【感想・ネタバレ】「舌」は口ほどにものを言う 漢方薬局てんぐさ堂の事件簿のレビュー

あらすじ

累計20万部突破「薬剤師・毒島花織の名推理」新シリーズ誕生!
薬剤師試験に3回落ちた薬局の新米店主と漢方医学のプロが、様々な謎に挑む!漢方の豆知識もわかる養生ミステリーです。

新宿で50年以上続く「漢方薬局てんぐさ堂」には、今日も様々な悩みを抱えた患者がやってくる。薬剤師が患者に不可解な忠告をした理由とは? 元教師が木の実を恐がるのはなぜ? 味覚をなくしたグルメリポーターを襲った悲劇とは? 毒草を探す会社員の目的は? 薬剤師試験に3回落ちたてんぐさ堂の新米店主と漢方医学のプロが、患者が抱える不調と謎を解き明かす!

(著者情報)
塔山 郁(とうやま・かおる)
1962年、千葉県生まれ。第7回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞し、『毒殺魔の教室』にて2009年デビュー。他の著書に『悪霊の棲む部屋』『ターニング・ポイント』『人喰いの家』『F 霊能捜査官・橘川七海』「薬剤師・毒島花織の名推理」シリーズ(すべて宝島社文庫)がある。

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感情タグBEST3

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漢方薬局てんぐさ堂の薬剤師が患者の体と心の悩みを解決する全四話からなる漢方ミステリー小説。
薬剤師 毒島花織の名探偵シリーズに登場する宇月さんが大活躍。

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2025年08月01日

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「薬剤師・毒島花織」新シリーズ誕生の文言に惹かれて読んでみました。

漢方医学のプロが患者さんの不調と謎を解き明かしていく。
こういう物語がとても好きです。

知見が得られたのも良かったです。

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2025年02月02日

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とても読み進めやすかったです。短編ですが、とても区切りが良かったのと繋がりがあったり、家族のことだったりといろんな視点から読むことができました。

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2024年07月06日

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飄々とした薬剤師が素敵。
漢方の話なので、わたし的にはファンタジー感を感じてしまう。読んでからだいぶ日が立っているので、登場人物の名前とか忘れてしまったけど、全てのキャラが癖があって面白い。続編あるといいのに。

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2024年03月13日

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毒島花織シリーズのスピンオフ的な作品。
宇月さんの勤めるてんぐさ堂の人々がこれまた魅力的であっという間に読み切ってしまいました。
その後の話も気になるところ。続編出てほしいなぁ。

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2025年09月20日

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毒島シリーズを読んでいるので、宇月さんの事はわかってるので楽しく読めました。
毒島さんも宇月さんも推理力すごいです。
たぶんシリーズ化するんだと思うので、次回も楽しみです。

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2025年05月03日

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ネタバレ

漢方薬局てんぐさ堂の事件簿。毒島さんが出てこない新シリーズらしい。大麻は甘い匂いがする。夏梅の実は青いどんぐりのような形で木天蓼またたびの実で、アブラムシが寄生した虫こぶから作る漢方薬になりリウマチに効く。世界一まずい飴、フィンランドのお菓子サルミアッキはリコリス菓子で甘草が入っているから大量に摂取しないよう注意しなくてはならない。最後に経営者奈津美の父親がしっかり飲み屋で健康関係の話題で話しかけては、体調に悪いところがあれば漢方薬がいい。近くにいい漢方薬局があると宣伝してるようだ。続きがでればいいな。

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2024年11月28日

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新宿で50年以上続く漢方薬局てんくさ堂。祖父から代々続く若き店主と、3人の漢方薬・生薬認定薬剤師。それぞれに特徴のある人物が体と心の不調をカウンセリングを元に悩みや謎を解決していく。
20代の頃、アレルギーの悪化で湯剤もエキス剤も処方して貰っていたこともあったが、薬として飲んでいたので辛いイメージしか無い。更年期に差し掛かる私としては、再度お世話になったほうが良いのかなと思い出しながら読み始めた。

「生薬」「舌診」「漢方医学」「東洋医学」「未病」など聞きかじったものが並ぶ。あの当時耳に入らなかった言葉がスーッと入ってきた。

新しいシリースとの事。終章で宇月薬剤師の人間関係が見えてきて、なにやら面白くなりそうな予感のする終わり方。是非次回作求む。

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2024年06月16日

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毒島さんのシリーズのスピンオフ。
漢方のことも勉強になるし、ミステリーとしても面白かった。
毒島さんシリーズの方での活躍も読んだ後だったからすんなり読めて良かった。

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2024年05月27日

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毒島さんシリーズの宇月就職した漢方薬局てんぐさ堂。訪れた患者の隠された謎を解明する宇月、新米店主でちょい頼りなさも感じるけど一生懸命な奈津美。でも奈津美の食生活は悪すぎ、漢方薬局の店主が栄養はサプリで補えばいいて、どうかと。海外からの輸入品も簡単に手に入るから食生活や薬を飲むときはよくよく注意しないといけないと思った。読んでると漢方に興味が湧いてきたので調べてみたけど高い・・・、と悩み中です。

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2024年02月03日

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優れた洞察力と豊富な博学で知識で、患者の悩みや不調を解き明かしていく。解き明かした全てをそのまま伝えるわけではなく、優しさゆえに隠す人間味も素晴らしかった。
落ち着いて読めるストーリー。続編を出してほしい。

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2024年01月18日

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ネタバレ

1話目は入門だからか薄味で物足りなく感じたけど、2話目からはとてもおもしろかった。
漢方の話も、ミステリーとしても。

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2023年12月16日

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西洋医学とは違い、自然の生薬である漢方薬に視点を置いてする謎解きが斬新でした。

お気に入りは「ノーテイスト・ノーライフ」
コロナの後遺症で味覚障害になったグルメリポーターの友梨亜。仕事に支障があると、藁にもすがる思いでてんぐさ堂へやってくるが…

世界一まずいお菓子と言われるリコリス菓子を多量接種した所為で意識障害になるなんて知りませんでした。
何事も食べ合わせや過剰接種は毒にもなるって事なんでしょうが、勉強になりました。

3回も薬剤師の試験に落ちてしまった奈津美だけど、新米薬剤師の宇月とは良いコンビになりそうですね。

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2023年09月17日

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お気に入りの「薬剤師•毒島花織の名推理」の作家さんということで読みました。
あぁ宇月さんだ!と買ってから気づきました。
スピンオフだったのですね。
漢方薬は普段からお世話になることも多かったので親しみを感じながら読めました。
宇月さんのプライベートの話はなかなかに重いのですが、それについては重くなりすぎないタッチで?物語に絡めて描かれていました。
毒島さんのシリーズも楽しみですが、こちらのシリーズもどんどん読みたいなと思う作品です。

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2023年09月17日

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ウチは保険調剤薬局じゃなくて漢方薬局です。待っていれば、患者さんが処方箋を持って来てくれる仕事とは違うんです。
・・・と、患者さんの話をていねいに聞いた挙句、薬を処方せずに帰してしまった宇月啓介(うづき けいすけ)を責めた、店主の天草奈津美(あまくさ なつみ)だったが、宇月の対応は次々と事件を解決していく。

あの、毒島さんのシリーズの4作目に登場して、主役を喰う(!)活躍をした、宇月啓介の登場です!
なるほど、西洋医学の薬剤と漢方は違うし、お客さんの話をよく聞いて症状や体の状態を見極めることが重要な漢方の薬剤師は、お客さんの抱えたさまざまな問題を解決する事に向いていると思います。
体の不調に対処するだけではなく、生き方を見直すきっかけをさりげなく作ってあげているのもいい。
宇月が漢方薬を勉強しようと思ったのは、彼自身が過去の事故で体に後遺症が残ってしまったことがきっかけ。
事故のことは忘れられず、自分でも不可解な部分も多く、これからも宇月の生き方や成長に影響を与えていく気がします。

第一話 漢方薬入門
第二話 夏梅の実る頃
第三話 ノーテイスト・ノーライフ
第四話 長男の務め

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2023年09月14日

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毒島花織さんシリーズに出てきた宇月さんの勤め先での話。こちらも読み易く面白かった。漢方薬は自然のもの由来だから安心 というわけではない事がよくわかる。
短編集ならではの繋がりもあり、「そういう事か」というところもあって楽しめた。
こっちのシリーズも続いてほしい。

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2023年08月19日

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コロナ後遺症や登場人物がSNSを利用しているなど、まさにイマドキの話。
四つの短編で、凝りに凝ったトリックのミステリーではなく、漢方が事件?の鍵を果たしている、と言った感じ。
薬剤師の宇月、薬局の三台目店主・奈津美、各四話の薬局の客、と登場人物も割合多いが、人物は思い描きやすく、かつ内容が盛り盛りにならず、さらりと読みやすい。
宇月はいったい何者?と思わせる、探偵ぶり。少し過去もあるひとで、、、まだ魅力は全部発揮されてないんだろうなぁ、と続編も期待できる。
各四話、事件は解決するけど、日常の問題は解決せず。でも前向きな雰囲気で終わるところがいい。
私も医療職で数十年。問題が一つ解決しても、日常は続いていって、ドラマみたいにハッピーエンドで終われないんだよね、と共感も相まって、どの話も親近感が湧いた。
漢方の話も興味深く、身体のどこも不調はないけれど、漢方を試したい気分になった。

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2023年08月17日

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薬剤師、毒島さんシリーズのスピンオフ。
毒島さんでも出てきた宇月さんが今度は探偵さん役になっています。
あの時もただ者ではない感じでしたから、こうして戻ってきたのは納得。
調剤薬局と違い、漢方がメインになっているところがまたよい展開で、知ってるようで知らない漢方のおもしろさも味わえて非常にお得です。

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2023年08月12日

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シリーズなのに突然この本から読み始めて大丈夫か不安だったけど、全く問題なく楽しめた。漢方に興味があって読み始めた本だけど、漢方ネタどっぷり、というわけでなかったので読みやすかった。せっかくなので他の作品も読んでみたいと思える一冊でした。

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2023年07月29日

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薬剤師毒島シリーズの派生。漢方薬局てんぐさ堂が今作の主役。漢方に纏わる話なんやけど、え、漢方面白いな!?葛根湯しか知らんし何か苦そうやし面倒そうとしか思ってなかったけど、奥が深くてびっくり!手を出せる気はしてないけど、興味はめちゃくちゃある。

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2024年12月02日

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こちらは漢方薬局の物語。
また毒島さんの時の謎とは違い、その人に生き方や人生に関わる出来事も出てきました。
宇月さんの事故の原因や思いはちょっと悲しいけど、それも含めて天草堂の出来事が描かれていて面白かったです。

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2024年11月29日

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毒島花織シリーズのスピンオフ作品だが、こちらはこちらで楽しめた。漢方薬のことも勉強になったし、次回作も楽しみ。

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2024年09月26日

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ネタバレ

薬剤師・毒島花織の名推理シリーズの
スピンオフ的な作品かな?なんて思いながら
読んだらまったくもっていい意味で騙された。
漢方薬って葛根湯くらいしか知らなかったし
薬と違って漢方薬を飲むことに対して
そこまで意識していなかったんですが、
なかなか奥が深い漢方薬についてのお話が
いっぱいでした。ストーリーの謎に関しては
別作品に出てくる毒島花織同様、宇月さん
謎解き過ぎやろっ!まぁちょっと体質が
変わってそれに伴って人と違う感覚で
推理できるってところは興味深かった。
「漢方薬局てんぐさ堂」を支える薬剤師も
店主の奈津美もいいキャラで次回作が
あってもまだまだ面白そうですね。

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2024年09月18日

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祖父の時代から、父 娘と続く天グサ堂 薬剤師宇月さんは本当に色々と体の不調訴える人、悩みを次々に解決していく。漢方薬は、仏法とよく似ている気がする。中国から来た漢方薬仏法は、奥が深いと思った。

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2024年07月31日

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漢方を学びながらミステリーを楽しめる小説。

漢方には少し興味があったので、読んでみました。
西洋医学は、病気を治す考え方。
東洋医学は、未病を防ぐ考え方。未病を防ぐために漢方があるとは知らなくて大変勉強になりました。
他にも難しい漢字ですが、漢方の種類の説明など、何かとためになる小説だったと思います。

少し漢方に興味がある人の1歩目にはいい作品だと思います。

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2024年05月11日

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ネタバレ

【収録作品】第一話 漢方薬入門/第二話 夏梅の実る頃/第三話 ノーテイスト・ノーライフ/第四話 長男の務め

薬剤師試験に3回落ちて薬剤師になることを諦め、経営者としての父の薬局を継ぐことにした新米店主・奈津美。そこに勤めたばかりの宇月が様々な謎に挑む。
「薬剤師・毒島」シリーズのスピンオフ。

麻の話、リウマチに効く薬の話、新型コロナの後遺症である味覚異常と甘草の過剰摂取の話、毒草の話。
漢方豆知識という感じ。薬にしろサプリメントにしろ、素人判断でのむものではないのはもちろんだけれど、気づかずに摂取していることもあるから、成分表示には気をつけよう。

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2024年05月05日

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「薬剤師・毒島香織の名探偵」シリーズにも登場していた宇月さんでは⁇と思ってたらやはりそうだった。
まさか、スピンオフだったとは。

宇月さんの職場である「漢方薬局てんぐさ堂」にやってくる患者さんのちょっとした謎をサクッと解決する。
漢方医学に関する知識も豊富な宇月さんならではの視点から患者の不調を解く全四話。

第一話 漢方薬入門〜32歳の出版社に勤める編集者加納有紀は、入社当時に担当した池崎から大麻をテーマとした本を出版してくれないかと持ち込まれたが、預かったのは原稿だけではなかったことを知らずに、直後にてんぐさ堂の宇月に気づかれる。
深く立ち入ることなく、やんわりとした警告だけ…という宇月の落ち着き加減も凄い。

第二話 夏梅の実る頃〜70歳を過ぎた箕輪京子は、間接リウマチとアトピー性皮膚炎の既往歴があり、漢方を処方しているが、ドングリが苦手になった理由があって…。
子どもの頃に祖父の病気に効くと友だちから渡されたものが、ドングリではなくマタタビの実だったことに気づく宇月さん。

第三話 ノーテイスト・ノーライフ〜情報番組の一コーナーで食レポをするユリアは、コロナの陽性判定が出た後から味覚障害に悩まされていた。
近くのクリニックでは薬も出してくれず、仕事に支障が出るのは困るとの思いで漢方薬局にやって来る。
すぐに効果が出るものではなく、毎日飲み続けて数週間、あるいは数ヶ月かけて症状を緩和させたり、体質を変えていくのが漢方薬を使う治療であるが…。
食レポをしているので焦りがあった。
唯一、味のわかるものが、サルミアッキというお菓子で…。
このリコリス菓子を大量に食べて意識障害を起こしてしまう。
飴に含まれる甘草の過剰摂取が原因だとわかる。

第四話 長男の務め〜川島は、長男であるが故に父の世話も視野に入れていたが弟や妹にも話をしなければと思っていたことは…。
相続のことかと思っていたが、宇月に個別に相談したいことは毒草のことで。
庭木や樹木、雑草で毒性の強い植物で人を殺すことはできるか、ということだった。
自然死のようにぽっくりと殺すような毒草はないというのが明らかになったわけだが、なんとも言い難い複雑な話ではあった。
このことから宇月が自身の左手と左脚の麻痺の原因が、大学生の頃に恋人に紅茶に毒を入れられたことを話す。

やはり薬に纏わる話は、知らずにいると危険もあるということがわかった。
ある意味怖いことである。

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2023年11月11日

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薬剤師・毒島シリーズにも登場した宇月を主人公としたスピンオフ(帯には「新シリーズ」とも・・・)
各地を転々としていた宇月は「てんぐさ堂」と言う漢方薬局で薬剤師として、働くことになった。
「てんぐさ堂」は3代続く、老舗の薬局だが、先代が妻を亡くしてから、売り上げは下がる一方。
そんな薬局を立て直すべく、薬剤師試験に3度落ちた天草奈津美はお店を改装し、おしゃれな漢方薬局を始めるが、なかなか売り上げが伸びないことが悩みどころ。
そんな漢方薬局には様々な悩みを抱えた人がやって来て、問診のみで宇月はお客さんの体と悩みを解決していく。
お客さんの悩みを解決する姿に、徐々に奈津美も宇月に心を開いていく・・・
毒島シリーズでも博識ぶりを披露していた宇月だが、1作で登場しなくなり、勿体ないなぁと思っていたところで、このスピンオフ。
彼の漢方の知識だけではなく、様々な知識から、お客さんの隠れた悩みを解決していくのは面白い。
漢方の話も少し難しいが、最近は薬局でも簡単に手に入るからこそ、小説から漢方の知識を得られるのは非常に有難い。
スピンオフか、新シリーズか分からないけれど、是非続きも読んでみたいものである。

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2023年07月30日

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