塔山郁のレビュー一覧
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その界隈では有名な家がある。三階建てのその豪邸は医者夫婦とその子どもが住んでいたはずなのだが、いまそこに自称霊能者の美女とその息子が住んでいるらしい。しかもその家は行き場のない女性を迎えてくれる、シェルターとしても機能しているそうだ。近所のひとは新興宗教の集会所のようだ、と噂していて、ご近所トラブルのあった隣の家の住人は不審な死を遂げている。滝川美優は偶然出会った女性から、その家についての話を聞いたことをきっかけに、その家の人間と関わりを持つようになる。そんな美優も、母親や義理の弟との間に問題を抱えていて……。
家族間の不和に起因する不快感が丁寧に描写される導入、(ネタバラシになるので具 -
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薬剤師・毒島花織の名推理第三弾。
新型コロナウイルスの第一波あたりを思い出しました。
未知なことが多すぎて、情報に惑わされている状況。
ホテルに隔離とか、バイキン扱いと思われるくらいあちこち消毒するのとか、なんか懐かしいなという感覚にすらなりました。
薬剤師は病気を診断することはできませんが、薬の知識を正しく伝えることで、患者さんを救うこともできる。
患者さんのために日々向上心を持ち、知識を増やし続ける毒島さんは、薬剤師の鑑ですね。
一人の患者さんにしっかりと向き合うことで、信頼を得たり、隠された悩みを引き出したり、本当に素敵な薬剤師さん。
これは薬剤師としてというより、毒島さんという人間 -
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薬剤師・毒島花織の名推理第二弾。
前作に引き続き、薬にまつわる事件やエピソード。
タイトルにもありますが、薬は患者さん毎に処方されるものなので、他人には使ってはいけないですし、使い方も重要。
薬は、薬にもなり毒にもなる。
今回の話は、薬の間違った使い方が出てくるので、読んでいてハラハラというか、ぞっとしました。
悪気があるものないもの様々ですが、薬は正しく使わないと怖いものです。
フルニトラゼパム関連は実際にも話題になりましたね。
私自身、フルニトラゼパムではありませんが、別の睡眠薬で前向性健忘になったことがあるので、向精神薬は怖いなと実感してます。
悪用するのはもっての外ですが、毒島さ -
ネタバレ 購入済み
なるほど
骨粗鬆症の話、義母もチュアブル飲みにくいが、必要成分量が合わずイクラ状は断念。
若者達がストレスで擦り切れていくも、頑張る姿にはエールを!
毒島さんこれからも、深い話を期待します。