塔山郁のレビュー一覧

  • 新装版 毒殺魔の教室

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    完璧な優等生の中身はなんだったのか。
    小学生なら、あこがれるかもしれないが大人の視点で
    見るとなかなかうすら寒いものを感じる。
    誰しもが覚えのある感情がいくつも記述され、黒歴史を見せられている
    気分だった。
    誰も得をしないし、いいこともない。
    重苦しい空気が最後まで続く苦しい作品だった。
    救われはしないが、生きていくしかない。

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    2024年11月11日
  • 薬なければ病なし 薬剤師・毒島花織の名推理

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    ネタバレ

    薬剤師の毒島が、薬に関する知識を駆使して、周りの人たちを助ける物語。

    水尾爽太は、新規開業するグループホテルのヘルプ要員として軽井沢に行っており、今回は出番なし。
    現代社会のさまざまな問題に向き合う連作。

    【収録作品】
    第一話 認知症と株券
    第二話 眠れない男
    第三話 はじめての介護
    第四話 誰にも言えない傷の物語
    第五話 処方箋と闇バイト
    第六話 肝油ドロップとオブラート

    第一話 爽太の後輩・原木くるみの相談。認知症を患う祖母について。
    第二話 不眠症の薬をもらうためしばらくぶりに受診した星野栄一郎。病院や薬局で今浦島ぶりを発揮し、八つ当たりする。
    第三話 母親が祖母を引き取り、同居を

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    2024年11月09日
  • 薬は毒ほど効かぬ 薬剤師・毒島花織の名推理

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    シリーズ、第五弾。
    このシリーズも面白いですね。
    薬学の知識が随所に出て来ますが、それほど苦も無く読めるのは、作者の力量でしょうか。
    今回は『麻薬』がテーマ。
    果たして、毒島さんはこの謎を解けるのか?

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    2024年11月04日
  • 薬なければ病なし 薬剤師・毒島花織の名推理

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    シリーズ第6作。
    6話が収録されているが、うち3話は超短編。
    またこれまで主人公を務めることの多かったホテルマン・水尾は出張中で不在。
    そのせいか、毒島の謎解きがサクッと書かれる印象だった。

    認知症や介護の話が2話、最近よく聞く闇バイトの話もある。
    単なる薬の話に収まらず、当事者の背景にも踏み込んでの謎解きとなるため、毒島はこれまでも煙たがれたりして自己嫌悪に陥ることもあったらしい。
    だが毒島が薬のことで生き生きと話すシーンや、薬のことだけではなく幅広い知識を持っている所を読むに、相当の勉強を現在進行形でしていることは想像できるし、辛いことがあっても結局は薬学がすきなのだろうなということが感

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    2024年10月30日
  • 甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理

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    シリーズ2作目。毒島さんの薬やサプリについての知識が豊富過ぎて凄い。なのに、クレーマーのようなお客がきっかけで口を出すことを恐れるようになってしまった…残念。アメリカなどでは幼児などがぐずらないよう眠くなる副作用がある薬を飲ませるなんて危険過ぎて怖い。楽して痩せたい、楽して筋肉をつけたい、楽して頭がよくなりたい、確かにそんなうまいとこ取りは無理がある。毒島さんが爽太のことは信頼できててよかったし発展を期待。毒を打ち消す毒(薬も然り)の作用に驚くし今回も薬にちなんだ謎解きが楽しい。作者は麻雀にも詳しいのね。

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    2024年10月28日
  • 毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理

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    今回はコロナ初期が舞台になっている。
    確かにあの頃は劇症化して死亡した人の数が毎日ニュースになり、確固たる治療法もなくワクチンもない状況だったので、人との接触を避けながら無事を祈るしかなかった気がする。
    今となっては思い出話みたいだけど、現代でもこんなことが起り得ることを思い知らされました。
    作品の内容としてはコロナ対策がメインで毒島さんの活躍が限定的だったかな。

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    2024年10月26日
  • 薬は毒ほど効かぬ 薬剤師・毒島花織の名推理

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    最後にはちゃんと伏線回収されていました。
    薬の専門用語が多いので聞き馴染みがない人には難しいと感じるかもしれません。

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    2024年10月24日
  • 「舌」は口ほどにものを言う 漢方薬局てんぐさ堂の事件簿

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    毒島花織シリーズのスピンオフ作品だが、こちらはこちらで楽しめた。漢方薬のことも勉強になったし、次回作も楽しみ。

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    2024年09月26日
  • 「舌」は口ほどにものを言う 漢方薬局てんぐさ堂の事件簿

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    ネタバレ

    薬剤師・毒島花織の名推理シリーズの
    スピンオフ的な作品かな?なんて思いながら
    読んだらまったくもっていい意味で騙された。
    漢方薬って葛根湯くらいしか知らなかったし
    薬と違って漢方薬を飲むことに対して
    そこまで意識していなかったんですが、
    なかなか奥が深い漢方薬についてのお話が
    いっぱいでした。ストーリーの謎に関しては
    別作品に出てくる毒島花織同様、宇月さん
    謎解き過ぎやろっ!まぁちょっと体質が
    変わってそれに伴って人と違う感覚で
    推理できるってところは興味深かった。
    「漢方薬局てんぐさ堂」を支える薬剤師も
    店主の奈津美もいいキャラで次回作が
    あってもまだまだ面白そうですね。

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    2024年09月18日
  • 薬なければ病なし 薬剤師・毒島花織の名推理

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    薬剤師なのに、毒島という苗字。インパクトあります。 彼女は薬局で薬を受け取る患者さん達に真摯に向き合っていて、ましてや仕事を離れている時でも薬に関する事は知らんふりできないほど。天職なんでしょうね。 学んだのは「返報の原理」という言葉。相手の反応に対して同じように返したくなるということだそうです。
    確かにそうだと思います。

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    2024年09月08日
  • #殺人事件の起きないミステリー 自薦『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ傑作選

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    重い作品読むは前の休息の感じでサクッと読めました!
    今まで読んでなかった作家さんの作品も読むことができ、ほっこりしたい気持ちの時には良さそうです!

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    2024年08月23日
  • 薬なければ病なし 薬剤師・毒島花織の名推理

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    ネタバレ

    短編3本と超短編の3本の合計6話
    超短編の2本は他の本で
    読んだことがある話でした。

    薬と食べ物の組み合わせや認知症、
    薬にまつわる闇バイトの話等々
    薬に関係しながらも色々と考えさせられる
    内容で興味深く読めました。

    今作は爽太やミネルヴァが出てこない分
    同かなと思ったけど、意外と出てこなかった分
    違う部分や登場人物の話が濃くなり
    これはこれで面白かった。これからの展開も
    期待しながら薬に係わる話にも期待です。

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    2024年08月23日
  • 病は気から、死は薬から 薬剤師・毒島花織の名推理

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    ネタバレ

    「病は気から」というのは、体の経絡を《気》が
    エネルギーとしてめぐり生命活動を維持する意味
    であり、気持ちを強くもてば病気も近寄らない!
    という意味で誤解しないように

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    2024年08月08日
  • 毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理

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    ネタバレ

    新型コロナに日本中が振り回された初年度、ミネルヴァ
    ホテルスタッフに発熱者が、保健所相談も曖昧で手探り
    行動自粛の二週間の最後、一気に他のスタッフも感染?
    結果はオウム病だったのですが、毒島さんの行動力が無
    ければ営業停止だったかも(´・ω・`)

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    2024年08月07日
  • 甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理

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    ネタバレ

    健康診断で注意喚起された中年男は再検査を頑なに
    拒否する不毛な信念の硬さを持つが、後悔で終わる
    HBA1Cで8.6を放置したら緩やかな自殺だかんね
    毒島花織は水尾爽太を一般人の薬好き認定している
    が、周囲の人は片思いを生温かく見守っている
    とはいえ、毒島も水尾の冴えた観察で親子の確執を
    緩やかに解く事に感謝しているので、深層心理では
    恋人に向かう事に理解をしている・・・違うか

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    2024年08月05日
  • 薬も過ぎれば毒となる 薬剤師・毒島花織の名推理

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    ネタバレ

    美人薬剤師の名推理、狂言回しはホテルマン
    惚れた弱みで薬の知識を学ぶ姿勢が好意的に
    受け止められている・・・本人評価ではない

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    2024年08月04日
  • 「舌」は口ほどにものを言う 漢方薬局てんぐさ堂の事件簿

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    祖父の時代から、父 娘と続く天グサ堂 薬剤師宇月さんは本当に色々と体の不調訴える人、悩みを次々に解決していく。漢方薬は、仏法とよく似ている気がする。中国から来た漢方薬仏法は、奥が深いと思った。

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    2024年07月31日
  • #殺人事件の起きないミステリー 自薦『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ傑作選

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    ネタバレ

    『ビブリオバトルの波乱』
    事件自体はそんなに魅力的ではなかったんだけど、
    何気なく訪れたはずの喫茶店の店主が探偵役だった。
    恥ずかしながらこの『珈琲店タレーラン』シリーズを知らず、
    恋人の和将が解決してくれるものだとばかり思っていたから
    意外な活躍に面食らったのと、
    『本』『喫茶店』『謎解き』と大好き三要素が詰まっていたことで
    一発でファンになってしまった。
    調べてみたら既に8巻も出ているとのこと。
    すぐ読みたい。

    『緋色の脳細胞』
    この話は以前にも読んだことがある。
    既に感想も書いてあるので今回は省略。

    『知識と薬は使いよう』
    ここまで来てようやく、
    どうやらこの本はシリーズものの一部ら

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    2024年07月16日
  • 薬も過ぎれば毒となる 薬剤師・毒島花織の名推理

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    どうめき調剤薬局の毒島花織に、是沢クリニックでの誤診、処方ミスを疑われたことで、彼女と薬に関心を持っていく、水尾爽太。この本はシリーズものなので、まだまだこれからも楽しめそうだ。

    本当に白癬菌なのかということから始まり、薬と食べ物の相性や思わぬ症状に効く薬やステロイドの正しい塗りかた、そしてホメオパシーとレメディーの危険性、ナルコレプシーという病、そして自由診療と偽薬の問題など、盛りだくさんだった。

    読み進める度に、毒島さんの薬に対する情熱がどのように発揮されるのか、水尾爽太はどう関わっていくのか今後がとても気になった。

    小さな薬が人の体に与える影響を、いつもすごいと思っている。多くの薬

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    2024年07月16日
  • 薬は毒ほど効かぬ 薬剤師・毒島花織の名推理

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    百目鬼社長夫妻が本格的に登場してきてびっくり。
    双極性障害って躁鬱病の語感が悪いから名前変えただけだと思ってた。精神分裂病→統合失調症、痴呆症→認知症、みたいな。糖尿病や脂肪肝も改名検討中らしいね。勉強になります。

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    2024年07月10日