西炯子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古本屋に売ってしまったのを後悔する一冊・・・・。
(で、買いなおしたりするんだよね)
「三番町萩原屋の美人」は西炯子の作品の中でも長いシリーズで、当時単行本で15巻。日本の生活と外国の文化がごっちゃになりつつ、庶民がみんなたくましく興味津津、いろんなものをためすすがめつしている文明開化の明治。小間物店萩原屋のご隠居(姿は若い、気も若い)と、出入りの学生さんやらなんやらの人間模様。
選集5・6巻に入ってる「蝮」は、中でもちょっと毛色の違う、まじモードのお話。短編のほろりするような話よりも、自分はこの因縁ひきずった若者が葛藤するエピソードが好き~~。
西炯子がまじモードを描くと、ひりひり痛い。 -
Posted by ブクログ
1巻出たのって93年だったんですねぇ。
シリーズ読破。
不老であり1000年以上生き続ける鬼二人が主人公のお話。
安倍晴明に仕え、以降その家系に仕え続けている鬼。
雷電こと志島弓生と酒呑童子こと戸倉聖。
何事も深く重く考え、いつも影を背負っているような弓生。
ばりばり関西弁で一見能天気な聖。
不老で生き続けるってどんなんなんやろ?
知りあった人達が、どんどん年を取って亡くなって行くのを見続けるのはとても孤独感を味わうと思います。
この本、少女小説のところにあるんですよねぇ・・・30超えたおっさんが、その棚を探すのはちと勇気が要ります。
キャンパス文庫でも大抵キツかったのに、今はルルル文