか自分、悲しくなるわ。前半7後半3とまた自然体のうますぎるってこと。希のランナー再開もよかったし、ラッツォクが1番響いた。お兄ちゃん私が死んでるの知っているんでしょうの所で泣きそうになる そうかそうだったのか翔平は1人なんだよと、津波を知らない自分が掬い取るのは失礼だし もっと考えろ自分と。ここから仙河海8作を読み直したらいいのにな自分
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Posted by ブクログ
はい、本とコさん絶賛の『邂逅の森』だべしゃ
面白かったです
まず時代設定がいいですよね
大正のある種混沌とした時代背景の中で語られる人と自然の物語
そしてなんてたって夜這い文化ですよね
勘違いされてる方も多いのですが、そもそも「夜這い」というのはですね、一定程度の男女間の合意に基づいたプ…
( ゚д゚)ハッ!
危ない危ない
本とコさんやおびーのレビューとは違った切り口をと意識するあまり危うくシモに走るところでした
もうちょっとで俺の十七年式村田銃が火を吹くぜ!とか言っちゃうとこでした(言ってる)
危なかった〜(言ってるって)
よし、方向転換
つまりどういう話だったかというとですね -
Posted by ブクログ
※注意※
本作は震災がテーマとなった作品ですのでレビュー閲覧にご注意下さい。
「小説を読めない小説家」であった熊谷達也さんが書かれた『悼(いた)みの海』は、東日本大震災の稗史(はいし)とも言える作品でした。
概要です。
2011年3月11日の震災後、この街はすべての光を失った。川島聡太は仙台市内の予備校で被災し、地元の仙河海市の凄惨な模様を数日後に知る。ライフラインが麻痺している中で聡太は愛車と共に帰郷を目指し、被災地の人々や悲しい再会となった同級生と接する中で未来に虹を架けることを決意する。
感想です。
文庫版のあとがきから本作のモデルが気仙沼市であること、複雑な思いの中で本作を文庫化