田中ロミオのレビュー一覧
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「妖精さんたちの、ちいさながっこう」は、主人公の少女がクスノキの里の住人たちの要請を受けて学校の先生をすることになります。彼女は、三人の生徒たちのわがままと、その親たちの理不尽な要求に苦しめられます。
「人類流の、さえたやりかた」は、「わたし」が記憶をうしなってしまったところからスタートします。何者かが彼女のゆくえをさがしますが、その追跡を振り切り、彼女は物語の真実にたどり着きます。
妖精の不思議な力によって予定調和的に問題の解決にいたるふわふわした話もおもしろいのですが、今回はきっちりとした設定にもとづいて種々のネタが展開されています。その意味では、サブカルチャー的な批評性が強く感じられ -
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今作では葉山にスポットが当たることが多かったように思う。オリジナルでの葉山は完璧の裏にひっそりと影の部分が描かれている感じだったが、今作は葉山の闇の部分が強調されていたと思う。だがそれがいいと思った。特に未来を描いた話は、比企谷と葉山の歪んだ友情を描いていて面白いと思った。色々な意味で全く対照的で、でもどこか似ている側面もある二人がこのような関係性に落ち着くってのは納得がいくし面白いなと思った。高校時代からハヤハチに目をつけてた海老名さんは意外と目敏いのかもと思ったり…
雪乃sideもそうだが、未来の話を描くってのは俺好みなのかも。どちらも楽しく読めた。 -
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トップレベルの学校に入ったものの、クラスはすごかった。
自由、とは言いひびきですが、本当の自由とは
こんな縛られた中の自由、ではありません。
やりたい事だけを! というのに引っ張られて
数の暴力で押し付けたクラスメイト。
本当にトップの学校? と聞きたくなるくらい
その後の事を考えていません。
流れに乗っかるのもいいですが、それを考えないと
小学生よりも劣る選択です。
しかも主人公をスパイに送り込んだのはいいものの
誰も協力しないし、文句だけを言う状態。
うわぁ面倒なやつらどもめ、なクラスメイト。
そりゃ頼っても仕方がない、と思えます。
むしろ、こいつらに仕事渡したら…という考えに
一票入 -
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主人公は、今日も今日とて就職活動に精をだす。
日本とファンタジーが混合したような生活の中
必死に就職活動をするけれど…な状態。
その横では、サークルに入り浸るお姫様女が
僕といたり、新しいエルフが入ってきて駄目になったり。
就職活動という、もっとも心折れる現実と
あてはないけれど心躍る冒険者。
平穏に、確実に、と思う現代人にとって
冒険者は確かに難問です。
というよりも、不安定すぎるわ、体力がいるわ。
読んでいて、かなり心折れそうな内容でした。
切実すぎて、辛すぎて。
社会の縮小図を見ている感じでしたし。
女の子とか、男の方とか、主催者の言動とか。
今まさに就職活動を! という人は
読ま -
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1巻とは打って変わってSF臭さが沸き立つ2巻。1巻を読んだ時は世界史チックな流れになると思っていたのでそこは寂しいのだけど、それはそれ。
<人間さんの、じゃくにくきょうしょく>
「あるじゃーのん」というのはやはりあの小説のパロディだろうか。同じく自閉症(だっけ?)をテーマとした『くらやみの速さはどれくらい』しか読んだことはないけど、その手の小説を読んだことがあるなら、この短篇の恐怖はより一層伝わってくるんじゃないかと思う。
<妖精さんたちの、時間活用術>
今後のストーリーに強く絡んできそう。とりわけp.228から始まる「助手さん」の歩んできた世界の話は、この小説の世界観ともがっつり結 -
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ネタバレ我を過ぐれば憂ひの都あり、
我を過ぐれば永遠の苦患あり、
我を過ぐれば滅亡の民あり
義は尊きわが造り主を動かし、
聖なる威力、比類なき智慧、
第一の愛、我を造れり
永遠の物のほか物として我よりさきに
造られしはなし、しかしてわれ永遠に立つ、
汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ
地獄が現実のパロディならば、この世は地獄そのものだ。
田中ロミオの送る現実的ファンタジー。
ライトノベルで作品を世に出すようになってから社会風刺に偏り過ぎている気がする。『人類は衰退しました』は風刺色が強くも面白かったが、この小説はストーリーそのものがあまり面白くなかった。『CROSS†CHAN -
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あっつらいつらいつらい就活は嫌もう嫌だあああああ
という半端ねえ就活の苦しさを呼び起こす作品である。ファンタジーとは何なのか。
この世に就活という煉獄さえなければイディアみたいな意識高ーい系人種のことだって少しは嫌いにならずに済んだかもしれない。いやそれはないか。負い目のない奴なんて……。
ちなみにヒロインはオタサーの姫。実に見事にオタサーの姫だけど読んでく内に好きになっちゃうから困る。
あと犬がいい。犬が。
あとがきにもある「直球の色物」という表現が正にその通りというしかない、痛いところを打ち抜いていくとんだ色物ファンタジーであった。 -
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現代の高校を舞台に、まわりの「空気」に流されてどんどん怠惰になっていくクラスメートたちと、そんな「空気」をものともせずクラス改革に邁進する熱血まじめ系委員長タイプ少女の小早川さんとの対立の日々。そして、まわりにうまく合わせながらも、小早川さんに興味を抱きひそかに観察している、主人公の飯嶋直幸らが織りなす青春物語。
クライマックスの手前くらいまではかなり引き込まれた。このクラスで起こっていることや、クラスメイトたちの行動などが自分の学生時代を思い返した時に、すごく既視感のあるもので、かなり心に刺さるものがあったのだ。はたしてどのような結末を迎えるのだろうかと、期待したのだが…。
おそら -
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