秋吉理香子のレビュー一覧
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ネタバレ正しさで息が詰まる。すごいなぁ正義モンスター…言ってることは正しいけど優しさが一欠片も無いので醜く見える。共感性の欠如ってサイコパス気質。
正義同士がぶつかると戦争に発展する事もあるので、正義は怖いです。
他人を不幸にしてまで自分の正義を貫きたい欲ってなんだろう。でもこの範子は、私利私欲のために正義を貫くのでなく、単に正しいことが大好きだというのが逆に清々しい。清々しいけど好感は持てる訳がなく、周りに居てほしくないタイプ。
周りがどうなろうと、たとえそれで死者が出ようとお構いなしなんだろう。範子にとっては、自分の正しさが全てであとはどうでもいい。
もし誰かが、範子が反論出来ない程に、範子の正義感のおかしさを述べてたら範子はどうなっていたんだろう。自己崩壊するのかな。そんな恐怖もありました。
律子ちゃんもそんな母親を憎み恐れてたけど、同じ道を歩みそう。受け継がれるのか。。 -
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ネタバレ秋吉先生の小説は「暗黒少女」「眠れる美女」「ガラスの殺意」を読みました。こちらはテイストががらりと変わった小説。タイトルからも分かるように、パイロットや客室乗務員たちが機内(ではないことも)で起こる事件を解決していくような物語。コメディタッチな描かれ方ですね。
客室乗務員が大金持ちのお嬢様でたまたまお客様が失くしたハイブランドの婚約指輪(ダイヤのシェイプまで同じ!)と同じものを持っていたり、パイロット2人が実は双子の兄妹だったりと、けっこうツッコミどころはありますが…、まあコメディだからと自分を納得させました。
最後に書かれていた、秋吉先生のご両親とお姉さんがパイロットだという情報が1番の驚きでした。興味深いですね。軽く気軽に読める小説です。 -
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「「あれ??」」
「ぼく」 「わたし」
「「入れ替わってるぅぅうぅぅ!!!」」
と、今流行りのなんとかの名は的な(では無いのだが)青春ミステリー。装丁も相まって、代表作「暗黒女子」と対になるDK(男子高校生)物語のようにも感じる。
青春ミステリーと括るとなんだか爽やかな風が吹くものだが、本書は湿度が高めだ。ねっとりした温風が流れている。
カースト底辺層の主人公、「小山のぶお」は死者だ。彼の記憶では自分は何者かによって崖から突き落とされ死んだはずだった。だが、生きている。突き落とされた最後の記憶、崖上から声を掛けてくれたのに足を滑らせてしまったあの不運な通りすがりの名も知らぬ男と心が入れ替わったのだ。
だが好都合であった。のぶおは自身を殺した犯人をこの男の身体を使い探し出そうとする。
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のぶおの義骸となった男の名は高橋真治。
金持ちハーフイケメンバンドマンという欲張り仕様なハイスペック種族だ。真治の顔をしたのぶおはクラスの人気者の仲間入りをし、真治の目を通してクラス内でののぶおの価値を突き付けられることとなる。
目立つことはしていない自分がなぜクラスの人間に殺されなければならなかったのか。自分の死の真相に近付こうとすればする程、疑心に苛まれ、ハイスペック真治の生活に甘んじる事で逃避しようとする。入れ替わった真治の魂は死した自分の骸に移った可能性に目を瞑りながら。
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9割型未来が見えていたのに、最後の最後でやられてしまった。すごい、さながら10球中9球ストレートだったのに最後の変化球がエグいドS仕様のバッティングマシーンだ。うむ、よく分からない。
気にせず続けるが、最後の1球を見送ったからといって9球は捉えてたからね、景品は2等くらいは持ち帰れた筈だ。何が言いたいって、「やられた」事実は揺るがないが「勝者」に変わりないということだ。
ミステリーには敗北したいものである。
のぶおは真治の生活を経験した事で友情を知り、恋を知る事となる。卑屈になっていたのは己自身だと気付き歩幅は限りなく小さいが紛れもない一歩を踏み出せたのだろう。
気付けば爽やかな風が流れていた。 -
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ネタバレ崖から突き落とされた鉄道オタクの冴えない主人公は、目が覚めると巻き添えになった美形男子高校生の姿に変わっていた……。という特殊設定ミステリ。
主人公は他人の姿で過ごす中、元の自分では気づかなかったクラスメイトの別の顔を知っていくことになります。こういう場合、だいたい裏の顔・性格の悪い面なんかが多いと思うのですが、主人公が知っていくのは元の自分では関りがなかったり偏見などによって知りえなかった優しさや揺るがぬ友情などの陽の面がほとんどで、その為読後感は序盤からは考えられないほど爽やか。正直ミステリと考えると弱いのですが、青春ものとしては楽しめました。 -
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同名の映画をもとに、著者が書き下ろした小説とのこと。
私は映画は見ていないんだけど、予告編などを見る限り、おそらく映画と小説の大まかなストーリーは同じなのだろう。
映画公開前に、結構話題になったのを覚えている。
土屋太鳳が、何度もオファーを断って、4度目だかにようやく了承したとか。
こういうストーリーなら、土屋太鳳本人というか、彼女サイド(事務所)が断る理由もわかる気がするなぁ。
そして監督は、なぜにそこまで土屋太鳳にこだわった??この本読んで、ヒロインは彼女しかいないとか、全く思わなかったんだが。
健気で、ちょっとダサそう、ってイメージは合っているかもしれないけれど。
小説自体は、前半と後半が違いすぎて。同じ人物の話ですか?ってほど。
モラハラ夫が外面だけ良い、というのはありがちだけど、この夫はモンスターペアレントであり、たいして外面も良くない。なんで最初だけ好人物だったのか。
それに、主人公咲良の変わりっぷりが…。
最初は、アスカという被虐待疑惑のある子どものことを、他人事ではなく心から心配してできる限りのことをしようとする児童福祉司だったのに。なぜ人の命を軽視する人に変貌してしまったのか、この本だけでは理解できなかった。
夫のモラハラ、洗脳?それによって、咲良があんなに主体的に動くとは思えず。
フィクションに文句言っても仕方ないけど。
途中すっとばして、嫌な結果だけを見せられた気持ちだなぁ。 -
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ネタバレ田舎特有の閉鎖的で時代錯誤なところも、婚約者のとんでもないクズっぷりにもゾッとした。
客観的に見ていると、何で別れないんだ?と思うほどに。
恋は盲目なもので、財布からお金をくすねてしまう婚約者でも、借金があることが分かっても、浮気をしていたことが分かっても何故か別れられない深雪…
あと、深雪は子供の頃に、せっかくアイドルのオーディション突破していたのに親からの許しが得られず、
「あんな田舎に生まれなかったら…東京に生まれたというだけで~」と辛い思いをし続けているところにとても共感した。
夢を叶えられるって運要素もめちゃくちゃあるよね、、、