朝比奈秋のレビュー一覧

  • 受け手のいない祈り

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    タイトルの意味にはわりと冒頭で気づけるが、その意味はあまりにも虚しい。途中から現実なのかそうでないのかがわからなくなってくる。この作者はその描き方が絶妙で、その感覚が好きで本作品も手に取ったが、今回は心があまり揺れ動かなかった。現実味がありすぎたからだろうか。

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    2025年05月04日
  • 私の盲端

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    「私の妄端」は人工肛門となった女子大生の話。現役医師の書いた小説なので、機能とか構造が細かく描かれていた。「塩の道」も医師ならではの視点で終末医療が描かれていた。青森の漁村で、亡くなる直前まで自宅で過ごす風景。人が年老いて死んでいくことを当たり前に受け止める家族の逞しさ。かっこいいけど難しい。

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    2025年04月14日
  • あなたの燃える左手で

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    誤診で失った左手に、代わりの別の人間の左手を移植されたところから、ハンガリーの医師とヤパァナ(日本人)の患者の話により物語が進んでいった。話は移植手術のみに終わらず、ヨーロッパの国際情勢や過去のいざこざの話が広がっていき、西洋人の国や国境意識と日本人のそれは、非常に乖離していることを気づかせてくれる作品だった。島国で国境がないことが、いかにお気楽なものであるか。なんとなく面白かったが、かなり難しい、、、。読解力が低くて、もっと国際情勢に詳しければ、面白く感じたんだろうなぁ〜。

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    2025年04月05日
  • あなたの燃える左手で

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    ネタバレ

    少し自分には難しいと感じた
    他人の左手がどんな感覚なのだろうと初めて想像してみた、とても受け入れ難いものであると思う。何をするにも手は使うし、視界にも入る、それが自分ではない人の手なのであれば不快な気持ちが常にまとわりつく感覚になるだろう
    当たり前に日本にしか住んだことないから考えたこともなかったが、見えるものすべてが自分の国のものって当たり前がじゃないんだと気付かされた

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    2025年02月24日
  • 私の盲端

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    私は潰瘍大腸炎になり、2回目の時人工肛門を付けていて、文章を読み進めるときすぐに便がたまり、すぐに公共のトイレ、オスメイト二駆け込み便を吐き出すことを思い出しました、私はたまたま人工肛門を閉じられてたので、又普通の生活をしていますが人工肛門をしている苦悩は、計り知れません、その便を吐き出すこととかのリアルさが、書かれていて、世の中の人達に人工肛門を付けて生活している人も、いることを伝えられるために書いたのか、書かれた方は医師とあったので、もしかしたら人工肛門の生活は、苦悩だと伝えたかったかもしれません後半は、老人達いつか死ぬ方を看取り死亡診断を書く医師の物語、何人も老人の死を見てきたので医師と

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    2025年01月29日
  • 私の盲端

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    ネタバレ

    『私の盲端』
    突然人工肛門になった大学生の涼子の話。
    オストメイトのトイレの使い方とか、
    知らないことも多いんだけれど、
    それより何より、涼子のバイト先がおかしい。
    セクハラ、パワハラ、盗撮、なんでもあり。
    何であそこに戻ろうとしたのかわからない。
    障害と性描写が混ざり合って、
    これは見てはいけないものを見ているのでは…?
    という気持ちになった。
    書いているのが消化器系の医師だというのが、
    どう捉えていいのかわからん。
    人工肛門に指やその他諸々入れる人っているの…?

    『塩の道』
    後から感想を書こうと思って忘れたまま返却してしまったので
    今必死に思い出しているのだけれど、
    やっぱり先の私の盲端

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    2025年02月12日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とても読みやすい短編集だった

    魚類譚 ちょっと異彩を感じた
    闇の論文 過去に宗教が人々を救ったように、ガン代は医療が人々を救っている

    空中テント 認知症の恐ろしさを知る

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    2025年01月18日
  • あなたの燃える左手で

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    作品としては素晴らしいのかと。
    短い中に色々な要素が含まれ、文字数少ない割にヘビーな印象。
    ただ、戦争と、切り離された手と、その再生手術後のメンタル面や本人、医師描写がグロすぎて少し苦手。
    視点とコロコロ変わる主語に翻弄され、またハンガリーやウクライナが舞台なのに、会話が大阪弁風や、京都弁風と個性的…
    ハンガリーの医学界に日本他、外国資本が流れるよう授業料があまり高くないような話を聞いたことがある。作者が関係者なのか?ウクライナの侵略に胸を痛めて舞台にしたのか?なぜ東欧なのか?そこら辺を知りたいと思った。

    ゾルタンは紙っぺらを一枚差し出した。病理検査結果と書かれた紙の中程に、切断された左手の

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    2024年12月14日
  • あなたの燃える左手で

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    他人の手を移植した人の葛藤の話。

    文章に熱が籠もっているようで、読んでいると沸々と伝わってくるものがあった。移植した手と自分の腕の境界の関係を、自国と他国の境界に例えるのが面白かった。

    現実と妄想がごっちゃになりよくわからなくなる。

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    2024年12月13日
  • 私の盲端

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    ネタバレ

    大学生時代、芥川賞を読破して時代の変遷を感じたいと思っていたことがあった。全集を端から読み始め早々にリタイアしてしまったのだが、今でも芥川賞受賞の文字には心惹かれるものがある。冒頭から引き込まれ、騒々しいくらいに頭の中を掻き乱される作品。

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    2024年11月26日
  • あなたの燃える左手で

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    この本はかなり描写が大人だった。難しくてあんまり覚えてない。
    自分の体が自分のものでは無いような感覚になるのは当たり前だし、医療技術が発展すれば近い将来でも有り得るようになるのかなと思う。

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    2024年11月22日
  • あなたの燃える左手で

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    ネタバレ

    正直言って内容の3分の1ほどしか理解できていないと思う。

    そもそも他人の手をそんな簡単に移植できるのもなのだろうか。
    それも赤の他人で国すら違う人間のものを。
    途中拒絶反応的なものが起きる場面があったが、
    あくまでも精神的なものの影響というか、
    自分の中での葛藤がありそこに打ち勝つことと
    現実を直視することができるようになったことで収まったのか、
    妻の死も自分の腕についても受け入れて生きていく。
    …という解釈でいいのだろうか。
    「日本人は寛容なようで実はとても閉鎖的」というのは
    自分自身納得してしまい思わずフッと声がでてしまった。
    ここだけは深く同意。

    腕を移植されたことと国境のことや内戦

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    2024年11月16日
  • あなたの燃える左手で

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    ロシアのクリミア併合、並行してハンガリーによるウクライナ西部の制圧、実際起こり起こり得ることを、日頃からの西ヨーロッパ目線と対比して考えるチャンスとなった。

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    2024年11月06日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医療従事者でありながら小説も書く、凄い方々の短編集。どの話も知識と経験をもとに書かれているので、現実感アリアリ。「魚類譚」、「パイナップルがある光景」、「闇の論文」、「空中テント」が面白かった。

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    2024年10月14日
  • 私の盲端

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    人工肛門になるって人生ひっくり返る程の衝撃的な出来事だと思うんだけれど、現実に自分の身に起こると、意外と冷静に受け止めるものなんだろうか(で、砂に水が染みるようにじわじわショックがやってくるのかな)
    著者の方は現役のお医者さんで、人工肛門とか排泄の描写は凄くリアルで、読みながら自分がこうなったら、うーん、と唸ってしまった。
    主人公の心情がリアルなのかは、人それぞれに思うところが違うだろうからわからない。ただ、達観したようで実は静かに傷ついて行く様子は読んでいてしんどかった。
    そもそも人工肛門についての知識がほとんど無かったことに気づいて色々検索してしまった。

    もう一作の塩の道は賞をとったそう

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    2024年08月09日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    流石全員医師だけあって、医療現場の描写は迫力あるし、過労死ライン超過等の働き過ぎ問題や様々な課題が浮き彫りにされているが、小説としての上手さや完成度は、やはり久坂部氏以外は然程でもない。南杏子氏は出版社勤務から医師になった変わり種らしく、文章のセンスはなかなかだった。

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    2024年06月19日