惣領冬実のレビュー一覧

  • チェーザレ(2) 破壊の創造者

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    「それではご自分は優れた指導者に成りうる自信がおありですか?」「それは私が決めるべきことではない。神が決めることだ」

    チェーザレ・ボルジアを軸に、ルネッサンスを描くコミックの2巻。
    冒頭の引用は怖いもの知らずの天然少年アンジェロの問いにチェーザレが答えたもの。
    暴君か、はたまた類い稀な指導者か。型にはまらぬチェーザレの人となりが徐々に明らかになっていく。
    教皇の死を目前にして、ボルジア家、メディチ家、ローヴェレ家、それぞれの思惑が絡み合う。腹の探り合い、謀略の数々。覇権を得るのはどの勢力なのか。
    クリストファー・コロンブス、レオナルド・ダ・ヴィンチといった魅力的な人物も続々登場し、物語のこの

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    2013年12月04日
  • チェーザレ(1) 破壊の創造者

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    <「カエサル」という名を持つ男。>

    新聞広告で知り、書評で興味を持ったコミック。
    チェーザレ・ボルジアを描いた作品である。チェーザレはラテン語ではカエサル。古代ローマ帝国の礎を築いた英雄と同じ名を持つ男は、その偉大さもまた受け継ぐのか。
    ルネサンス期の壮大なドラマが美麗な絵で繰り広げられる。

    自分が知ったのは最近なのだが、1巻刊行は2006年、すでに10巻まで出ている。
    「破壊の創造者」というパンチの効いたサブタイトルがよい。
    1巻では、石工の家に生まれた学業優秀な青年・アンジェロが狂言回しとなり、この時代のピサの大学へと読者を誘う。
    この巻は導入で説明的セリフも多い。
    出身地ごとに形成さ

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    2013年11月04日
  • チェーザレ(10) 破壊の創造者

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    ジョヴァンニ・ド・メディチの学位試験。
    俗物化した聖職者たちを教義に反さないよう正当化する論述、それが試されるみたいですね。
    物は言いようであり、教会の権威を保つには必要な話術。
    最終試験に相応しいです。
    そしてジョヴァンニは枢機卿となり、アンジェロの就職先も決まり、チェーザレには権謀術策を巡らす、血生臭い波乱の日々が…待ってるはず。
    今巻で第一部完結といった具合ですが、もちろんまだ続くんだよね? ?

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    2013年10月12日
  • チェーザレ(9) 破壊の創造者

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    15世紀末のイタリア。
    金欲・色欲・物欲にまみれた聖職者たちの権力闘争劇です。
    イタリア半島国家間のパワーバランスが崩壊し、教皇選も間近。
    何やらきな臭い、波乱の予感を残し次巻に続きます。
    時代考証はしっかりしているし、作画は重厚で堅実。
    少し盛り上がりに欠けるのかなと思ってましたが、まだ物語は序盤だったということみたいです。

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    2013年09月29日
  • DOLL

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    マリエルのような自信のない面倒な子は好きじゃないが一生懸命で健気なところは嫌いじゃない。

    夢中になれる何かを得られる。というのは、本当に幸せなことで、愛する人も得られたら、そらもう幸せ以外の何物でもないぞ。と。

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    2013年08月24日
  • チェーザレ(10) 破壊の創造者

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    9巻発売から約一年。ようやく出ました!

    どっしりと重厚で、隅々まで美しく。
    まるで絵画付きの歴史書を読んでいるかのよう。
    サラサラと読める漫画ではありませんが、読後には深い満足感が。

    チェーザレの青年期、この巻にて終わりというところでしょうか?
    次巻以降は権謀術数渦巻くローマ編突入ですね。

    11巻の発売を、気長に待つとします^^

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    2013年05月03日
  • チェーザレ(9) 破壊の創造者

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    描き込みが素晴らしい。
    建築に装束に調度品、よくぞこれだけいつも描けるものだ。

    どろどろの政治闘争が、するすると読めてしまう。
    淡々とした画面、絵と台詞でそれぞれで魅せる場面の緩急が上手い。

    いよいよチェーザレの下を離れることになるのか。
    ダヴィンチとミケランジェロの登場も気になる。

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    2013年04月18日
  • チェーザレ(10) 破壊の創造者

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    9巻から1年かけてようやくの10巻。作者いわく、これで序章が終了とのこと(確かにチェーザレここまで何にもしてない)。連載開始から8年かけて序章ということは、終わりはまだながい。。
    それだけの時間をかけて制作されているだけあって精緻に組み立てられた世界観、展開はすばらしい。9巻では違和感あった作画も、盛り返すどころか相当クオリティを上げている。
    ジョヴァンニ・デ・メディチの教授資格認定試験も終わり、次巻からはローマに舞台を移す。教皇選が本格的に展開され、チェーザレも活躍するはず。

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    2013年04月09日
  • チェーザレ(10) 破壊の創造者

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    ミケランジェロ登場。チェーザレの身なりを見れば貴族だってすぐにわかりそうなもんだけど、当時の貧富の差ってどの程度だったんだろう?
    とにかく、この巻は小難しくなくて読みやすかった!

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    2013年03月23日
  • チェーザレ(10) 破壊の創造者

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    ネタバレ

    ジョバンニがついにメディチ家悲願の枢機卿に就任。チェーザレも次のコンクラーベに向けた根回しのため、アンジェロを密偵として使うことに。主人公たちの青春時代が終わり、物語がじわじわと動き出しそうな予感。緻密な時代考証、フレスコ画のように静謐な絵も読みごたえたっぷり。もうすぐ副読本も出るそうなので、そちらも購入したい。

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    2013年03月22日
  • チェーザレ(1) 破壊の創造者

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    面白い。チェーザレは独裁者でよい印象がないはずなのに、とても魅力的。続きが気になる。地味な表紙からは想像もできないくらい深く面白い作品。

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    2012年11月23日
  • チェーザレ(1) 破壊の創造者

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    ハネムーンで寄るフィレンツェの予習も兼ねて読んでみた。絵が恐ろしく緻密で内容もかなり面白い…んだけど人や都市の関係が複雑に入り組んでてさらっとは読めない。相関図書いてやっとわかった(笑)

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    2012年09月23日
  • チェーザレ(1) 破壊の創造者

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    チェーザレボルジア

    イメージは高校生の時読んだ、渋澤龍彦などの本の影響で、「悪徳・背徳の華」と言う感じだったけど…

    なんだかイメージがいい感じで覆されました。

    天然で純粋なアンジェロとの関係は『BananaFish』の
    アッシュと英二の関係を彷彿とさせました。

    先が長そうですが、何度も読み返して新刊を待っています。そんなコミックは久しぶり。

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    2012年09月15日
  • チェーザレ(1) 破壊の創造者

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    読んで下さい。兎に角読んでみてください。

    1度目はストーリー。
    2度目は絵の細部。
    3度目は・・・・・

    宗教に興味なくても絵の繊細さ緻密さ、著者のこだわりを知ると何度も読み返したくなる本です。

    イタリアやヨーロッパの歴史・音楽・思想・哲学などに興味のある方にお勧めです。

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    2012年06月24日
  • ローズティーではじまる

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    パリでの日本人女性とフランス人男性の恋を描いた表題作、他3編。
    目覚めの一服がローズティーっていうのが物凄くおシャレだと思った。
    巻末の悲恋モノ「黄昏に抱かれて」が俄然、暗い雰囲気で、
    初めて読んだときはビックリしたけど、4作中で一番好きかも。

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    2013年09月17日
  • チェーザレ(9) 破壊の創造者

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    ネタバレ

    1492年のイタリア地方を舞台にしたお話。

    この漫画では、キリスト教が絶対的な価値として描かれている。現代はどうなんだろう。ちょっと、ヨーロッパの宗教について知りたくなった。

    しかし、いつの世も、権力闘争は起こるのね。でも、嫌な事じゃなくて、しょうがないこと。視点を変えたら、見える世界は違う。

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    2012年06月14日
  • チェーザレ(9) 破壊の創造者

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    面白かった。が、前編からのブランクが長過ぎてほとんど経緯を忘れてしまっていた。(泣)しかも、本巻もあんまり前進していないような・・・。本当に完結するのだろうか?(笑)
    固有名詞や経過をずっと覚えているのには難儀するが(笑)、次はどうなるのかという期待感はある。メディチと教皇庁の今後の描写に興味津々。
    気候変動の絵をみるとちょうど日本も動乱の時代ですね・・・。

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    2012年05月08日
  • チェーザレ(9) 破壊の創造者

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    だんだん難しくなってきた。フィクションの部分をもっと上手に使えば、もっとめりはりが出て面白くなると思う。あまりにも淡々とした流れに冗長さ感じることがある。歴史的に非常に精緻に描かれている点がこの漫画の良さなのだから、過ぎた注文か?

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    2012年05月08日
  • チェーザレ(9) 破壊の創造者

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    前巻から一年半も経っていたのか…。
    チェーザレの卒業を前に一波乱きそうな予感が。
    フィレンツェの大黒柱にかかる暗雲と、三国同盟の崩壊によるイタリアの混迷、教皇選への動向、十字軍遠征――。
    正直歴史の流れについていけてなく、話をきちんと理解出来てる自信がないのが痛いところだが、チェーザレとアンジェロそれぞれの生き方が買ってしまう。次巻も楽しみ。

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    2012年05月03日
  • チェーザレ(9) 破壊の創造者

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    待ちに待った刊行で内容も期待を裏切らないものだった。
    ロドリーゴとローヴェレの対立関係も上手く描かれて読み応え十分。
    チェーザレの活躍は勿論、アンジェロの交友関係にも驚いたが、この時代の華やかさを象徴していると思う。
    まだまだチェーザレの生涯のうちの序章でしかない。これから加速度的に物語が進んでいくのか、今のままなのか、その辺も気になる。

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    2012年06月15日