世界的名著、ザ・ゴールの漫画版である。原作は、1984年の発売当時、同書で紹介しているTOC(Theory of Constraints : 制約理論)が日本の文化に一致しているため、日本で翻訳出版されると、貿易の不均衡が加速し、世界経済が破綻すると著者の意向で17年間翻訳が禁じられていた。それほ
...続きを読むど影響のある問題作を漫画にし、内容を理解しやすいように編集されている。
主人公が務める工場が赤字であるため、上司から3か月以内に経営を立て直さなければ工場を閉鎖すると勧告を受けるところから物語はスタートする。
立て直しの活動をしていると工場特有の問題が多発する。在庫過多や納期遅れである。
理想的工場を実現するために、仕事の流れをスムーズにする必要がある。ボトルネックを見つけてそれに集中して改善していくという全体最適だ。
全体最適のマネジメント理論がTOC,制約理論である。その理論を普段の生活でも起きる問題をヒントにし、わかりやすく解説されている。制約理論がある程度理解できたら、自分の仕事で発生する問題を当てはめていけば理解が深まるだろう。
コミック版を読んでから原作を読んだほうが、理解が進み、理論を自分のものにできるであろう。