よしながふみのレビュー一覧
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10巻。大奥を舞台に青沼・源内を始めとした人々が国のため、人のために互いに知恵を絞り赤面疱瘡の解明に闘う日々。そんな彼らをよそに、裏では各々の地位権力を守るべくある画策がひっそりと行われていた-。
三代目・家光から続く女将軍による政権継続、赤面疱瘡の解明。ここにきて様々な局面で節目を迎える。謎の病を前に奮闘する人々は一生懸命で、まっすぐで、優しくて…それだけにラストの黒木の悲鳴とも取れる叫びには思わず涙。なんでこうもこの世は理不尽なのか…。人の命は儚い。でも少しでも長くそれぞれの笑顔を見ていたかった。
読み終えた後にこの皆が笑顔の表紙を眺めると、より堪えるものがある。今回も読みごたえ十分の -
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ネタバレ小学校の音楽教師と、その教え子の数年に渡る物語。
「音」を素材にし、よしながふみは、性別問わず「愛」の様々な形を見せてくれる。
この作品は、BLとカテゴライズされるものだし、設定も特異な形だけれども、身に起きうること、そして感情のやり取りは、男女問わず変わらないと思う。心をこめて歌うこと、相手を想うこと。作中で何度も使われる“巣立ちの歌”は、私自身何回も歌っただけに、歌詞の深さと、登場人物の思いが、よしながふみの描く画でくっきりと浮かび上がってくる様に、涙してしまった。遠くても、お互いを想っていれば繋がることが出来る。とは、某映画のセリフではないが、1つの歌によって結ばれる愛は、素敵だ。 -
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ネタバレとにかく面白かったとしか言いようがない。
よしながさんの、抱きすくめる絵がすごく好き。
「どこへも行かせない! 俺が本当の父親よりも母親よりもお前を愛してやる!」のシーンがとても印象的でした。
ハッピーエンドなのも安心したし、少年が成長しても下剋上しないのが、個人的には嬉しかったです。
よしながふみさんは昔から好きだったけど、BLに限ってなぜか10代のころは苦手で読めなかった。何でだろう、ご都合主義じゃないリアルなところが怖かったのかな。今はむしろそういうものを好んで読んでるので、もう大丈夫だろうと手を出しました。
読んでよかった。 -
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「大奥」や「きのう何食べた?」から入って、時々BLものにも手を伸ばしています。BL作品は数点しか読んでませんが今のところこれが一番好きかも。
同人誌の内容も収録されていることもあってか、なかなかにエロくていいと思います。強気受けが結構好きなのでたまらんです。
サイドストーリーのイトケン先生もいいなあ。
才色兼備の寺田さんが好きです。いいキャラ(かなりかわいそうと言えばかわいそうなめにも遭いますが、そこに負けない強さがいい)だと思います。
こういう女性脇キャラは、BLではとかく「いらない子」だったり「ただの当て馬」として扱われがちなんですが、よしながふみの漫画は寺田さんのような存在をないがしろ -
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実は、まだ文庫化されたものを所持していなかったりする。
フランス革命前後?の物語。
作家ジェラールが、借金返済のために娼館に売り飛ばされたジャック(貴族)を買ったところから物語は始まる。
後に、二人は主人と下男の関係となり共に暮らすようになるが、ジャックの気持ちに変化が訪れ…といった内容。
読み始めの段階では、この二人をどうやってまとめるの?と思ってしまうが、読み終わる頃には、テンポよく、そして無駄なくまとめられた作品の完成度に驚いてしまう。
特に後半になるにつれて、コマは小さくなり、背景が描き込まれ、実写に近いイメージ(カメラワーク)でラストを迎える。
読み終えた後、エンドロールが流れる -
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ネタバレコツコツと地味に続くこの連載も、今や7巻です。基本的には、レシピ漫画。
シロさんは、しっかり者の弁護士(美人だし料理は上手いし貯金がっつりで性格いいし、カンペキですね)。ケンジくんは、ちょっとオネエ入ったやさしい(というか乙女な)美容師(ヒゲで長身だけどさ)。
堅実で地味な中年ゲイカップルの、ささやかな日常を丹念に描くこのマンガ。(二人とも、40代後半です。)
派手なラブシーンもドラマチックな展開もないけど、ほのぼのじんわり心に来ます。
※男性誌掲載なので、そもそも非常に抑制の効いた、BLらしくないBLです。
ずうっといいなあ、こういうのって幸せだよなあ、って思っていたけれど、今回はシリーズ最