綱本将也のレビュー一覧
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0-1とリードされた日本代表。反撃の億班が始まります。
後半キックオフの円陣で桐生からかけられた言葉に、椿が代表内で信頼されてきてるということを教えてくれますね。
いやー、あの椿がここまでくるとはねぇ。
この感情はいつまで「GIANT KILLING」がどこまで続いたとしても、椿が現役を引退するまで覚え続ける感情だと思ういます。選手の成長を、ぐいぐい成長するのを共有できる経験って、スポーツ観戦おける醍醐味の一つ。
何度も言うけど、岡崎がそうでした。
後半早々おせおせの日本。それを凌がれてピンチになるってのも、よくある展開。ここでチームを救うのがエース、ということですが、まずは守護神が救って -
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決勝トーナメントの相手はUAE。アジア最強の座を日本から、アジア№1プレイヤーの座を花森から奪おうと牙を研いでいるイスマイール擁する開催国との戦いとなりました。
互いのエースを封じて自分たちの展開に持ち込みたい両チーム。ペースを握るきっかっけを探りながらつぶしながらの前半。こういう時は往々にして、セットプレーが動かすもの。その通り、先制したのはUAEの未来を担うイスマイールの直接FKでした。
そして、前半終了。
反撃の後半が始まる、といったところで51巻へ続く。
UAEの未来を担うのがイスマイールなら、日本の未来を担うのは椿。
さらなる成長を遂げ、スターへと駆け上がるためには、後半の活躍が -
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東京ダービー決着の45巻。
ETUが前回勝利したのは、達海が現役だった10年前。その試合は、奇しくも達海と成田という両チームのエース対決が、代表での世代交代を意識させるような試合となりました。
そこから時を経て、復活のエース持田と急成長するルーキー椿の対決の色を帯びた今回のダービー。二人の存在感は、代表でもいえることであって。見る方にとっては、サポーターにとっては、かつてのダービーを懐古してしまうのも無理はないかなと思います。
ただでさえそう想うのに、期待のルーキーが逆転勝利の立役者となった今日の展開からすると、余計にね。
タイトルのGIANT KILLINGにふさわしいチームの伝統となるんじ -
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ついに開戦した東京ダービー。キックオフ直前のスカルズリーダー羽田の言葉が熱い。長いけど引用。
「東京Vと比べられる時……俺はいつもこう答えてきた」
「『弱いけど……最高なのはETUだ』」
「まあそう言うしかなかったんだけどよ。お隣は常にリーグのトップ争いに加わり代表選手を輩出し続けている。当然ながら東京Vは俺達とは比較にならない程の実績を残してきた」
「いつの日からか俺の口からは負け惜しみしか出なくなったよ『サッカーはクラブのデカさで決まるもんじゃねえ』」
「『いつか絶対に見返してやる』……ってな具合にな」
「そんな言葉が口ぐせになって気づいたら10年だ…」
「だが今シーズン……」
「チーム -
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ネタバレアジアカップグループステージの第二戦ヨルダン戦と第三戦中国船が描かれた49巻である。
ここでは非常に対比的に代表の活躍ぶりが描かれいてるのが印象的だ。今の中心世代にスポットを当てたヨルダン戦後半と、大幅なローテを行って若手に(つまりはあの二人に)スポットを当てた中国戦は対比がよく効いている。
我々読者としては、ETU贔屓から中国戦における椿の躍進が大変喜ばしいが、彼の活躍ぶりへとスムーズに繋げたヨルダン戦の展開なども素晴らしい。
交代選手を利用した活性化策は実にサッカー的な一幕で、良い形でサッカーを描いてくれているなと感じる次第だ。
鮮烈なドラマではないけれど、コンパクトに二試合( -
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ネタバレあまりにタイムリー過ぎてサッカーファンは「うわあ」と思わざるを得ない47巻である。
この巻ではUAEで開催されるアジアカップへと向かう椿を冒頭に据えて、窪田と共に持田の代わりを任された彼の苦悩が描かれている。
代表はおろか、プロとして初めてフルシーズンを戦う彼にとって、代表の世界はあまりに異質過ぎたのである。イップスに近い状況から抜け出すまでは、非常にドラマらしいドラマだろう。
だが、やはり日本の一サッカーファンからすると、代表監督たるブランの「遊びの時間はここまでだ」「ここからは親善試合ではない」(P.32-33)という発言に、どうしてもアイロニカルなニュアンスを感じてしまう部分はあ -
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46巻はダービー直後の日本代表メンバー発表記者会見から始まり、中断期間を目前に控えての2位清水との上位対決が収録されている。
アジアカップを目しての代表発表もまた見応えのある内容であり、ブラン監督が語る言葉は非常に重く印象深い。
日本中を巻き込むセンセーションを起こすために選んだメンバーには持田の名が含まれて、彼の離脱を惜しみながら、代えようのない彼の代わりに二人の選手を加えている。
単話ながら実に味わい深い記者会見の模様であったが、直後の清水戦もまたその流れに含まれているのも素晴らしかった。
一巻でコンパクトにまとめてるのがむしろ惜しいほど、ここでの上位対決は熱さを持っている。ゲー