塔山郁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレリバーサイドホテルの705号室で起きた、奇妙な出来事の話。
その部屋に泊まると、その場で人が死ぬわけではない。
ただし、泊まった人間が後に死ぬ、という噂がある。
宿泊者は共通して、恐ろしい夢を見たり、説明のつかない体験をしたりする。
しかも異変は705号室だけにとどまらず、周辺の部屋でも起きていた。
705号室には誰も泊まっていないはずなのに、隣の706号室では壁越しに物音がすると訴える宿泊客が現れる。
また、性風俗で働く女性が、705号室の真上にあたる805号室に呼ばれたあと、消息を絶ったという出来事もあった。
では、その部屋に何があったのか。
手がかりは、かつて705号室に -
Posted by ブクログ
シリーズの第四弾。今回は新キャラクターが登場する。
薬局の話に限定すると話のカラーに偏りが出そうかなと思ってたけれど、主人公の爽太が勤めるホテルのエピソードと絡めることで楽しく読み続けられている。
今回は自分が誰か分からないお婆さんの話とマルチ商法にハマった母を助けようとするホテル従業員の話、そして、馬場さんの結婚相手にまつわる話だった。
人が弱ったり苦しんだりする時、最初に頼るのが薬だと思う。その頼る気持ちを利用したりするのは本当に許せないし、一度頼ってしまったらそこから自分の心を引きはがすのも易しいことじゃない。
「引き返す」ことの難しさ、自分のしたことを恥ずかしいと思って立ち止まって -
Posted by ブクログ
ちょうど新型コロナの最も激しい頃の話。色々と思い出しながら読んだ。
日常が失われ、主人公の水尾爽太が勤務するホテルも宿泊客は激減。毒島さんも薬剤師である仕事上、人と会うことは避けましょうということで、二人の仲はいったんストップしている。
そんな中、馬場さんが発熱した。新型コロナの可能性が高いと判断され、濃厚接触者である爽太とともにホテルの最上階に隔離されることになる。
読みながらこの頃の生活が鮮明に蘇り、感慨深かった。
今もまだ、しっかり予防していかなければならないけれど、あの頃は本当に落ち着かない日々だったな。
描かれたエピソードはどれも印象的で、特に赤ん坊を育てている若い母親の話が心に