塔山郁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
薬剤師・毒島花織と、ホテルマン・水尾爽太のシリーズ5作目。
今回、毒島さんは縁の下の力持ち的な存在?
一作目では、私個人的にちょっと頼りないと思っていた爽太だが、とにかく親切だしよく働く。
ホテルマンってそこまでするの?というツッコミもしたくなるけれど、それで面白くなるのが、小説・漫画・ドラマである。
爽太について、ルックスは平均的だが、誠実で純粋な人柄・・・などというイメージを勝手に思い描いていたけれど、今回の某宿泊客の感想によれば、「垢抜けていて恰好いい感じ」ですって!!
「薬も使い方によっては毒になる」が、このシリーズの共通テーマだと思いますが、今回は「麻薬」
医療用としての利用につい -
Posted by ブクログ
ウチは保険調剤薬局じゃなくて漢方薬局です。待っていれば、患者さんが処方箋を持って来てくれる仕事とは違うんです。
・・・と、患者さんの話をていねいに聞いた挙句、薬を処方せずに帰してしまった宇月啓介(うづき けいすけ)を責めた、店主の天草奈津美(あまくさ なつみ)だったが、宇月の対応は次々と事件を解決していく。
あの、毒島さんのシリーズの4作目に登場して、主役を喰う(!)活躍をした、宇月啓介の登場です!
なるほど、西洋医学の薬剤と漢方は違うし、お客さんの話をよく聞いて症状や体の状態を見極めることが重要な漢方の薬剤師は、お客さんの抱えたさまざまな問題を解決する事に向いていると思います。
体の不調に -
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Posted by ブクログ
コロナ後遺症や登場人物がSNSを利用しているなど、まさにイマドキの話。
四つの短編で、凝りに凝ったトリックのミステリーではなく、漢方が事件?の鍵を果たしている、と言った感じ。
薬剤師の宇月、薬局の三台目店主・奈津美、各四話の薬局の客、と登場人物も割合多いが、人物は思い描きやすく、かつ内容が盛り盛りにならず、さらりと読みやすい。
宇月はいったい何者?と思わせる、探偵ぶり。少し過去もあるひとで、、、まだ魅力は全部発揮されてないんだろうなぁ、と続編も期待できる。
各四話、事件は解決するけど、日常の問題は解決せず。でも前向きな雰囲気で終わるところがいい。
私も医療職で数十年。問題が一つ解決しても、日常