よしながふみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
11巻。今回は大いにほっこり&笑わせてもらいました。
お花見でミチルやジルベールにフォローされてショックを受けるシロさんが可愛い。季節としては冬~お花見なので、少し先取りするようなレシピは参考になります。
シロさんが元管理人のおじさんに同性愛者であることをポロッとカミングアウト。鉄板級の秘密をさほど抵抗なく明かしてしまった自分自身に衝撃を受けていましたが、時間とともに考えが和らぐというか丸くなるというか。自分のなかで少しづつ消化されてきた先にある心の余裕のようなものがふと感じられて、好きな場面でした。
この2人も、2人を取り巻く人々も皆温かいです。
なすとししとうの揚げ出しの存在すっかり忘 -
ネタバレ 購入済み
赤面疱瘡
ようやく赤面疱瘡を防ぐ熊痘の接種が出来るようになります。
青沼の遺志を黒木や伊兵衛たちが継いでやり遂げたことが実を結びます。
そして御台所とお志賀の方!家斉に話せば駄目になると思って二人でやってのけたんだね・・泣ける。 -
Posted by ブクログ
母たちの諮り事が成功した理由は、究極に独善的な治斉の頭の中に「子供のためなら全てを投げ出せる」という考え方が微塵もなかったからだろうなあと思う。あの何が起こったか理解できない顔は、息子たちを処分してしまおうと決めた顔と同じくらい衝撃的。
そして殺されかけても母の息の根を止めようとしない息子と諦念混じりにそれを許す妻。後半の家斉の足早で強硬な姿勢は、御台と向き合えば直視せざるを得ない罪と苦しみを少しでも紛らわせたかったからかもしれないなあと。
次巻から激動の幕末が来るというのに嵐の後のように呆けてしまう1巻だった(そしてまた10巻あたりから読み直しループ)。 -
Posted by ブクログ
思わず、ホットプレート買いそうになったよ。
なんだかんだと、影響力があってこまるww
にしても、まぁ、二人ともいい年齢なので、それなりに社会的地位(?)みたいものの圧力がきてるわけだ。
NOTマイノリティでもしんどいなって思うのに、マイノリティであるゆえに、さらに圧迫されて、読んでてしんどかったよ。
が、どんな時でも美味しいご飯と、お互いを思いやれるパートナーがいれば、なんとかなるってわかるというか、それがメインできちんと伝わってくる。
人間、食べることをおろそかにしちゃだめだよね。
にしても、家族が増えていく佳代子さんちと、決してそういうことにならないシロさんちの切なさを、 -
Posted by ブクログ
医療編の結末ってことで、時代は幕末になっていきますよ。
最後まで治済は怖い存在だったな。
彼女が、あそこまで狂った存在になった理由は、結局語られなかったけど、つまりは社会の矛盾というか歪みというか、そういうすべてが圧縮された存在だったのだろう。
で、残忍とも思える英断で病気を根絶させた家斉は、彼女の息子であったからなのだろう。
うん。家斉は母に似ている。そして病気根絶のために、どうしても残酷にくるっている母が必要だったのだろう。
そして、ついに黒船来襲なのだが…。
ここにきて、家定を女性にしたということは、また大きな仕掛けを考えているのだろうと、どきどきします。