芦奈野ひとしのレビュー一覧

  • コトノバドライブ(1)
    芦奈野ひとし先生は五感どころか第六感まで使って楽しめる漫画を描く稀有な作家だと思う。モノローグも詩のようだし。むしろその詩を生み出すにあたる情景を描くのに腐心しているように感じる。『ヨコハマ買い出し紀行』、『カブのイサキ』と読んできたが、その道をさらに研ぎ澄ました印象を持った。
  • アフタヌーン 2014年1月号 [2013年11月25日発売]
  • ヨコハマ買い出し紀行(1)
  • カブのイサキ(6)
    打ち切りとか色々言われているが、個人的には45秒の謎掛けを含めて、かなり深くて重いものを想像させてくれたので良いんじゃないかなと思った。
  • カブのイサキ(1)
    どうゆうわけか面積が10倍になった広大な世界で、横須賀市を中心とした、南関東が舞台の話。

    広大な世界では飛行機が車代わりとなり、軽飛行機「スーパーカブ」に乗る主人公少年イサキ、近所に住む伝説の女性パイロット、シロさん、運動能力に優れたシロさんの妹のカジカを中心に、物語は展開されていく。

    『ヨコハ...続きを読む
  • カブのイサキ(6)
    読み終わった!
    10倍の世界の秘密、広げっぱなしの風呂敷。
    ヨコハマのてろてろの世界じゃないけど、
    そのまま黄昏の世界で話が終わるんだと思っていた。

    けど。

    最終巻、最後に近づくにつれ加速度的に話しを収束させてきました。
    ヨコハマの最終巻を読んでない自分なのでそちらがどうなのかは分かりませんが、...続きを読む
  • カブのイサキ(6)
    多くのファンが「えっ?」と思ったろう。この終わり方はなんなのだろうと。両論当たり前である。この世界の説明を待っていた人には、消化不良という評が与えられるのだと思う。
    けれど実際は、回答どころか、おそらくは解釈さえ、はじめから必要とされていなかったのだろう。
    音が鳴って、それを合図に落ちていって、言葉...続きを読む
  • ヨコハマ買い出し紀行(14)
    1-3を読んでしばらくたって4-14まで一気に読んだので感想はココにまとめて書く

    ある程度登場人物が描かれるまでは舞台準備って感じで、タカヒロが大きくなってきた描写から物語はテンポよくなってくる。

    小道具としてのカメラが秀逸だった。あとスクーターも。

    ARIAが好きな人が好きな作品とよく聞いて...続きを読む
  • カブのイサキ(6)
    ちょっと、ええって感じの終わりかた。
    もっともっと続くと思ったのに。

    のんびりした空気が好きだったなぁ。
  • カブのイサキ(4)
    10倍の大きさになった世界。
    標高37,760メートルの富士山は大型の飛行機でも行くことがでいない領域。
    富士山の頂上まで荷物を送るよう頼まれたイサキたちはどうなるのでしょう。

    「ヨコハマ買い出し紀行」に引き続き、
    衰退した世界でゆっくりと、
    そしてしっかり根を張り生きていく様子が描かれています。...続きを読む
  • ヨコハマ買い出し紀行(14)
    夕凪の時代と呼ばれた、未来の物語。
    手元になくてもいつでも触れられる、僕の心のバイブルです。

    ※ブックシェアのポップ用として記載しました。


    ◆レビュー・感想

    自分の核となる部分に大きな影響をあたえまくってくれた作品の最終巻。

    長い時を生きるロボットのアルファさんだからこそ感じる、人の夜の切...続きを読む
  • ヨコハマ買い出し紀行(1)
    次作『カブのイサキ』とも世界観共有してるのかな?

    何か大きな事故でもあったのか、世界が非常に広くなって、
    人類の営みがフェードアウトしていく中、
    オーナーが去ったカフェを続ける「ロボットの人」アルファさんのお話。

    当然ながらアルファさんはロボットだから年をとらない。
    けれど、見た目は普通の人と変...続きを読む
  • カブのイサキ(1)
    働いて、空を飛ぶ。
    そんな体験をしてみたい。
    そんな生活をしてみたい。

    芦奈野先生は気持ちのいいライフスタイルを提案してくれるなあ。

    他の方も指摘してらっしゃるけど、
    世界を肌で読み取るような漫画なのかもね。

    もしかしてこういう作品を作品として楽しんでるってことは、
    現実はそう上手くいってない...続きを読む
  • カブのイサキ(5)
    ついに3万mの高みにたどり着いたイサキ達。
    そこにはネコさんという女性がいた。

    ネコさん、割と人間離れしてるような雰囲気だけどアルファさんのようなロボットなんだろうか?
  • ヨコハマ買い出し紀行(14)
    自分の核となる部分に大きな影響をあたえまくってくれた作品の最終巻。

    長い時を生きるロボットのアルファさんだからこそ感じる、人の夜の切なさや、それを安らかであるように願いながら見届けていこうとするアルファさん達の優しさが、ゆったりと詰っています。

    巻を追うごとに流れる時間が少しずつ加速していって、...続きを読む
  • カブのイサキ(1)
    大地が10倍に拡大した少し不思議な世界を舞台に
    人々の「足」としてより身近な存在になった飛行機と、
    人間たちのほのぼのしたお話。

    作者の前作にも時折登場していた
    飛行機をメインに持ってきたシリーズ1作目。

    私が個人的にセカンドライフで
    ほとんど毎日飛行機に乗って遊んでいたので、
    飛行機メインのこ...続きを読む
  • ヨコハマ買い出し紀行(1)
    心が満たされていく、そんな素敵なマンガ。
    これほど台詞を少なくして、コマを減らして、研ぎ澄まされながらも満たされた気持ちになる作品は初めてだった。
    どこか日本の原風景のようでありながら季節感や情景を丁寧にシンプルに描かれていて、本当に溶け込む感覚だった。
    キャラも魅力的で寂しさや気持ちよさが混じった...続きを読む
  • ヨコハマ買い出し紀行(1)
     本棚から出すのは、何度目になるんだろう。
    アルファさんのお店は、衰退しつつある世界の片隅、てろてろと静かに時間が流れる田舎にある。
    特に大きな事件はないけれど、アルファさんを通してみる世界は、とても好ましく見えてしまいます。
  • カブのイサキ(3)
    ヨコハマ買い出し紀行と同じく、不思議な世界観のSFっぽくないSFもの。絵柄も登場人物もとてもやわらかで、でもそこに確かな息づかいを感じます。
  • ヨコハマ買い出し紀行(1)
    舞台は災害か何かで、国土の大半が水没した近未来の日本。

    しかし常に死を覚悟して〜とかそういうかんじではない。キャラクターはみんな明るく前向きで、不便そうだけれど不幸な人は一人も出てこない。無邪気なロボットの主人公が当たり前の日常を過ごす話。

    それなのに読んでて、どこか絶望や焦燥を感じてしまう。ア...続きを読む