【感想・ネタバレ】甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理のレビュー

あらすじ

ホテルマンの水尾爽太は、薬剤師の毒島(ぶすじま)さんに思いを寄せている。彼女は卓越した薬の知識を持ち、薬にまつわる不思議な出来事をいつも即座に解決してくれる。きちんと管理しているはずの認知症の薬が、一種類だけなくなってしまうのはなぜ? 筋トレに目覚めた友達が抱える悩みとは? いつものように毒島さんに薬の相談をする爽太だったが、ある出来事がきっかけで、彼女は「今まで自分は薬の知識をひけらかしていたのではないか」と悩むように。心配する爽太だったが、さらに、偶然出会った小説家志望の男・影山から「毒島さんに交際を申し込もうと思っている」と言われ……!? 生活に役立つ薬と健康の知識も満載の薬剤師ミステリー第2弾! 『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ。

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ただ薬学としての説明だと理解まで到達せずに退屈な文字の羅列にしか過ぎないものが、毒島さんの言葉として読み進めると不思議とすっと頭に入ってくる(正しく理解できているかは別として)。これは水尾の心情とリンクしているがゆえなんじゃないかと思えた。

それにしても面白いと一気に読んでしまった1作目を超えてくるとはうれしい誤算だった。
エピローグで伏線回収しつつ、気になっていた答え合わせをしてスッキリさせてくるあたりも素晴らしい構成だと思う。

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2025年05月28日

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“薬剤師の毒島花織の名推理”

とサブタイトルがついていますが、今作は毒島に好意を寄せている(??)ホテルマンの爽太が活躍した印象。

花織の破天荒さには、ドキドキと痛快感と。

今回も知見を得られて、とても楽しく読むことが出来ました。

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2025年02月02日

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薬剤師・毒島花織の名推理第二弾。

前作に引き続き、薬にまつわる事件やエピソード。
タイトルにもありますが、薬は患者さん毎に処方されるものなので、他人には使ってはいけないですし、使い方も重要。
薬は、薬にもなり毒にもなる。

今回の話は、薬の間違った使い方が出てくるので、読んでいてハラハラというか、ぞっとしました。
悪気があるものないもの様々ですが、薬は正しく使わないと怖いものです。
フルニトラゼパム関連は実際にも話題になりましたね。

私自身、フルニトラゼパムではありませんが、別の睡眠薬で前向性健忘になったことがあるので、向精神薬は怖いなと実感してます。
悪用するのはもっての外ですが、毒島さんの行動にも驚きというか、やり過ぎというか。
危ないことはしないでほしいなと思ってしまいました。

今回も案の定というか、毒島さんと水尾くんの進展はなし。
薬の知識は高まっていますし、少しは距離が縮まってるのかなとも思うのですが。
今後に期待です。

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2024年12月02日

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難しい専門用語も出てくるが、ストーリーがわからなくなることはなく、面白く読めた。
薬に関する細かい知識がないので、知らないことを知れておもしろかった。
体調に関わることではあるが、専門知識を得るのもなかなか大変だし、小説でサラッと知ることができるのはいいと思った。

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2024年06月10日

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これはもしや「お仕事小説」なのかな...でもこのミス大賞だし...と悩んで、結局ミステリにカテゴライズ。まぁ、ミステリ成分がメインか...

主人公の「変人度」は、前作よりアップしているような(^ ^; でもそれと並行して(?)、爽太との恋に進展...という程は無いか(^ ^; でも「信頼できる人がいてくれるから無茶できる」は、たとえ当人が自覚していないとしても正鵠を射ているのでは。

作者が書き慣れたのか、キャラが安定してきたのか、前作よりテンポ良く読みやすい印象だったような、これはまだまだ続きそうな予感(^ ^

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2024年02月15日

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シリーズ2作目

毒島さんと主人公の関係性にあまり変化が見られないので、影山という謎の人物が出てきて、いいスパイスになったかもしれない。

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2025年11月13日

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実務実習を終えた薬学部5年の者です。
実務実習で習ったことなどたびたび出てきて、勉強になりました。
サナダムシのくだりは、病院実習で教えてもらい私も知っていましたが、正直、作者がここまで突っ込んだ内容を入れたことに驚きました。
最後の毒の話が非常に面白かったです。

薬学生、薬剤師の方はもちろん、そうでない方にこそぜひ、読んでほしいです。

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2025年11月04日

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なかなか2人の仲が縮まらないが、相変わらず面白い。薬の知識とトリックは昔からの推理小説だが、周りの人達の優しさが凄くいい。

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2025年06月14日

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2巻です。
体張りすぎ毒島さんです。
思慮深いのに自分のことは顧みず、正義感は強すぎて少し突拍子もない。
フツメン主人公とのバランスが良きです。

2025.5.7
91

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2025年05月07日

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毒島さん、過激です。
もう少し、慎重に行動して欲しい。薬学系ミステリー面白いです。色々な知識も増えるし。
水尾くん、頑張れ!

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2025年04月25日

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正直期待していなかったのですが、食わず嫌いでした。

昨今の医療問題や薬の問題、社会や情報について薬剤師の仕事を通して描かれる。
薬剤師としての仕事なのかいち市民としてなのか。
仕事の使命感として日常生活での葛藤、矛盾することなど取り上げられている。
医療関係者あるある話かも。

ちゃんと娯楽としての本になっているのも良いです。
セオリー通りのミステリー。
寅さん的あるあるパターンなのですが、それも心地よいです。

この小説を読めば医療リテラシーがあがる。
そして、薬剤師へ薬や体調について困っていることを聞けばよいかのヒントになると思います。
もっと薬局を利用したくなる本でもあります。

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2024年10月06日

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刑部夢乃オサカベユメノ、方波見涼子カタバミキヨウコ、毒島花織ブスジマカオリ、水尾爽太ミズオソウタ

細菌は細胞をもち、自力で栄養を摂取したり、エネルギーを生産したりして、細胞分裂をして増える。しかしウイルスは細胞をもたないので、自力で栄養を摂取したり、エネルギーを生産することができない。動植物の細胞に入り込み、その細胞の機能を使うことで自身のコピーを増やすのだ。

「抗生剤は細菌を死滅させたり、増殖を防ぐためのものですから、ウイルスが原因の風邪の治療には効果がないことくらい、知っていてしかるべきだと思います」

「よくご存じですね。でも毒と薬という言い方は人間の都合によるものです。あらゆる生薬には化学成分が含まれていて、それを摂取すると動物の体には化学反応が起こるのです。その反応が人間に利益をもたらすものならば薬と呼んで、害をもたらすものなら毒と呼ぶわけです」

ホテルマンの爽太は、薬剤師の毒島(ぶすじま)さんに思いを寄せている。
彼女は卓越した薬の知識を持ち、薬にまつわる不思議な出来事をいつも即座に解決してくれる。
きちんと管理しているはずの認知症の薬が、一種類だけなくなってしまうのはなぜ。
筋トレに目覚めた友達が抱える悩みとは。
いつものように毒島さんに薬の相談をする爽太だったが、ある出来事がきっかけで、
彼女は「今まで自分は薬の知識をひけらかしていたのではないか」と悩むように。
心配する爽太だったが、さらに、偶然出会った小説家志望の男・影山から
「毒島さんに交際を申し込もうと思っている」と言われ……

生活に役立つ薬と健康の知識も満載の薬剤師ミステリー第2弾!
『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ。

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2024年09月26日

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私も調剤薬局であれこれ聞かれ、医師に説明したのと同じことを言うのはめんどうだと思っていた。でも訳があるんだと知りました。お薬手帳を持たない人も多いし、大事なことなんですね。ストーリーとしてはまあまあ。

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2024年06月18日

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ネタバレ

シリーズ2作目。
前回同様、薬について知りながら楽しく読めた。
特に印象に残ったお話は、「薬剤師は未病を治す」。
麻雀のお話で、麻雀がよくわからない自分はちんぷんかんぷんだったが、馬場さんのいいところが見れて良かった。
それと、「毒をもって毒を制す」。
馬場さんのおかげで毒島さんとデートすることになった水尾が、以前ホテル代を支払わず逃げた外国人を追い、捕まえるお話。
毒島さんが無茶をするのは毒島さんらしいと思ったが、あまりにも度が過ぎてるため、水尾のことを信頼してるんだなというのが目に見えて良かった。
今後の2人の関係も気になる。

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2024年05月17日

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薬剤師の毒島さんとホテルマンの爽太。二人の関係も今後の展開と気になります。笑
薬の知識も程よく、安定のシリーズです。
安心して読めるので楽しみをとっておく感じで。
いつでもお勧めです。笑

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2024年03月23日

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ネタバレ

薬剤師毒島花織の名推理第二弾。クレンブテロールは気管支喘息に効果があるだけでなく、筋肉増強作用がありドーピング禁止薬。糖尿病の初期症状はトイレの回数が増える、水を多く飲むようになる、体重が減少する、疲労を感じやすくなる。馬場さんと麻雀対決はおもしろかった。最初から爽太にディズニーシーに一緒に行くことを譲るつもりだったんだ。優しい。目黒寄生虫館にかわってしまったのは毒島さんらしい。子どもを眠らせる目的で飲ませる薬を出す医者は実際にはいないよね?フルニトラゼパムは溶かすと青くなる。青いカクテルには気をつけよう

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2024年02月10日

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これもシリーズ一作目ではなかったけど、ちゃんと面白かった。
糖尿病で検査にひっかかってるのに病院に行かない馬場さん。麻雀で勝負って毒島さんすごいな。でも年をとってくると検査の大事さが身に染みる。
アコニチンとテトロドトキシンが拮抗する毒ってのは他の本でも読んだ気がするな

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2023年11月20日

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ネタバレ

今回も水尾君と毒島さんが活躍ですね。
麻雀の話やフグ毒、トリカブト毒の話など盛り沢山でした。
水尾君と毒島さんの恋の行方が気になりますが。
なかなか進まないですね。

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2023年09月30日

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薬剤師毒島第二作。認知症の薬がなくなる、筋肉ムキムキだが手が震えてる、健康診断の結果を無視するなどの謎を解く連作短編集。

相変わらず面白かった。ホテルマン水尾と毒島の進まない恋も薬蘊蓄もすごく良かった。

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2023年04月10日

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薬剤師探偵、毒島花織さんの第二弾。
そんなにネタが続かないだろうと思っていたけれど、「薬」ってやっぱり身近なネタなんだと思う。
ダイエットや認知症、筋トレなどにからませてくるのはうまいと思った。
毒島さんと主人公・爽太との仲がどうなるかも注目。

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2023年01月03日

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薬のことを話しだすと止まらない、仕事熱心で薬オタクな毒島花織(ぶすじま かおり)。
彼女に心を寄せるホテルマンの水尾爽太(みずお そうた)は、毒島さんと話がしたくて薬の事を調べたり質問したりするようになった。
しかし、爽太くん自身も薬に興味が湧いてきたように思える。

読み進むうちに、毒島さんに気に入られる為ではなくても、自分が薬を飲む時には大いに興味を持って薬剤師さんの話を聞かなくてはいけないということが分かってきた。
薬の名前はなかなか覚えられないが、「作動薬」と「拮抗薬」など今まで知らなかったことが分かって面白い。
第四話の「毒をもって毒を制す」は見事だった。
見事だったよ、爽太くん!
しかし、超ニブい二人はどこに行ってしまうのか(笑)


『第一話 知識と薬は使いよう』
爽太は、後輩の原木くるみから、祖母が飲んでいる薬の中から、認知症の薬が消えるという相談を受ける。

『第二話 薬は嘘をつかない』
久しぶりに会った学生時代の友人・平山慧(ひらやま けい)は、昔はポッチャリ系だったのにマッチョないい体になっていた。

『第三話 薬剤師は未病を治す』
是沢クリニックの告発の件で集まるようになった、爽太、先輩の馬場さん、どうめき薬局の、方波見涼子(かたばみ りょうこ)、刑部夢乃(おさかべ ゆめの)、毒島花織の5人は、なかなか良い関係である。
糖尿病の気があるのに再検査に行こうとしない馬場をなんとか病院に行かせようとするうち、爽太と花織は馬場と麻雀勝負をすることに!

『第四話 毒をもって毒を制す』
アルハラされているところを花織に助けられた影山青年が、爽太にミステリ勝負を挑む。
過去に実際にあった保険金殺人事件。
同席していなかった夫が、妻を毒殺できたのはなぜ?

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2022年10月26日

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引き続き、「薬剤師・毒島花織」シリーズ。
爽太の恋は思ったよりも真剣で、急がない様子が好ましい。薬に対して真剣な毒島さんの気持ちを尊重しているんだなと感じられる。

ホテルの接客対応のエピソードも絡んできて、ますます楽しくなってきた。
麻雀の場面はルール説明と皆のやろうとしていることが混乱してしまって、なかなか難しかった。馬場さんが、ほんとにもう、いい大人のくせに……って感じですね。

この次も読みます。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

第二作目。
一作目は主人公の毒島さんが立ち回り物語が進んでいったけど、今2作目は毒島さんが推理するのは同じだけど立ち回るのが主に爽太。
毒島さんを取り巻く面々が大半を占めていた。
どちらにせよ薬剤師も薬もより深く知れ、そこにミステリー要素があり面白い。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

薬剤師・毒島さんが謎を解くシリーズ第2弾。
お近づきになりたいあまり、爽太の薬学の知識が増えていくのがすごい。馬場さんのナイスアシストのおかげで毒島さんとTDSデート?のはずが、なぜ目黒に・・私も行ったことあるけど、できればNo Thank youだな。

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2025年01月25日

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シリーズ2作目。毒島さんの薬やサプリについての知識が豊富過ぎて凄い。なのに、クレーマーのようなお客がきっかけで口を出すことを恐れるようになってしまった…残念。アメリカなどでは幼児などがぐずらないよう眠くなる副作用がある薬を飲ませるなんて危険過ぎて怖い。楽して痩せたい、楽して筋肉をつけたい、楽して頭がよくなりたい、確かにそんなうまいとこ取りは無理がある。毒島さんが爽太のことは信頼できててよかったし発展を期待。毒を打ち消す毒(薬も然り)の作用に驚くし今回も薬にちなんだ謎解きが楽しい。作者は麻雀にも詳しいのね。

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2024年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

健康診断で注意喚起された中年男は再検査を頑なに
拒否する不毛な信念の硬さを持つが、後悔で終わる
HBA1Cで8.6を放置したら緩やかな自殺だかんね
毒島花織は水尾爽太を一般人の薬好き認定している
が、周囲の人は片思いを生温かく見守っている
とはいえ、毒島も水尾の冴えた観察で親子の確執を
緩やかに解く事に感謝しているので、深層心理では
恋人に向かう事に理解をしている・・・違うか

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2024年08月05日

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トリカブトのトリックが分からなくて悔しい。
なんだかんだ言ってみんないい人だった。
悪ぶってんじゃねーよと思いながら、
ニマニマしてしまう。

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2024年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ2作目。
認知症の薬をそういった目的で使ったり、
拮抗薬と作動薬の関係性だったり、
水に溶かすと青くなる使い方によっては危険な
薬等々ストーリーにちりばめられている薬の
話や薬剤師の話など知らないことも多かった
のでとても面白くすいすい読めました。
個人的にはあまり麻雀がわからないので
詳しすぎる麻雀の件よりほかの内容にページ
割いてほしかった気がしないでもない。

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2024年04月10日

Posted by ブクログ

薬剤師が謎解く推理小説。薬の成分とか専門用語がいっぱい出てくる。薬剤師が読むと面白いのだろう。素人が読むとちんぷんかんぷん。でも、難しいところ、すっ飛ばしても意味はわかるので問題ない。薬の効果も知ることが出来て勉強になった。

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2023年12月12日

Posted by ブクログ

今回は毒島さんの薬に関する知識の使い方が中途半端で、前作よりは物足りない。
おまけになぜ麻雀を無理矢理使ったのか。緊迫感の無いシーンが続いたうえに半荘の結末もあまりに予想通り過ぎて残念だった。
一作目で期待し過ぎたのか、、、

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2023年04月02日

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