芦奈野ひとしのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
前々から読みたいと思っていた漫画。ようやく手に入れた。
全14巻(新装版は全10巻)。
評判通りの出来。すごい良かった。
主役のアルファさんはロボットで、岬の上でカフェを営んでいる。本作品は水没しつつある未来の日本が舞台。原付で横浜まで豆を買いにいったり、お客にコーヒー出したり、旅をしたり、友達と遊んだり、泳いだり、楽器を弾いたりと、アルファさんの日常生活を描いたものになっている。
作中ではおよそ10年の時が流れる。時間の経過と共に日本はどんどん水没し、アルファさんを取り巻く環境も変わる。登場人物達には成長する者もいれば老いる者もいる。
でも、アルファさんはロボットゆえに変化が -
Posted by ブクログ
「ヨコハマ買い出し紀行」の完結後、待望の、芦奈野ひとしさんの新作単行本(2008年11月現在)です。
「ヨコハマ」の海面上昇とは異なり、今回は、「どーゆーわけか?地面が10倍になった世界」が舞台となっています。
世界観は異なれど、その雰囲気は、前作のてろてろ感に通じるものがあり、加えて、本作独特の空を翔る冒険風味が心地よいスパイスとなって、楽しく読み進むことができます。
名機「ハイパー・スーパーカブ」(注:ヒコーキです)を駆る、本編主人公イサキの成長していく様や、クルクル変わるカジカちゃんの表情や、シロ姉さん (笑)のまったり感に触れているうちに、読む人の周りの時間の流れも変わっているよう -
Posted by ブクログ
長く静かに続いてきた本作品も最終巻です。このシリーズは、ストーリーよりも作品の持つ雰囲気が好きな作品でした。
この巻では、一気に時間を進めてしまった感がありました。ですが、主人公のアルファからの視点を取る限り、こういう時間の進め方が正しいのかなと、再読したら感じるようになりました。
又、アンドロイドで在るが為に時間に取り残されるといった面を押し出して往くのかと思っていましたが、そこを控えめに表現したのは、アルファの前向きな性格がそうさせたのでしょうか?
この作品は、音や空気を自然に感じ取ることの出来る数少ない作品でした。アニメにもなったようですが、見なくて良かったと思います。
作者の次