よしながふみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
連載で読んだ時に絶対に作ろう!と思ってた
「ほうれん草の梅びたし」。
すっかり忘れてたことを思い出し、
今度こそ忘れずに!と気持ちも新たに…[笑]
マーボーもやしも絶対に♡
おでんがメニューの日でも、副菜つけちゃうシロさん。
うーん、シロさんマメすぎて素敵っっ。
「別れ話の前ふり!?」
「もしかしてシロさん死ぬの!?」
とまで思わせる、シロさんの魅惑の京都旅行。
切ない理由もあるけれど、幸せもおいしさも満点で
読んでいてうれしかったなぁ。
バレンタインのお話も大好きだし、
2人らしくべたべたとはしないけれど
甘い空気が充満した8巻、今までで1番大好き♡ -
Posted by ブクログ
種痘によって、江戸城内のみ赤面疱瘡の沈静化に成功。
あくまで、江戸城内・大奥内での話であって、日本国内では未だに猛威に震える日々です。
赤面疱瘡の治療を権力の奪取に使うか。純粋に病気の根絶を目指すのか。
その目線の違いが、最後の叫びなんでしょう。
技術革新は、どんな時代でも権力者の指先一つで進む方向が変わるものですが。
赤面疱瘡治療に関しては、たまたま使えるものがあったからりようした、という印象がぬぐえません。そのせいで、青沼や源内たちの人生そのものが報われないです。
目先の利益追求した結果の徳川家斉。この将軍就任が、この先どうなるんでしょうね。久しぶりの男将軍。
このまま男の歴史になる -
Posted by ブクログ
ネタバレ凄い、としか言い表せない自分の語彙の貧困さに眩暈がする。
その位凄みのある物語になったと思います。
連載開始当初は、当時流行っていた大奥の男女逆転ものとして、手堅く人気の出るものを持ってきたなと穿った見方もしておりました。
最初から男女逆転の理由付けとしての設定はしっかりしており、ただ流行を真似ただけの作品ではない事は良く分かっていましたが、まさかこれ程素晴らしい物語となるとは、いい意味で裏切られた感があります。
この先の展開が本当に気になります。
この巻では努力が正当に報われないやるせなさが描かれていますが、こう言った人に貢献する仕事をしたのに報われない、評価されない、感謝されない人生を -
Posted by ブクログ
10巻。大奥を舞台に青沼・源内を始めとした人々が国のため、人のために互いに知恵を絞り赤面疱瘡の解明に闘う日々。そんな彼らをよそに、裏では各々の地位権力を守るべくある画策がひっそりと行われていた-。
三代目・家光から続く女将軍による政権継続、赤面疱瘡の解明。ここにきて様々な局面で節目を迎える。謎の病を前に奮闘する人々は一生懸命で、まっすぐで、優しくて…それだけにラストの黒木の悲鳴とも取れる叫びには思わず涙。なんでこうもこの世は理不尽なのか…。人の命は儚い。でも少しでも長くそれぞれの笑顔を見ていたかった。
読み終えた後にこの皆が笑顔の表紙を眺めると、より堪えるものがある。今回も読みごたえ十分の -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学校の音楽教師と、その教え子の数年に渡る物語。
「音」を素材にし、よしながふみは、性別問わず「愛」の様々な形を見せてくれる。
この作品は、BLとカテゴライズされるものだし、設定も特異な形だけれども、身に起きうること、そして感情のやり取りは、男女問わず変わらないと思う。心をこめて歌うこと、相手を想うこと。作中で何度も使われる“巣立ちの歌”は、私自身何回も歌っただけに、歌詞の深さと、登場人物の思いが、よしながふみの描く画でくっきりと浮かび上がってくる様に、涙してしまった。遠くても、お互いを想っていれば繋がることが出来る。とは、某映画のセリフではないが、1つの歌によって結ばれる愛は、素敵だ。