エリヤフ・ゴールドラットのレビュー一覧
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ネタバレザ・チョイス
―複雑さに惑わされるな!
「ザ・ゴール」のTOC理論で、ボトルネックに着目して改善することによって劇的に生産性は上がるということを説いたゴールドラッド博士の”科学的に現実を考える”ための思考方法に関しての書です。
訳者後書きにある要点は
・人はもともと善良である
・すべての対立は解消できる
・ものごとは、そもそもシンプルである
・どんな状況でも飛躍的に改善できる
・すべての人は充実した人生を過ごすことができる
とありますが、それに加えて個人的には、わかったつもりになっている言葉によってロジックが堂々巡りになるトートロジーの話が面白かったです。自分でもよく使っちゃっているなあと -
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Theory of Constrains 制約条件の理論について小説形式での解説
理論の内容はとても興味深い。ボトルネックを解消することが全体としての効率が上がるということの説明がわかりやすい。
既存の前提を疑って、最終や全体的な目標に立ち返って、評価軸を見直そうという発想は様々なことに応用できそう。自他共にポリシーを変えるのも大変であり、状況が常に変わり続けていてそれに対応し続けなければならないということもお話形式で例示されている。
問題の核心を的確に把握し、何を、何に、どうやって変えるか、思考のプロセスを学ぶことが大事のようである。 -
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この本の存在はずっと知っていたけど、ようやく手にした。「ボトルネック」という言葉自体は知っていたし、使っていたから、新しい学びはそこまでなさそうだと思い、後回しにしていた。
小説形式であるため、読み始めて直後には、正直、余計な情報も多いと感じたけど、読み終えて、家族との話や、一見関係ないハイキングのくだりのおかげで、内容に深みを与えているようにも感じる。
ボトルネックを見つけ、スループットの向上に努めるのはもちろんながら、経費削減が最優先ではないことや、統計的バラツキの存在や、それに対して、ボトルネック工程の前にある在庫以外の在庫は無くしてしまえば良い(必ずしも稼働が正義ではない)というの -
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「コミック版ザ・ゴール2」は、前作「ザ・ゴール1」で述べられた部分最適ではなく全体最適の重要性をさらに深掘りし、問題解決のための思考プロセスに焦点を当てている。具体的には、クラウド法とツリー法というツールを活用し、問題の分析と解決を図る手法を紹介している。
まず、原因と結果の関係から、一見たくさんあるように見える問題や、見えていない問題を見つけ出し、その大本(コア)となっている問題を特定する方法を解説している。これには、「現状ツリー」を用いて、好ましくない現象(UDE)をリストアップし、その因果関係を図にする手法が含まれる。
次に、「未来現実ツリー」を使って、現状ツリーから望ましい未来を考 -
Posted by ブクログ
原著未読
2作目よりも進〇ゼミ感はやや薄まった。
内容に関して重要なところは後半にあるようにこれまで2作で語られたtocを実践するためにルールを適切に変えるべきという話。
これに関しては日本人が弱いところでただ従うばかりなので全組織運営者やリーダー業務に関わる人が取り入れるべきだと思う。
ただしルールをどう変えるべきか、なぜ変更が必要なのか、変更を押し通すということに関してそれなりの知識や胆力が必要になるのでむやみやたらにやればいいというわけではないことには注意は必要。無秩序を歓迎しているわけではない。
前作までのキャラが出てくるのは王道ではあるがやはり胸熱 -
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ー 父は、障害が三つあると言った。一つ目の障害は、現実が複雑だと考えること。二つ目の障害は、対立は当たり前で仕方のないことだと考えること。この二つの障害が、必要な変化を導き出す邪魔をしているというのだ。複雑そうに見える状況でも、実は常識的な原因と結果のロジックによって、ものごとは左右されているという事実を受け入れることができれば、私でも、もっとすばやく根本的な対立に焦点を絞ることができるようになるのではないだろうか。そう私は思いはじめていた。少なくとも、ある程度の直感や知識が働く自分の得意分野においてはそうに違いない。また、根本的な対立がはっきりとわかったとしても、これまでのように、それを当た