植田亮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最高に楽しかった。完結した物語の後日談やら前日譚を一冊丸々楽しめるというのは、極上の贅沢です。
しかもある意味、この本にはまだ続きがあります。二人の愛の結晶が、何故か近世ヨーロッパで魔術師やってるんだから面白いですよね。
とにかく、五冊に渉ったこのシリーズを読んでいる間は幸せでした。いつまでも間延びするライトノベルというジャンルに慣れているせいもあって、物語が終わる切なさに引き裂かれそうになります。読まずに積んでおけば良かった、とすら思うほどです。そうすれば、いつまでも完結することはなかったのに。
それほど、心に深く突き刺さる本だったのだと思います。 -
Posted by ブクログ
普通に転がったなら、必ず何処かで致命的な結末を迎えるしかなかったはず。そんな物語に、音楽というこの世で最も強い力が、様々な魔法を起こします。それは時に甘美な奇跡を与え、また時に、悪夢のような悲劇をももたらすのです。
音楽というエッセンスがこの小説に与えている効果は絶大で、驚くほどに馬鹿で鈍感で純粋な主人公が、艱難を乗り越えて奇跡のようなハッピーエンドを手にするのも、要所要所でクリティカルな役割を果たす音楽の力の存在があるからこそ。そしてそれが杉井さんの圧倒的な描写で描かれた音楽だからこそ、不思議な説得力があるのだと思います。
終盤は興奮してまともに文章が頭に入ってこなくて、何度も読みなおさな -
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Posted by ブクログ
今回も杉井さんの作品です。「さよならピアノソナタ」です。
正直、クラシックの話が主になのでクラシック音楽の知識があるとより面白くなる作品でした。
この作品はものすごくヒロインが自分と思ってることと裏のことを口にする女性だなと本を読んで思いました。
すごくかまってちゃんなんだけど、自分に課せられた運命のせいで突き放さざるをえないというのもわかってきます。
話は束で一気に紡ぐんではなく、丁寧に一本ずつ紡いでいって読みやすい作品となっています。
音楽のテーマされててボク得テーマの作品でした。
最後も次に繋がる終わり方してて早く読みたいとうずうずしてます。 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
全5巻で出逢いから結婚まで。
買ってからずっと積ん読していたんだけど読み始めたら一気に全巻読んでしまった。
もう、すげぇ良かったですよ。積ん読してたのを後悔しました。
ラノベで恋愛っていうとほとんどがラブコメっていうグルグルと終わらない話なんだけど、これはちゃんと終わるとこが良い。
主人公があまりにも鈍すぎてイライラするんだけど、言葉で伝わらない部分は全て音楽で補ってた。
音楽シーンでの感情の表現が読んでてドキドキした。
今まであまりクラシック聴いてこなかったけど聴いてみたくなった。
ビートルズに関しては、ベストを買ってしまった。
主人公たちのバンド名のもとになったブラックバードも一度聴 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本編の後日談とサイドストーリーの短編集。
なんと言ってもナオの真冬へのプロポーズが見れたのが幸せ。
幸せな二人のその後が読めてよかった。
それにしても相変わらずナオは鈍感だ(笑)
一辺死ぬべきだと思う(爆)
その他の話は、どれもすごく切なかった。
橘花の想いも、
神楽坂先輩の過去も
ユーリの恋も
みんな、苦しいほどに真剣で、そのくせ、自分を誤魔化したり隠したり出来なくて、そして、傷ついても前に進もうとする。
うん。どれも心に響く話だ。
オヤジさんは相変わらずだけどね(笑)
それにしてもこのシリーズの登場人物はみんな魅力的。
その中でも神楽坂先輩はほんとすばらしい! 惚れる!
十分満足し -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋と音楽の青春物語最終巻。
緩やかに温かくホッとする終わり方だった。
自分の恋する気持ちを自覚したナオ。
けれど真冬の気持ちがわからないくて、それでもなにかを期待してしまう。
だから、今までよりもずっと関係がぎこちなくなってしまうのだ。
ああ、この感じ。青春だなあ。
恋する気持ちを持て余して、告白したくて、でも出来ない怖さ。
ナオは確かにへたれだ。
けれど、その怖さは実によくわかる。
その一言を告げることがそれまでの関係の終わりを意味する。
その恐ろしさ!
そして、そんな中、先輩の行動と気持ちに振り回されて、そればかりか、真冬が現実にいなくなるかもしれない事態に翻弄される。
物語は苦しく切な -
Posted by ブクログ
読み終わってちょっと感動してしまった。
ラストの真冬の動揺からの流れがジーンと来る。
シリーズ三冊目は、最初、いくつものエピソードの寄せ集めに見えて、実はナオの本当の気持ちと真冬の復活へ道程だった。
そのきっかけは、やっぱりライバル(?)ユーリの登場が大きい。
彼の登場でナオは真冬のことを、彼女の傍にいたいという気持ちを
絶望の中で強く自覚する。
だから、ようやく自分の気持ちに気づけたんだ。遅いよ!(笑)
でも、真冬たちの気持ちにはまだ気づけてないけどね(バカ・笑)
そして、ラストの真冬がピアノを再開した真実と、再び傷ついた彼女を立ち直らせる事の出来た二人の絆。
うん。心が震えた。
よかっ