田中ロミオのレビュー一覧
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3巻目は今までのSF要素がさらに強まり先史時代の遺跡調査といった冒険物のの要素も相まってまた以前までのお話との違いを感じることができた。メルヘンな世界観の中で様々な不思議な出会いと冒険を加えることで主人公を中心に様々な登場人物のキャラクター像を深掘りしていた。
今回の話は今までの話と大きく異なりトリックスターの要素が強かった妖精さん達が諸事情により登場が控えめ、でも今までは妖精さんによって掻き乱されていたドタバタコメディが今回は妖精さんのありがたみなどを感じる場面が多く、読み耽るとこの世界観にどっぷり浸かっているのだなぁと感じる。
今回の話では今までは主人公の「わたし」と妖精さんとの関わりがメインで行動も「わたし」に完結していたものが、新たな「助手さん」や人間離れしているキャラ達の登場により、今までにはなかった会話がたくさん見ることができた。
わたし自身がアクション系が苦手で最終盤の戦闘シーンがそこまで楽しめなかったのは少し残念、、
お話も今までは二話構成だったのに対して、一話で300pだったので、道中の描写などにもも少し長く感じてしまった。
でも今回の出来事を通しての主人公「わたし」の調停官としての立場や考え、話の帰結の仕方などには今までにはない「わたし」の姿が見れてより好きになった。
妖精さんが世界に及ぼす影響などが描写され少しずつこの世界の構造などもみえつつある。この世界の不思議をこれからも楽しみにしたい。 -
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『人類は衰退しました』10冊目。
本編終了後の後日談を描いた書下ろしや、アニメDVD・Blu-ray等の特典を収録したSS集。人間が大好きな妖精さんの、ゆるゆるで人知を超えたハプニングの数々。そんな非日常・・・いえ、極めて見慣れた光景ですね。人類も妖精さんも、今日も"平常運転"♪
(以下、収録作品。)
・はたらく妖精さんたちの、べんちゃーびじねす
・はたらく妖精さんたちの、食品玩具
・過去からのメッセージ
・妖精さんの、ないしょどうぐ『食器伝承(フォークロア)』
・おふたりさまで、業務活動記録
・妖精さんの、ないしょどうぐ1~3
・三つの村における需要と供給とそれ以外の何か
・民族の再発見にまつわる不都合な真実
・村起こし成功の影に潜むさして意外でもない真相
・フルーツ、だめ、ぜったい?
・君主制度に果たす菓子類の役割
・旅の手土産に最適なもの -
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『人類は衰退しました』第8巻。
『妖精さんたちの、ゆめであえたら』
モニュメントの暴走で壊滅状態となったクスノキの里。近隣の里や国連からの支援により住民らは支障なく生活を送ることが出来ていたが、手厚い支援に依存してしまい一向に里の復興が進まない。そんな里の状況に、支援者からは苦言を呈され、住民は次々と里を去ってしまう。逆子の妊婦からは医者の手配を求められ、更には、祖父が参加している往還シャトルの試験運用中に、シャトルと連絡が取れなくなったとの手紙が届き・・・。重なるプレッシャーで不眠症となった"わたし"は、妖精さんから睡眠剤「ラクッコピコリン」を貰うが、これが里復興計画の一環で進めていた「拡張現実(AR)」事業と混ざり合ってしまい―――。
辛い現実から逃げようとする人々を目覚めさせ、そんな世界に生まれてくることを躊躇する新しい命を「大丈夫だよ」と優しく迎え入れる物語。手厚い支援に依存して里の復興を進めようとしない住民の姿が、高度な科学技術で便利になり過ぎ無気力となる人類の姿に重なってしまった。これが「人類が衰退した」原因なのだろうか。
妖精さんの助けを借りるも、最後は"人類"の力で乗り切る。しかし、厳しい現実が終わることはない。不穏なラスト。次巻が本編の最終巻。果たして人類が衰退した原因とは、妖精さんとは―――。 -
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『人類は衰退しました』第6巻。
『妖精さんたち、すかいはい』
「鳥人類コンテスト」―――それは、人力飛行機で飛距離を競うコンテスト。祖父のサークル<大砲倶楽部>の一員として大会に同行した"わたし"は、大会の安全対策係に任命されるが、エントリーしている機体を始め、大会には危険な要素しかなく・・・。二進も三進も行かない状況に、妖精さんの力を借りる"わたし"だが―――。
『妖精さんたちの、さぶかる』
国連の「ヒト・モニュメント計画」の一環として、データ収集にクスノキの里にやって来た、"わたし"の学舎時代の友人Y。とある屋敷の主人が亡くなり遺品整理を行っていた友人Yは、そこで印刷機器ととある出版物のデータを見つける。それは、友人Yが大好きな"男性同士がチョメチョメする"漫画のデータだった!コピー本を頒布すると、女の子の間で忽ちブームに!そんな楽しそうな状況を、妖精さんが見逃す訳もなく―――。
気楽に楽しめるオーソドックス(?)な妖精さんドタバタ劇場が2編。カラー挿絵の、快傑・"わたし"ちゃんの横ピースがめちゃかわゆい! -
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『人類は衰退しました』第5巻。
『妖精さんの、ひみつのおちゃかい』
"わたし"が調停官として赴任する前、人類最後の教育機関である<学舎>で過ごした日々を描いたお話。心を閉ざしていた"わたし"が、どのような経験を経て今の"わたし"となったかを知ることが出来るエピソード。「"わたし"の心の成長物語」、そこには妖精さんの存在があり―――。
『妖精さんたちの、いちにちいちじかん』
「現実世界がゲームの世界に!?」表示されるステータス画面にコンフィグメニュー、ひとり増えてしまいそうな味わいの"しいたけ"、里を襲うはス○ース・イン○ーダー!?妖精さんの不思議アイテムが引き起こす大混乱劇!"This is DOUWA SAIGAI !!"
どちらのお話も楽しめたが、推したいのはやっぱり『ひみつのおちゃかい』の方かな。<学舎>時代からずっと、"わたし"と一緒に居てくれていた妖精さん。ラストの"おちゃかい"のシーンは、心温まるもちょっぴり切なく、読後の余韻が素晴らしいものだった。
「まだ、さびしい?」
「いいえ」わたしの答えは決まっていました。「頭の中で、いつもお茶会が開かれているようなものですから」(p176)
(あと、p127挿絵の、"わたし"の小馬鹿にした表情が好き過ぎる!) -
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『人類は衰退しました』第4巻。
『妖精さんの、ひみつのこうじょう』
微妙な物資不足・食糧難なクスノキの里に出回る謎の品々。それらにラベリングされているのは「カタツムリに乗った小人のシルエット」―――「妖精社」の印。ほぼ間違いなく妖精さんの仕業ということで、調停官である"わたし"たちは、「妖精社」の工場視察へ―――。
『妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ』
"わたし"が調停官としてクスノキの里へ赴任してから数か月で、クスノキの里が「妖精密度世界一」となったとの報告が上がってくる。過密状態を解消するため、調停所所長である祖父の命により、亡命希望(?)の妖精さんと共に、離れた地へ一時的に移住することになった"わたし"。しかし、不幸な事故から湖の孤島に流されてしまい―――。
妖精さんの「"楽しいこと"に対する熱量」と「とんでも技術」が巻き起こすメルヘン2編。内容と言ったらもうこの一言に集約されているかと―――「いやあ、妖精さんって不思議ですねぇ」(p123)。 -
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『人類は衰退しました』第3巻。
『妖精さんの、おさとがえり』
国連の事業で、失われた人類文明の様々な記録を大容量記憶装置を内蔵したモニュメントに残す「ヒト・モニュメント計画」。その情報発掘拠点として、周辺に都市遺跡が多く遺っているクスノキの里が選ばれる。調査のために静止軌道上からの電力供給を受けることとなり、お祭り騒ぎのクスノキの里。"わたし"もお祭りの準備等で大忙し。そんな中、妖精さんらが「お別れ」を告げにやって来る。妖精さんは電磁波を苦手としているとのこと。突然の「お別れ」にどうすることも出来ない"わたし"。そうする内に都市遺跡での調査が始まり―――。
都市遺跡内の(生死を賭けた)調査がメインで、衰退する以前の人類の超高度文明や、衰退するきっかけとなる事件を窺うことができる回。前巻に続き、ほんわかしてるけど状況はハードに絶体絶命な"わたし"。(ラストの"罰"もなんだか生々しい・・・。)
更なる展開を期待して次巻へ。 -
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シリーズ最終巻。
月旅行プロジェクトに参加したおじいさんが地球に帰還できなくなってしまい、主人公の少女はおじいさんの救出に向かうことを決意します。そんな彼女に妖精からフリー・パスが手わたされ、それによって彼女は、かつて栄えていた人間たちによる文明の歴史をかいま見ることになります。その後、Yたちの反対を振り切って少女は月へと旅立ち、おじいさんのもとにたどり着きます。
最後におじいさんから出された「宿題」にかんしても、どこかに伏線が用意されていたのでしょうか。もう一度最初から読みなおしてみたいという気持ちもありますが、全体を通して細かいネタが少々肌にあわない感じがあったので、しばらくは再読の機会はないかもしれません。