芦奈野ひとしのレビュー一覧
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読み終わった!
10倍の世界の秘密、広げっぱなしの風呂敷。
ヨコハマのてろてろの世界じゃないけど、
そのまま黄昏の世界で話が終わるんだと思っていた。
けど。
最終巻、最後に近づくにつれ加速度的に話しを収束させてきました。
ヨコハマの最終巻を読んでない自分なのでそちらがどうなのかは分かりませんが、
ちょっと、いやかなり予想外の展開に驚きました。。。
「道端から」を読み終えたあと、次のページを開くのが勿体無くて。勿体無くて。
そこまでの話を読み返したり、色々想像したりして、残り2話を満足のいくものにしようと。
そして残りの2話。
読んでみて凄く納得した。
自分なりの解釈だけど、恐らく死後の世 -
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ネタバレ多くのファンが「えっ?」と思ったろう。この終わり方はなんなのだろうと。両論当たり前である。この世界の説明を待っていた人には、消化不良という評が与えられるのだと思う。
けれど実際は、回答どころか、おそらくは解釈さえ、はじめから必要とされていなかったのだろう。
音が鳴って、それを合図に落ちていって、言葉はあるけれどそれは祝詞のようで、よく意味の分からないまま、発せられる声だけが染み込んで、それに従い、またの合図で、覚醒する。まるで催眠の流れのような、件のシーン。あとに残るのは、拡張され鋭敏となった感覚だけ。そして、それだけが重要なのだ。それ以外のものは重要ではないのだ。きっと人は、そういった感覚の -
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ネタバレ1-3を読んでしばらくたって4-14まで一気に読んだので感想はココにまとめて書く
ある程度登場人物が描かれるまでは舞台準備って感じで、タカヒロが大きくなってきた描写から物語はテンポよくなってくる。
小道具としてのカメラが秀逸だった。あとスクーターも。
ARIAが好きな人が好きな作品とよく聞いていたけど、アルファさんと灯里ちゃんはかなり重なってる。特に笑顔とか、ふっと考え事をするところとか。
衰退していく世界の中で人々がのどかに暮らしているというなんだか心温まる作品だった。
郷愁が人間の年輪なのかもしれないと思った
メモ
個人的に最後までわからなかったのが空のアルファ室長あたり、ま -
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夕凪の時代と呼ばれた、未来の物語。
手元になくてもいつでも触れられる、僕の心のバイブルです。
※ブックシェアのポップ用として記載しました。
◆レビュー・感想
自分の核となる部分に大きな影響をあたえまくってくれた作品の最終巻。
長い時を生きるロボットのアルファさんだからこそ感じる、人の夜の切なさや、それを安らかであるように願いながら見届けていこうとするアルファさん達の優しさが、ゆったりと詰っています。
巻を追うごとに流れる時間が少しずつ加速していって、この最終巻ではページをめくる度になめらかに加速していき、アルファさん達が感じる時間の速さとリンクするような感覚を憶えました。
読むと -
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ネタバレ次作『カブのイサキ』とも世界観共有してるのかな?
何か大きな事故でもあったのか、世界が非常に広くなって、
人類の営みがフェードアウトしていく中、
オーナーが去ったカフェを続ける「ロボットの人」アルファさんのお話。
当然ながらアルファさんはロボットだから年をとらない。
けれど、見た目は普通の人と変わらないし、
ロボットの”人”として扱われるし食事もとる。
ただし、ロボットなので、周りの人々が徐々に成長し、老けていく。
ロボットなので長生きなのだ。
でも永遠の命ではない。当時の開発者は年をとっていくし、
新たにロボットが製造されていないところを見ると、
後継者も出てこないのだろう。そもそも -
Posted by ブクログ
自分の核となる部分に大きな影響をあたえまくってくれた作品の最終巻。
長い時を生きるロボットのアルファさんだからこそ感じる、人の夜の切なさや、それを安らかであるように願いながら見届けていこうとするアルファさん達の優しさが、ゆったりと詰っています。
巻を追うごとに流れる時間が少しずつ加速していって、この最終巻ではページをめくる度になめらかに加速していき、アルファさん達が感じる時間の速さとリンクするような感覚を憶えました。
読むというよりは、今までの物語を思い出しながら、見て・感じるといった方法で楽しんだほうがより一層楽しめるかと思います。
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そうそう、1巻の表紙とこの最終巻の表紙を見比