あらすじ
前著『ザ・ゴール』で、工場閉鎖の危機を見事に救ったアレックス。それから10年が経ち、ユニコ社多角事業グループ担当副社長として手腕を振っていた。そんな彼をグループ会社の売却問題、家庭の問題など次々と難題が襲う……。ジョナに授けられた問題可決手法で、再び危機を乗り越えることはできるのか?
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ー これまでの話をまとめてみましょう。『現在から将来にわたって、お金を儲ける』、『現在から将来にわたって、従業員に対して安心で満足できる環境を与える』、『現在から将来にわたって、市場を満足させる』。この三つについては、みなさん異論はなかったと思います。『現在から将来にわたって、お金を儲ける』は企業を所有する側の考え方です。二番目の『現在から将来にわたって、従業員に対して安心で満足できる環境を与える 』は 従業員を代表する組合側の考え方です。三つ目の『現在から将来にわたって、市場を満足させる』ですが、これは最近の経営手法で特に強く唱えられていることです。我々企業の経営者は、この三つすべてを実現しなければいけません ー
UDE (Undesirable Effects)を解消するツリーが重要なんだけど、究極的には因果関係を徹底的に考察して、それを解消する思考のプロセスをしっかり考えようね、って話。
これを本気で必死でやるかどうかが重要なんだろうなぁ。
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UDEと現状問題構造ツリー、「従業員が自分の仕事に満足していなかったり、自分の会社を誇りに思うことができなければ、会社が損失を出すのは時間の問題」、利益確保と従業員満足と市場満足
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・「ザ・ゴール2」からの続きでストーリー展開で進んでいく。
・なかなか要点を掴むのが難しいが、最後の解説部分に集約されており、その後2周目に向かうと、内容が入ってきやすい。
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どうしたらこんなに上手な文章が書けるのだろうか。 ゴールを読んだ時も感心した記憶がある。 思考プロセスという難しそうな題材なのに、すっと理解できた気にさせてくれる。 こんなに分厚い本があっという間に読めてしまった。
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日経BP企画
ザ・ゴール 2 思考プロセス 昨年5月の発売後にベストセラーになった『ザ・ゴール』の続編。前作で紹介したTOC(制約条件の理論)を単なる生産管理の手法から、マーケティングや経営全般の問題解決にも適用できる思考法へと発展させている。 前作と同じように小説形式で、読みやすさは健在だ。前作では工場閉鎖の危機を救った主人公が、今回は副社長としてグループ会社の経営再建に立ち向かう様子が描かれている。 この本を読めば、「変化を起こし、実行に移すための手法」を自分で体験したかのように理解できるというのがウリ。現在、日本では政治や企業活動を問わず、改革を唱えるだけで現実は何も変わっていない場合が多い。精神論ではない具体的な手法こそ、改革を推進する人々に広く役立つはずだ。 (日経ビジネス 2002/03/11 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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ザ・ゴールを読んだ後、続編が読んでみたくなり購入しました。
ザ・ゴールと比較すると、ストーリーや解説されているコンセプトに対する大きな驚きや面白みを感じなかったが、
解説に記載されている下記の内容でかなり腹落ちした。
- ザ・ゴール1は供給・生産のボトルネック解消(需要が供給を上回っている時に用いる)
- ザ・ゴール2は市場のボトルネックの会場(市場が成長していない時に用いる)
また、博士が2を続編として書いた背景がとても参考になった。
UDE(望ましくない状態や問題)を書き出して、関連付け、
根本となるキーの原因・問題を見つけ、アプローチを検討し、その結果新たに起こるネガティブへの対策も検討していく、というようなプロセスをツールを用いて行うことが紹介されており、日々の業務にも活かせる点があると感じた。
もっともこの本を読んで良かったと感じた部分として、企業の目的の3つとして提示されていた3点はとてもしっくりきた。
- 現在から将来にわたって、お金を儲ける(会社の所有者の視点)
- 現在から将来にわたって、従業員に対して安心で満足できる環境を与える(労働者の視点)
- 現在から将来にわたって、市場を満足させる(市場の視点)
トレードオフではなくお互いが補完し合う関係ということは、ぶれない視点として持ち続けたいと感じた。
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「コミック版ザ・ゴール2」は、前作「ザ・ゴール1」で述べられた部分最適ではなく全体最適の重要性をさらに深掘りし、問題解決のための思考プロセスに焦点を当てている。具体的には、クラウド法とツリー法というツールを活用し、問題の分析と解決を図る手法を紹介している。
まず、原因と結果の関係から、一見たくさんあるように見える問題や、見えていない問題を見つけ出し、その大本(コア)となっている問題を特定する方法を解説している。これには、「現状ツリー」を用いて、好ましくない現象(UDE)をリストアップし、その因果関係を図にする手法が含まれる。
次に、「未来現実ツリー」を使って、現状ツリーから望ましい未来を考え、具体的な目標を設定する方法を紹介している。これにより、出発点(現実)と目標とのギャップを埋めるための具体的なステップを明確にすることができる。
「コミック版ザ・ゴール2」は、企業が直面する複雑な問題を構造的に理解し、効果的に解決するための実践的なツールと方法論を提供している。エリヤフ・ゴールドラットの理論を基に、読者に新しい視点と具体的な解決策を示し、持続可能な成長を実現するための道筋を提供する一冊である。
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前作に続いて、TOC(制約理論)の思考プロセスの領域について小説仕立てで解説している本。解説にもある通り、前作が生産現場でのボトルネックに焦点を当てたものに対して、今作では市場のボトルネックを分析してコアな解決策を見極めるプロセスについて書かれている。事業だけでなく、企業経営全体がスコープとなっており、理解が難しい部分もあったが市場/顧客視点に立つとはどういうことか、など勉強になる内容だった。
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これは購入したまま、読まずに20年間放置していた様だ。
前作とはスコープが異なるため、少し現実感というところで難しいのだろうとは思うが、考え方としては大いに参考になる。
しかし、20年前にはおそらく一般的ではなかったと思われる、今につながるもの(例えば、サブスク、CSR、ESGなど)が垣間見えるのが興味ふかい。
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問題解決の方法について、『ザ・ゴール1』に引き続き、物語形式でストリーが展開していく。
問題点を紙に書き出し「見える化」。それに対する解決策を検討していくという手法。それ自体は間違っていないのだろうと思うけれど、中盤以降、どうも会議室の中での議論、言葉遊び感が出てきて、中だるみ感が否めなかったので、★△1つ。
考え方として、問題点を見える化し、それに対する相関を掴み対処していくという方法については、そうした方がいいのだろうと思う。
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前作から10年、工場長にすぎなかった主人公のアレックスは、グループ会社の副社長へと出世していた。
ところが世界的な不況のあおりを受けて業績不振に陥った会社は、アレックスが担当する多角事業部門を切り離し、売却するという。
今のままでは売却に伴って大量の人員整理を余儀なくされてしまう。
「企業の目的は、現在から将来にわたって、お金を儲けることだ」
その必要条件の一つは「現在から将来にわたって、従業員に対して安心で満足できる環境を与える」ことであり(高い生産性を保つのに必要)、「現在から将来にわたって、市場を満足させる」こと。
そのためにはどうしたらいいのか。
結局、状況はそれぞれ違うわけだし、刻々と変化もするしで、正解というのはないのだと思う。
常にこれが最適であるのかを検証し続けるしかない。
ただし、検証するためにはこれが最適であると導き出せるような思考のプロセスがあるのだという話。
私は経営者ではないので、理解しようというよりも小説として面白いかどうかで判断します。
というわけで、前作の方が面白かったなあ。
アレックスの処遇については、割と簡単に想像がつきました。
家族の問題というのも、前作のように家庭崩壊の危機というわけではなかったし、全体にスケールが小さくなったような気がしました。
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前作の「ザ・ゴール」が面白かったので続けて読んだ。
前作で大成功を収めたアレックスは、ユニコ社の副社長となり手腕を握っていた。
かつての彼の部下たちも、グループ会社の社長となり活躍していたが、
なかなか利益が出せず、売却される危機に。
短期間で眼を見張る利益を出すのは難しい。
それなら、いかに今後利益に繋がるビジネスをしているのかを示す必要がある。
こちらは前作と違って、物流ロジックの話ではなく、
どちらかというと、問題と見通しを明らかにして説得する話だった。
問題のコンフリクトを明らかにする「雲」や、「現状問題構造ツリー」といった手法を用い、
アレックスのかつての部下であった、ピート、ボブ、ステーシーは、それぞれの会社でおこっている問題を分析し、画期的なビジネス手法を編み出した。
解決手法の中では、問題とは大抵の場合「結果(UDE)」であり、それ自体は原因では無い。根本原因はもっと深いところにあり、それを潰さなければいけない。
という観点が新しかった。
ステーシーの会社は、最後まで苦戦をしており、「会社は何も投資してくれなかったのに、必要なくなったら切り離そうとする」と悲観的になるステーシーのシーンに少し共感をした。
しかし実は、追加投資をせずとも利益を出すことは可能であることがわかり、最後には、ステーシーたちもポジティブな方向へ舵をきることとなる。
今回も、アレックスの仕事仲間だけでなく、家族が登場する。
妻のジュリーは、結婚コンサルタントとして、日々ジョナの手法を活用し、アレックスの良き相談相手として、アレックスに的確なアドバイスをするようになる。
娘シャロンのボーイフレンドとの問題や、息子デイブの友人との自動車共同購入についての潜在的な問題など、子供達の問題とアレックスが真摯に向き合うシーンも印象的だった。
前作の「ザ・ゴール」よりは、「説得」という、汎用性と抽象度があがる手法で、衝撃は少なかったが、前作と変わらず読みやすいストーリーだった。
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ストーリーに従って、思考整理の手法を学ぶことができた。でも、こんなにうまくいくものかなー?という気もします。
本としては、次々に問題が起こり、次々に解決し、とてもテンポが良いです。個人的には娘や息子とのシーンが好きです。
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ればならないのは、ボトルネック。このボトルネックをいかにして見つけ、これを効率よく使うかに注力することがTOCの肝。この本では、TOCの実践に使える思考プロセスの解説。このプロセスにより人間関係の改善も図る。
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うーん、すぐに自分に応用できるかどうかは謎なのだが、価値のある本だと思われる。いつか自分の役に立つ日がくるかもしれないということで、手元においておくのは正解であろう。
~ツリーの使い方は一読では難しいので、大変な問題にぶち当たったとき再読することにする笑
三作目も楽しみ。
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「ザ・ゴール」の続編。
前編の工場長から、ユニコ社多角事業グループ担当副社長に昇進したアレックスが、沸き上がったグループ会社の売却問題に対して、前編同様、ジョナに授けられた問題解決手法を使って、立ち向かいます。
問題解決手法については、前編同様、物語の中で解説が加えられ、読みやすく、理解しやすいものとなっております。
ただし、本編では、問題解決手法がまとめて紹介されているわけではなく、部分的に適用されて話が進行していくだけなので、解説ページのようなものでまとめて紹介されることがあってもよかったかもしれません(一応、ラストにあるのですが、少し不十分に思います)。
少々うまく行きすぎのような気もしますが、物語としてもなかなか面白かったです。
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『ザ・ゴール1』が秀逸な内容だっただけに、やや落差を感じてしまった。〝2”では、ロジックツリーをメインに事業売却検討の話が進められる。
そのプロセス一点突破でストーリーを構築しているように見えてしまった事や〝1”と違い家庭生活での例え話も強引。主人公の妻から、ではプロセスを用いて話をしてみましょうとか、親子でプロセスを用いる事を賛美するような雰囲気が「営業用ストーリー」みたいに見えてしまい、その辺を分かりやすく自然に取り入れた〝1”に対して見劣りする感じだ。
とにかく書き出して関連性を紐解いて、という感じだが、解釈が安易過ぎるだろうか。いや、悪い本ではないと思うが相性の問題か。
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ザ・ゴールシリーズの二作目。本作では、思考のボトルネックを解消すべく、思考法について紹介されている。
共通のゴールを雲と見立て、雲に至るまでの道を整理しながら対立構造を明らかにする。その対立構造自体を見せることで相手に理解を促すことができるし、それを用いて解決策を考えることもできる。
これをビジネスに適用する場合、もう少し複雑性が増すが、基本的には同じ構造で進めていく。作中では、現状問題構造ツリーや未来問題構造ツリーと呼ばれる。
注意すべき点は、先に課題ではなくUDE(Undesired Effects、好ましくない結果)を書き出しておき、配置していく中で真の課題を明らかにしていく。UDEの内のいくつかが真の課題である場合もあるが、そうでない場合もあるため区分けが必要。
また、ネガティブブランチという、対立解消のアイデアを実行した場合に新たに発生する問題も書き加え、潰し込みをしていくことが大切。
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ザゴール1の応用系
生産管理に留まらず思考プロセスにも制約理論を用いることは理解したが、自分なりに消化して使うというのはなかなか簡単ではない。一旦読んだが理解度は高くないので、漫画版、映画などで補っていこう
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ザゴールの続編。ザゴールでは制約理論がテーマだったが、2は「思考プロセス」という、より一般的なものがテーマ。
より一般的ということで、会社経営だけでなく家庭の問題に取り組む場面なども登場するのだが、いまいち作り話っぽくて腹落ちしない。
出来としてはザゴールに及ばない。
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ザ・ゴールの登場人物が出てくるが続編というより、ロジックツリーを用いて問題解決をしていくビジネス書だと感じた。
なかなかロジックツリーを作るのに時間がかかるが、根気よく考え続ける様子は素晴らしい組織だと感じた。
なかなか面白いシリーズだと思う。
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正直読みにくかった。。
自分の本を読む力が足りないのかもと落ち込みましたが、
実際会社で本の中で使ってた手法を実践すると、内容が腹に落ちてきました。
一回読んで返してしまいましたが、デスクに置いておくといいかもしれません。
Posted by ブクログ
・企業の目的は、「現在から将来にわたって、お金を儲ける」「現在から将来にわたって、従業員に対して安心で満足できる環境を与える」「現在から将来にわたって、市場を満足させる」
・まずは、確固たる競争優位性を構築することから始めます。独自の技術や非常に優れた製品がなければ、市場側の問題を解消するような小さな変化に専念します
Posted by ブクログ
エリアフ・ゴールドラット氏が提唱するTOC理論は、前作ゴールで生産管理に適していることが述べられたが、制約条件が工場の外即ち市場にある場合には本理論ではカバー出来ないのか?著者自身がこの問題に対峙して書かれたのが本書である。TOC理論が生産管理手法だけではなく、思考プロセスでもあることを示している。ただ、本文中にもあるように作られた現状問題構造ツリーを理解するのは容易だが、自分で作るとなると難しいという難点があるようだ。しかし、ブレークスルーを生み出すには良い方法だと思われる。試してみるか?
Posted by ブクログ
ザ・ゴールの続編.設定はザ・ゴールから10年後となっており,間に色々あったようだが,グループ内で収益性の低い事業を売却するという話からスタートする.前作が生産管理の理論中心だったのに対し,本作はマーケティングや事業戦略を対象にしている.
一貫して書かれているのはIf-Thenの因果関係で繋いだロジックツリーでコンフリクトを解消するというもの.コンフリクトの対象は人と人であったり,バイヤー・サプライヤーであったり,従業員と企業であったり,さまざまな対象に対して共通のツールによりWin-Winの関係を築ける.図が無いと読んでいてよくわからない.トヨタの5whyと比べて優れているのは複合的な因果関係を明らかにできるというところ.内容は少し冗長なように思えた.
お客様の立場から考える,モノではなくコトを売るなど,どん底から脱却していくさまを小説で読むと理解が進む部分もしばしばあった.
Posted by ブクログ
ていうかなぜ小説なんだろう。もっと図とかないと分からんやろうと。コミック版も出るらしいので、出たら読んでみよ。
If Then分析とかはSo What分析の方が洗練されて質が高いと思うし、生産工程を扱って具体的な前作に比較するとけど、今回は抽象的なのでむむむというところ。いくつか良い所もあった。新製品を出すことや機能を追加することだけが価値向上ではないんだな、ということ。
・同じ製品でも、異なるマーケット分間に異なる価値観が存在する。一方のマーケット分野における価格変化が、他方のマーケット分野における価格変化を誘導しない場合、2つのマーケット分野は互いにセグメンテーションされている。
・価値にはポジティブ面を上げる(心地よさとか使いやすさとか)とネガティブ面を下げつ(本来支払うべきコストが減るとか)があり、時間や予算がないときは後者の方が早く結果が出る
・常に客にとってどういうメリットがあるかの視点で考える