あらすじ
採算悪化を理由に、突然、本社から工場閉鎖を告げられた主人公アレックス。残された時間は、わずかに3か月。起死回生の策はあるのか!?はたして、企業のゴール(目的)とは何か――ハラハラ、ドキドキ読み進むうちに、劇的にパフォーマンスを改善させるTOC(制約理論)の原理が頭に入る。
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Posted by ブクログ
ずっと積読されていた本書を中小企業診断士の試験で生産管理の勉強をしたことを契機に再度読み始めました。
メーカーで勤務したことがないのでイメージが湧きにくかったが、本書を通じて工場の中で起きている課題をどのように解決していけばよいかをストーリーとともに理解できた(気がする)診断士の勉強を通じて勉強した内容が随所に触れられていて、座学に血が通った感触がありました。
何回か読み直してもいいかなと思える生産管理の基礎となる本でした。
Posted by ブクログ
主人公と大学時代の教授とのやりとりを通して、TOCについて考えながら学べる内容でとても勉強になった。後半に議論されている、ボトルネックや制約条件をどう見つけていくのか?などは、私自身まだ消化不良の部分もあったが、あとがきや解説に記載されている内容を参考に理解を深めていきたいと感じた。工場やサプライチェーンに関わる仕事ではないが、自身の仕事の現場においてもスループット、在庫、経費に分類できるため、問題解決を考える際のフレームワークとして活用をしていきたい。
Posted by ブクログ
Audible!!
真面目アレックスパートと天然アレックスパートのギャップがありすぎて面白すぎた!
【3行概要】
TOC(制約理論)の考え方を順序立てて、例を交えながら物語仕立てで教えてくれる!と思ったら突如天然アレックスパートが始まって、、を繰り返す!
天然アレックスパートが良いアクセントになって堅苦しい勉強感がなく飽きずに聴けました。
てか天然アレックスはかなりのダメ男。奥さんの浮気を疑ったり、知人から自分と付き合ってくれそうな人を探し始めたり、、好みが分かれるタイプだけど、私はツボでしたw
【学んだ&感じたこと】
① ボトルネックの生産性がスループット(時間当たりの生産数)を決める
➡︎パーティーを組んで登山すると個々のスピードの平均ではなく、一番遅い人のペースが全体のペースになる。そこを改善することで全体効率を上げる、全体最適の考え方。
②ボトルネックは移動する
➡︎ボトルネックを改善すると別の場所がボトルネックになる。移動したボトルネックを改善するサイクルを繰り返す。
③TOCとリーン生産方式のバランスが大切
➡︎TOCで短期改善を行い、リーン生産方式で長期的に安定した仕組みを作ることが必要。
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漫画で先に読んでいたので、入りはスムーズだった。
どちらかと言えば漫画の方が読みやすかった。
具象→抽象→具象で、自分の仕事に置き換えて、何が出来るか考えていきたい。
Posted by ブクログ
ずっと存在は認識していたのだが、分厚い本なので、手が出なかった。今回、気合を入れて読んでみて、非常に良かったというのが率直な感想。とにかく、プラントマネージメントについて、ストーリー仕立てでこんなに分かりやすい本が書けるのかと。マネジメントと話の組み立てと、二重の意味で勉強になった。
例えば、企業の究極の目的は「利益を得ること」。そんなことは、分かり切っているのではないかと思う。だが、本書はその言葉だけを放つのではない。なぜ、そうなのかという事を徹底的にわかりやすく、登場人物の体験を通じて身体化される。
生産性を定義する3つの指標。スループット(販売を通じて利益を生む速度)、在庫(投入した資本)、業務費用(利益獲得に要するコスト)。これらを増減させることで利益に近づくという明快なフレームで。
ボトルネック(制約条件)の特定と改善。工場や組織の生産能力を制限している「制約(ボトルネック)」を見つけることから改善が始まる。5つのステップ(制約発見→活用→従属→強化→再評価)によって、改善サイクルが成立。
部分最適より全体最適。ある工程だけ改善しても、全体の成果につながらない場合が多く、「局所最適」が「全体最適」にはならない。
尚、この手の本によくあるラブロマンスみたいなサイドストーリーは、本書では、ほぼメインストーリーになっている事と、安っぽさがないので、その筆力も凄い。生産性向上、ビジネスの成功が、家庭の平和にとっても重要である。
Posted by ブクログ
小説形式で追体験するようにとても良く理解できた。
ボーイスカウトのところが唸らされたな。
本や知り合いにおすすめされて読んでみて良かった。
製造業の話だけど、私たちの普段にも応用できそう。
Posted by ブクログ
製造業の真の目的を見直し、利益向上する本
とてつもなく良本、過去1番レベル
【内容メモ】
・目先の改善活動やコストダウンなどに目を晦ますと厄介。
・ボトルネックを特定、そのボトルネックを解消するために全力を尽くす。ほかの要素は無視するくらい。それを繰り返す。
→「ほかの要素を無視」が思考が凝り固まっているとできないポイントか。
・経理の会計などと、生産の際に算出するべき数字は異なる。とらわれるべき数字かどうかを見極める。
【所感】
・小説形式でストーリー立っており、分厚い割に読みやすい
・工場で頻出の生産性について、再考させられる。本当の目的を見失っている工場が多いなと感じる。
Posted by ブクログ
3ヶ月で収益体制を改善できなければ工場が閉鎖される差し迫る状況の下、工場の所長を中心に各部門の担当者が問題解決策を捻り出して奮闘するストーリーがとても面白く一気に引き込まれた。ボトルネックの問題など、問いを与えられて考えさせる場面が多いので当事者意識を持って一緒に考えることもでき生産性を上げるにはどうすればいいのか勉強になった。
自分の会社にも、自分自身の日々の行動にも、ボトルネックはあるだろう。最終目的を見据えて全体最適化するにはどうすればいいのか、これまで常識と思ってやってきたことが間違っていることはないのか、考えてみようと思った。
Posted by ブクログ
名前だけは知っていたけど、読む機会がなかった中、オススメされて読んでみた。
小説仕立てなので、サラサラとあっという間に読めた。当たり前と思いがちな内容が言語化されていて、すんなり腹落ちした。そして、工場の改善の話でありながら、それ以外の問題へも応用ができる気がした。
当初日本語の翻訳を認めなかった著者が翻訳を認めたのは、日本の製造業の凋落を物語るような気がして、少し悲しい。
Posted by ブクログ
工場が「金を儲ける」ための作法について書かれたビジネス書。
「それはそうだよ」と思うことから、
「よくわからん」と思うこともあった。
ハードルは高くないが、
私は一回ではちゃんと理解できなかった。
小説として面白かったので、
再読しようと思える良い本でした。
Posted by ブクログ
分厚くて読み応えのある本です。
TOC理論、スループット、ボトルネック、とても勉強になった。会社はお金を儲けるためにあり、なかでもリソースを使用するのではなくてリソースを活用すること。得るものが多い本でした。
たまに読み返す
Posted by ブクログ
TOC 「Theory of Constrains = 制約条件の理論」を小説仕立てでまとめた本。生産管理に携わる人間でなくても主人公のアレックスの家族との描写を交えてTOCを噛み砕いて教えてくれるストーリーなので日曜劇場のごとく楽しめました。
Posted by ブクログ
TOC(制約理論)について小説形式で書かれた本、500ページ以上あり分厚いしやや冗長的な感じも否めないが小説形式のため読みやすい
工場以外で使えないような気もするが、一連の流れがあり制約条件が存在するような対象に対しては適用可能ではと考えられる。
3つの指標で表現
・スループット: 販売を通じてお金を作り出す割合
・在庫:販売しようとするものを購入するために投資したすべてのお金
・作業経費: 在庫スループットに変えるために費やすお金
従属事象: 1連の事象が起こるためには、前の事象が起こっている必要がある
統計的変動:
ボトルネックを通過するフローを非常からの需要に合わせる必要がある。ボトルネックとは、その処理能力が与えられている。仕事量と同じかそれ以下のリソースのこと。ボトルネックは悪なのではなく、単に現実フローをコントロールするのはボトルネックを通じて。
ボトルネックで、もし買い手が付いている在庫が滞留しているのだとしたら、これは製品として販売可能な金額そのものの損失になる。あらゆる手段を検討して処理能力を上げる必要がある。ボトルネックの1時間あたりのコストは、甲状全体の1時間あたりのコストに等しい。
昼ごはんのアイドルタイム、品質検査によって破棄されること、スペアを作ること、これらはいずれもスループットに貢献しないため無駄である
ボトルネックが最大限動いていても、ひーボトルネックが100%生産していると。非ボトルネックの手前で在庫が積み上がる。ボトルネックの生産能力に合わせるように前工程の生産量も決めないといけない。そのため機械の稼働率を100%にする事は効率的ではない。
ボトルネックの生産能力の余裕がある場合は、材料費のみが追加コストになるため、これに対しての粗利を考えた受注獲得が可能
Posted by ブクログ
有名と知りつつ、読めなかった本。漫画ではなく原書で読んで本当に良かった。TOC(制約理論)について、自分が主人公になったつもりで理解できた。工場の生産性向上以外にも、抽象化して当てはめてみようと思う。
Posted by ブクログ
題名が気になって、数年積読していたが、意を決して読んでみた。
結構分厚いが、読み始めると小説形式なこともありサクサク読める。
プラントマネージャーを通したTheory of Constraints(制約条件の理論)なるものについて説明している本。
アドバイザー的な博士と工場長のやりとりはヒント形式なっているので、考えながら読み進められるので、実際の仕事場などに置き換えて考えたりすると楽しめるかもしれない。
Posted by ブクログ
Theory of Constrains 制約条件の理論について小説形式での解説
理論の内容はとても興味深い。ボトルネックを解消することが全体としての効率が上がるということの説明がわかりやすい。
既存の前提を疑って、最終や全体的な目標に立ち返って、評価軸を見直そうという発想は様々なことに応用できそう。自他共にポリシーを変えるのも大変であり、状況が常に変わり続けていてそれに対応し続けなければならないということもお話形式で例示されている。
問題の核心を的確に把握し、何を、何に、どうやって変えるか、思考のプロセスを学ぶことが大事のようである。
Posted by ブクログ
この本の存在はずっと知っていたけど、ようやく手にした。「ボトルネック」という言葉自体は知っていたし、使っていたから、新しい学びはそこまでなさそうだと思い、後回しにしていた。
小説形式であるため、読み始めて直後には、正直、余計な情報も多いと感じたけど、読み終えて、家族との話や、一見関係ないハイキングのくだりのおかげで、内容に深みを与えているようにも感じる。
ボトルネックを見つけ、スループットの向上に努めるのはもちろんながら、経費削減が最優先ではないことや、統計的バラツキの存在や、それに対して、ボトルネック工程の前にある在庫以外の在庫は無くしてしまえば良い(必ずしも稼働が正義ではない)というのは、セットで理解しておくべきことだなと。
ポイントだけ箇条書きにしておくと、、
・企業の目的は、金を儲け続けること
・スループットを増やす、在庫を減らす、経費を減らす
・スループットは販売を通じて金を儲ける割合
・工場全体の生産量はボトルネックの生産能力で決まる
・統計的バラツキにより、生産は計画通りにいかない
・需要よりフローを若干小さくしておく(需要減=損)
・問題のない部品のみをボトルネックを通す(事前QC)
・ボトルネックでは今日スループットにつながるものだけ
・ボトルネックの工夫(省略、代替、外注など)
・改善とはコスト削減ではなく、スループット向上
・在庫を資産と捉えない
・ボトルネックに集中すれば、最小限の努力で最大効果
・ボトルネック工程より速くモノを作ってはいけない
・ボトルネック工程の前には適切な在庫量を置くべき
・ボトルネック工程前以外の在庫はなくして良い
・生産現場に限らず、サプライチェーン全体で考える
Posted by ブクログ
工場の経営の改善、夫婦関係について長かったですが読み応えがあり、経営のバイブル的な読本だけでなく小説としても楽しめました。
資格試験で経営戦略について勉強していた時に参考書にお薦め書籍として記載されているのを見て、手に取って見ましたが読んでみて良かったです。
Posted by ブクログ
ゴールドラッド氏は当初、この本を日本で発売すると世界経済が破滅してしまうという事で、翻訳版を許可していなかたという。その理由は、日本人は部分最適の改善にかけては世界で超一流で、全体最適の方法を教えてしまったら貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥るからだと。日本人の特性を適格に捉えている。
Posted by ブクログ
製造業に縁遠いので、生産管理の勉強をしていなかったら、またオーディオブックでなかったらなかなか読破は難しかったと思う。
- スループット、業務費用、在庫
- 依存的事象と統計的変動
- ボトルネック解消の5ステップ
などの考え方を知ることができた。
特にボーイスカウトのハイキングからヒントを得る章が面白かった。最終章は少々難しい内容だったが、読後にTOCの解説ブログなどで補完することで「そういうことか」と理解が進みやすいと思う。直接自分の仕事につながるジャンルではないが、経営に関わる人間の基本的教養として内容を知っておく。
Posted by ブクログ
小説の形態でビジネス書であるというのは始めてだった。
工場の例なのでイメージがわきづらいが、最低限必要なところは鎖やらハイキングやらで分かりやすい例があるのはよかった。
後書きで著者が読んでも実践しないと意味がないし、簡単には実践できないとあるので何度も読み返していくしかない。
漫画版と続編ザゴール2とチェンジザルールがあるのでそれも読んでみたい。
妻との関わりのシーンは正直かさ増し感があっていらない。邪魔
漫画版はその妻とのやりとりは削減されているので副読本としておすすめ
Posted by ブクログ
小説形式なので読みやすい。主人公に感情移入しやすいオーソドックスな設定なのも良い。まるで自分がトラブルに直面し、悩み、別のトラブルに巻き込まれて気が散ったかと思ったところで解決策が見つかったかのように擬似体験できるので面白かった。読後すぐに仕事に活かせたのには驚いた。自分の中に課題発見の思考方法がインストールされたみたいだ。
Posted by ブクログ
これが1984年のアメリカ?全くいまの自社で笑ってしまった。
機能本部制と事業本部制を行ったり来たりするのもまんま。
その分学びも多かった気がするが、巻末の通り納得はされど実践されないところまでまんま。
theory of constraintsは少なくとも今後意識したい。
理解を深めるために物語形式の大長編になっているが、エッセンスだけなら漫画版とか映画版で良さそう。読むのにちょっと時間かかりすぎた。
Posted by ブクログ
何をするにも一番大切なのは目的を達成することだ。そのためには、部分最適ではなく全体最適が重要になる。そして、全体最適のために最も有効なのがボトルネックの解消であり、ボトルネックをどう扱うかだ。そんな内容の小説。
著者が後書きで小説より映画版の方が分かりやすいって書いていたのには笑ってしまった。
Posted by ブクログ
閉鎖寸前の工場を、劇的に改善させるに至るまでの物語。内容はフィクションだが、現実世界で起こっている現象をより分かりやすく伝えるために小説にしたというアプローチで書かれているため、とてもリアルで臨場感もあり学びもある上で小説としても面白い本でした。工場にまつわる仕事に関わる人はもちろん、マネジメントの仕事をする人には為になる本だと思います。