塔山郁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『薬剤師・毒島花織』シリーズ4作目。連作短篇集で3話からなる。薬剤師の花織の活躍をホテルマンの水尾爽太の視点から描く。
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3話目で珍しく薬草毒物殺人が絡む本格ミステリーになるかと思ったのですが、結局は大山鳴動して~の展開で、やっぱりなと笑ってしまいました。それでも多数の毒性植物の解説はおもしろく読めました。
ただ、今回初登場の宇月の薬剤の説明は堅苦し過ぎて、まるでテレビやラジオの解説番組を聴いているように感じました。
もともと説明が多く、文章のリズムが悪くなりがちなのが気になっていたのですが、今回はそれが少し強く目についたように思います。
内容的に -
Posted by ブクログ
生死の境を彷徨う臨死体験を二回経験し、街を歩けば死者と生者の区別がつかない、という状態の能力を警察の未解決事件捜査に生かそう、なストーリー
一般的に死者=生きてる人より雄弁、嘘をつかない(解剖学とか検死をテーマにした小説にありがち)というのはテーマにされやすいので、のっけから「死者の声を聞くと死者も嘘をつくことがある」という場面から始まるのが意表を突かれる感じでなるほど、とは思った。
で、死者が語ったことを元に捜査を進めようにも、根拠を求められて死者が語ったからとも言えず悩むというジレンマ。
設定や事件描写の濃さ(グロさ)の分キャラ設定があっさり目なのかな…