塔山郁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「薬剤師・毒島花織の名推理」シリーズは、好きで読んでいるが、この作品はデビュー作で2009年の単行本、2010年に文庫本上下巻を新装版にしたものである。
小学校六年六組で起きた毒殺混入事件、その3日後にクラスメイトが牛乳に毒を混入したことを告白した遺書を残して自殺。
事件は終息したが、それから30年後当時の担任がある小説を読み衝撃を受ける。
作者が何者か、知っていると感じた。
そして余命僅かだと推測される彼が甥に頼んだのは、30年前のことを彼らのことを知ることだった。
読みながら12歳という微妙な年齢の心の内を考えないわけにはいかない…とそんな気持ちなった。
簡単に判明し自殺で終わった事件 -
Posted by ブクログ
ネタバレ薬剤師の毒島が、薬に関する知識を駆使して、周りの人たちを助ける物語。
水尾爽太は、新規開業するグループホテルのヘルプ要員として軽井沢に行っており、今回は出番なし。
現代社会のさまざまな問題に向き合う連作。
【収録作品】
第一話 認知症と株券
第二話 眠れない男
第三話 はじめての介護
第四話 誰にも言えない傷の物語
第五話 処方箋と闇バイト
第六話 肝油ドロップとオブラート
第一話 爽太の後輩・原木くるみの相談。認知症を患う祖母について。
第二話 不眠症の薬をもらうためしばらくぶりに受診した星野栄一郎。病院や薬局で今浦島ぶりを発揮し、八つ当たりする。
第三話 母親が祖母を引き取り、同居を -
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シリーズ第6作。
6話が収録されているが、うち3話は超短編。
またこれまで主人公を務めることの多かったホテルマン・水尾は出張中で不在。
そのせいか、毒島の謎解きがサクッと書かれる印象だった。
認知症や介護の話が2話、最近よく聞く闇バイトの話もある。
単なる薬の話に収まらず、当事者の背景にも踏み込んでの謎解きとなるため、毒島はこれまでも煙たがれたりして自己嫌悪に陥ることもあったらしい。
だが毒島が薬のことで生き生きと話すシーンや、薬のことだけではなく幅広い知識を持っている所を読むに、相当の勉強を現在進行形でしていることは想像できるし、辛いことがあっても結局は薬学がすきなのだろうなということが感 -
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ネタバレ薬剤師・毒島花織の名推理シリーズの
スピンオフ的な作品かな?なんて思いながら
読んだらまったくもっていい意味で騙された。
漢方薬って葛根湯くらいしか知らなかったし
薬と違って漢方薬を飲むことに対して
そこまで意識していなかったんですが、
なかなか奥が深い漢方薬についてのお話が
いっぱいでした。ストーリーの謎に関しては
別作品に出てくる毒島花織同様、宇月さん
謎解き過ぎやろっ!まぁちょっと体質が
変わってそれに伴って人と違う感覚で
推理できるってところは興味深かった。
「漢方薬局てんぐさ堂」を支える薬剤師も
店主の奈津美もいいキャラで次回作が
あってもまだまだ面白そうですね。 -