植田亮のレビュー一覧
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音楽と青春の物語、第二弾。
今回は端的に言うと、『囚われの少女を助け出す少年』という王道の変形バージョン。
いや、違うか?(笑)
でも、まあ、消えた少女を少年が捜し出す話……だな?
バンドに加わった元天才ピアニスト少女・真冬。
仲間たちと熱いセッションを奏でながらも、彼女が心を開いているのは、たぶん、ナオだけなのだ。
そして彼女がバンドにいる理由も、また。
表面わがまま三昧な彼女は、でも本当はただ人付き合いが苦手で、自分がバンドにいる理由の身勝手さに後ろめたさを感じているのだ。
そんな彼女がバンドから逃げ出した時、彼女がその場にいる理由を肯定し、強引にでも引っ張ってこられるのもまた、ナオだけなのだ。
なんだろう? この特別な感じ。人が恋に落ちるには十分な理由。
ああ、やっぱり青春だなあ。
だから、ナオが真冬を探し回って、見つけ出す場面にはドキドキと胸が高鳴った。
溢れそうになる想いが胸を震わせた。
こういう場面、すごく好き。
そして、お約束だけど、ナオは鈍感だ。
でも、それに過度のわざとらしさは感じなくて、真冬に対するその感情を彼はまだ自覚していないだけなんだ。
それにいつ気づくのか?
それは今後の楽しみではある。
物語的にはこの巻は「起承転結」の「承」だろう。
次回、物語の「転」が訪れるのか?
期待したい。 -
Posted by ブクログ
なんというか、すごく引き込まれる青春物語。
こういうの自分の好みだ!
筋立てや登場キャラはとても王道的。
印象的な出会い。
突然の再会。
なにかを抱えている少女。
一癖も二癖もある先輩。
反発。競い合い。共鳴。
そして小さな奇蹟。
そんな典型的なエピソードの、けれど、その一つ一つがとても印象的で、どんどん物語の中に引き込まれてしまう。
表現も非常に豊か。
クラシックやロックの調べを語る言葉が印象的だ。
自分が元の音楽を知らなくても、じゅうぶん音が鳴り響いた。
ラスト、次へと繋がる展開の中で、おそらく物語の行く末としては、傷ついた少女の本当の復活へ向けて進むことになるのだろう。
その続きをぜひ読んでいきたいと思う。 -
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内容(「BOOK」データベースより)
「ずっと―ずっとね、ディンタニアは、隣で戦ってくれる人を探してたの」“端末”に対抗する集団“雑音”。その姫君・ディンタニアが、予告通り翔の前に現れる。翔のことを「世界を飲み込むバグ」と無邪気に語る少女に、真白と黒乃は対抗心を露わにするのだが…!擬似生命体を操る“創造者”、人々をパニックに陥れる“心配症”―新たな“端末”たちに追い詰められていく翔。超加速無限バトル、フルスロットルの第2幕。
1巻から登場してきていたディンタニアの役?が明確化された気がします。
あと楓さんね。もともとあやしかったもんなぁ、楓さん。リトより数段あやしい(笑)
それにしてもこの本も真白と黒乃の傍若無人に恋する形状がすごい。これは作者の願望?
花壇 というネーミングもすごいなぁ。
春に3巻出るようなので楽しみに待ちたいと思います。 -
Posted by ブクログ
購入済み
あらすじ
高校生の翔はクラス一の美少女・真白に校舎の屋上に呼び出される。彼女は“端末(ガジェット)”という特殊な存在。さらに翔は、“夢を見続ける神”に特殊能力“傷”を与えられ、真白の双子の妹・黒乃に出会い――!
おもしろかった!
シリーズでお話が構築されているみたいなので次号も楽しみです。
でもリアルお友達なので彼が透けて見えることがたくさんあって
ふーんそうなんだ、とか
九重くんでもそんなこと、考えるんだねぇなんて思いながら読むからこっちのほうが時々テレテレになってしまうんだけどそれも楽しい。
侵略者がかっこいい。
不完全なゆえに、かっこいい。
壊体者がせつない。
完璧なゆえに、胸が痛くなる。
楓さん何者?
慈母と生命体は相容れる?
そして
放浪者と困窮者が気になる終わり方。
次作も楽しみにしています。
恋=バグる
これが一番彼らしいテーマだったような気がしています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ完結。いや素晴らしかった。
杉井の描く主人公はとことん鈍感で、イライラさせられっぱなしで、もちろん直己もその例に漏れない。それどころか1番ひどいかもしれない。
今回だって千晶の気持ち察しなさすぎだし。ほんと「デリカシーが1グラムでもあったら」と思った。
けれども、それゆえに最後真冬に気持ちを打ち明けるところでのカタルシスは大きかった。
ユーリに啖呵切るところ、テツローが語るところは特に名シーンだったと思う。
これだけの感情のぶつかり合いを読まされて、沸いた感情を上手く言葉に出来ない自分の語彙力を呪う。
陳腐な言い方だけど、感動で涙が出そうになった。
とにかく素晴らしい小説だった。今年読んだライトノベルじゃいまんとこぶっちぎりトップ。 -
Posted by ブクログ
読書録「最新のゲームは凄すぎだろ1」4
著者 浮世草子
イラスト 植田亮
出版 主婦の友社
P295より引用
“ 廷臣のなかには帰還した討伐軍の酷い
ありさまを目の当たりにしており、国民や
貴族から追求されるであろう王国への糾弾を
避けたいがため、討伐軍を指揮したラファエル
一人に失態の責を負わせ矛先を逸らせようと
しているのだ。”
目次より抜粋引用
“チュートリアル〜伝説の始まり〜
クエスト〜王都マウクト〜
NPC〜霊薬〜
パーティプレイ〜調査〜
地下下水道〜下水道の幽霊〜”
ボッチの高校生を主人公とした、ファンタ
ジーライトノベル。小説投稿サイト「小説家
になろう」発表、「最新のMMORPGは凄すぎだ
ろ」加筆修正文庫版。
見た目と人見知りのせいで、学校では友人
のいない主人公。高校でこそ友人を作ろうと
するものの、あまり上手くは行かなかった。
そんな日々を過ごす中、クラスメートの会話
に出てきたネットゲームを使って、友達を作
ろうとしたのだが…。
上記の引用は、魔物からの危機をやり過ご
せたものの、大きな損害が出た国での報告会
での様子を描いた一文。
現場に出ない人のズルさというものが、よく
表れた一文です。裏方には裏方の苦労はある
のでしょうけれども、声ばかり大きい人達の
言うことには、疑いをもって耳を傾けた方が
いいかも知れませんね。
10年以上前の作品ですので、今ではあまり
にも見慣れた主人公や物語の設定。
しかし、こういう学校時代での肩身の狭さを
体験した人が多いから、ぼっち学生という主
人公の物語が多く描かれているのかも知れま
せん。
MMORPGに関する用語解説があり、ネットゲー
ムに触れたことが無くても読みやすく書かれ
ているのは、丁寧で親切なところです。
一つの出来事に対して、複数の視点で繰り
返し描かれるのは、良く言えばわかりやすく、
悪く言うならくどくて場面の展開が長くなる、
と言った感じ。
主人公とその他の登場人物との、考えのすれ
違いや勘違いの度合いがよくわかるので、利点
の方が高いかと思われます。
なんの気なしに手に取りましたが、思って
いたよりもちゃんと書かれた作品、といった
印象です。
本の下半分がメモ帳のような作品も、たまに
あったりするのと比べると、本気度が高く感じ
取れる作品ではないでしょうか。
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Posted by ブクログ
1巻完結。『青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない』の作者さんだった。どちらもマイナスに屈折している主人公だ。正義に唾を吐かないだけ、この作品の峰の方がマシか。
頻繁にサボり苦しいことから逃げ続ける峰がゆく着く先はスーパーで迷惑行為をはたらく田所老人なのか?正論で世間を糾弾しかできない桜間もまた行く先は田所老人と同じ孤独死なのか?でも桜間に悪いところは有るのか?何度言っても髪色を戻さない、無視する唐木を責める彼女になんの落ち度があると言うのか?作者さんは有ると思っているのか?甘々なラブコメに後ろ足で砂をかける、欠けた者同士が互いに寄り掛かることで生きようとし始めるラブコメ。最後の子供何人産もうかの会話は好き、桜間さん頑張ってね、二人と言わず何人でも。