塔山郁のレビュー一覧

  • 「舌」は口ほどにものを言う 漢方薬局てんぐさ堂の事件簿

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    漢方を学びながらミステリーを楽しめる小説。

    漢方には少し興味があったので、読んでみました。
    西洋医学は、病気を治す考え方。
    東洋医学は、未病を防ぐ考え方。未病を防ぐために漢方があるとは知らなくて大変勉強になりました。
    他にも難しい漢字ですが、漢方の種類の説明など、何かとためになる小説だったと思います。

    少し漢方に興味がある人の1歩目にはいい作品だと思います。

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    2024年05月11日
  • 「舌」は口ほどにものを言う 漢方薬局てんぐさ堂の事件簿

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    ネタバレ

    【収録作品】第一話 漢方薬入門/第二話 夏梅の実る頃/第三話 ノーテイスト・ノーライフ/第四話 長男の務め

    薬剤師試験に3回落ちて薬剤師になることを諦め、経営者としての父の薬局を継ぐことにした新米店主・奈津美。そこに勤めたばかりの宇月が様々な謎に挑む。
    「薬剤師・毒島」シリーズのスピンオフ。

    大麻の話、リウマチに効く薬の話、新型コロナの後遺症である味覚異常と甘草の過剰摂取の話、毒草の話。
    漢方豆知識という感じ。薬にしろサプリメントにしろ、素人判断でのむものではないのはもちろんだけれど、気づかずに摂取していることもあるから、成分表示には気をつけよう。

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    2024年05月05日
  • #殺人事件の起きないミステリー 自薦『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ傑作選

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    人の死を扱わない純粋に謎を解くミステリー。

    殺人事件が起きないので、
    凄惨な場面や暴力的な描写がなく
    構えず穏やかな気分で読めました。

    人の心の底や家庭の奥を覗き見るような
    秘めたる部分を詳らかにする物語。

    〜〜〜〜〜〜〜
    ビブリオバトルの波乱 岡崎琢磨
    緋色の脳細胞 小西マサテル
    知識と薬は使いよう 塔山郁
    ふくちゃんのダイエット奮闘記 友井羊
    暗い部屋で少年はひとり 柊サナカ
    〜〜〜〜〜〜〜〜

    個人的には、『知識と薬は使いよう』が
    納得感が得られて好きな読後感でした。

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    2024年04月16日
  • 病は気から、死は薬から 薬剤師・毒島花織の名推理

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    ネタバレ

    読み進めるにつれてなかなか重たい内容が
    多かった宇月さんですが新たに作品に加わった
    ことで今までの西洋医学に漢方薬が加わり
    さらに面白くなったシリーズ4作目でした。
    認知症にサプリメント、民間療法、毒薬等々
    興味がひかれる面白い内容がいっぱいで
    為になるお話も含め勉強になりました。

    馬場さんの婚約話の結末は予想通りだったけど
    婚約者と宇月さんがそうなるんかっ!って
    感じで腑に落ちない部分が・・・まぁ作中で
    明かされる宇月さんの正確ならこうなるか・・
    今作は宇月さんが出てきて話の幅が広がった分
    今後出てこなさそうでちょっと残念・・・
    そして「病は気から」の言葉の意味や
    「漢方薬」について認識違

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    2024年04月10日
  • 毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理

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    ネタバレ

    シリーズ三作目。
    コロナ過でのホテル業務や薬剤師の方々の
    当時の苦労が分かる話からアルコール依存症、
    発達障害の母等々ちょっと思いテーマも
    あったけど、ほんとに毎回勉強になる話
    ばかりで楽しく読めました。
    ホテル内で起こったコロナ騒ぎは
    意外な原因でコロナと違った感染症。
    これはどこでも起こりうることではないかと
    ちょっと怖かった。経費削減や敷地内及び
    建物内の禁煙・・・いいことなのだけれど
    それが原因でこんなことになるなんて
    思わなかったし、毒島さんの知識と
    考察からの推理には恐れ入った・・・

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    2024年04月10日
  • 甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。
    認知症の薬をそういった目的で使ったり、
    拮抗薬と作動薬の関係性だったり、
    水に溶かすと青くなる使い方によっては危険な
    薬等々ストーリーにちりばめられている薬の
    話や薬剤師の話など知らないことも多かった
    のでとても面白くすいすい読めました。
    個人的にはあまり麻雀がわからないので
    詳しすぎる麻雀の件よりほかの内容にページ
    割いてほしかった気がしないでもない。

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    2024年04月10日
  • #殺人事件の起きないミステリー 自薦『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ傑作選

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    タイトル通り殺人事件は起きないので、血や憎悪などの生々しい表現が苦手な方でも読めます。平和に謎解きを楽しめました。

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    2024年03月11日
  • 毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理

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    薬剤師の毒島さんが薬の知識をもとに身近な事件の謎解きをする。
    今回は
    主人公の職場のホテルで新型コロナウィルス感染?クラスター、当時の日常を思い出しながら読みました。

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    2024年03月08日
  • #殺人事件の起きないミステリー 自薦『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ傑作選

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    人が死なないミステリー短編集。どの作品も文体はライトでありながら、読み進める内に「なぜだ?」と意識づけられる。真実を知った時に「なるほどね」と思う。その心の動きこそがミステリーの真骨頂なのではないだろうか。
    派手なトリックはなくとも、静かに心に響く。そんな短編集でした。

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    2024年02月21日
  • 薬は毒ほど効かぬ 薬剤師・毒島花織の名推理

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    シリーズ5作目。今回は大麻・鬱がメインでストーリーが気になると共に勉強になる。躁鬱って鬱の症状と思ってたのに双極性障害で鬱と別物というのが目から鱗レベルに初耳やった。今回は社長の過去も知れたり他にも色々びっくりなことが多々あり

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    2024年02月14日
  • 薬は毒ほど効かぬ 薬剤師・毒島花織の名推理

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    どうめき薬局という変わった名前の薬剤師ばかりが働く薬局の薬剤師毒島さんと、彼女に恋するホテルマン水嶋が身近な事件に巻き込まれ解き明かすミステリー。
    本作では山荘を舞台にした事件から始まる。
    ささいな事件を薬の知識で解決する一風変わったミステリー。
    他にはない設定なので新鮮で楽しめます。

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    2024年02月11日
  • 甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理

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    薬剤師が謎解く推理小説。薬の成分とか専門用語がいっぱい出てくる。薬剤師が読むと面白いのだろう。素人が読むとちんぷんかんぷん。でも、難しいところ、すっ飛ばしても意味はわかるので問題ない。薬の効果も知ることが出来て勉強になった。

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    2023年12月12日
  • 「舌」は口ほどにものを言う 漢方薬局てんぐさ堂の事件簿

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    「薬剤師・毒島香織の名探偵」シリーズにも登場していた宇月さんでは⁇と思ってたらやはりそうだった。
    まさか、スピンオフだったとは。

    宇月さんの職場である「漢方薬局てんぐさ堂」にやってくる患者さんのちょっとした謎をサクッと解決する。
    漢方医学に関する知識も豊富な宇月さんならではの視点から患者の不調を解く全四話。

    第一話 漢方薬入門〜32歳の出版社に勤める編集者加納有紀は、入社当時に担当した池崎から大麻をテーマとした本を出版してくれないかと持ち込まれたが、預かったのは原稿だけではなかったことを知らずに、直後にてんぐさ堂の宇月に気づかれる。
    深く立ち入ることなく、やんわりとした警告だけ…という宇月

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    2023年11月11日
  • #殺人事件の起きないミステリー 自薦『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ傑作選

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    ネタバレ

    5人の作者の著書から選ばれた5篇。
    小西マサテルさんの「緋色の脳細胞」以外は
    初めてだったので色んな作風が読めて
    面白かったです。個人的には友井羊さんの
    「ふくちゃんのダイエット奮闘記」が
    予想の少し上をいかれる結末に楽しめたし、
    グルメと摂食障害の組み合わせの作品は
    今まで読んだことがあったようでなかったので
    興味深く読めました。
    岡崎琢磨さんの「ビブリオバトルの波乱」は
    本作を読んだことがないのでえっ!店員さん
    そんな感じでぶっこんで来るのと驚き、
    柊サナカさんの「暗い部屋で少年はひとり」は
    すごいやさしい世界でほっこりした。
    塔山郁さんの「知識と薬は使いよう」は
    今までにあまり読んだこと

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    2023年10月27日
  • #殺人事件の起きないミステリー 自薦『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ傑作選

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    心が整う素敵な傑作選です。道徳性や人格的な何か大事な感覚が研ぎ澄まされるっていうか。善悪の判断、生命の尊さ、誠実であること、寛容性や家族愛、思いやりと親切心・・・これなら殺人事件は起きないです。

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    2023年09月16日
  • 病は気から、死は薬から 薬剤師・毒島花織の名推理

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    正確に書くと星3.9。
    どの話も面白かった。漢方の知識を用いたものが多く参考にもなったし、実生活にも少し役にたつと思う。
    現実的だとは思うが主人公がなよっとしすぎのようにも思える。

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    2023年09月04日
  • 薬は毒ほど効かぬ 薬剤師・毒島花織の名推理

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    薬剤師さんが探偵役を務める作品。
    作中に描かれる薬剤師さんの仕事や薬剤師制度、薬の知識が読んでいて楽しかった。
    今回は大麻や抗うつ剤に関する事が中心のようです。

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    2023年08月30日
  • 薬は毒ほど効かぬ 薬剤師・毒島花織の名推理

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    薬剤師の毒島さん今回は出番は少ないかった。要点だけはしっかり押さえていた。翔太がずいぶん活躍したような気がする、山荘 鬱 大麻
    しっかりと自分の仕事をしていた、最後社長の奥さんが出て、自分の過去を話し始め一緒に生活して行くのに適した相手と思い、結婚をした、なかなかこういう男性は居ないような気がする。

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    2023年08月27日
  • 「舌」は口ほどにものを言う 漢方薬局てんぐさ堂の事件簿

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    薬剤師・毒島シリーズにも登場した宇月を主人公としたスピンオフ(帯には「新シリーズ」とも・・・)
    各地を転々としていた宇月は「てんぐさ堂」と言う漢方薬局で薬剤師として、働くことになった。
    「てんぐさ堂」は3代続く、老舗の薬局だが、先代が妻を亡くしてから、売り上げは下がる一方。
    そんな薬局を立て直すべく、薬剤師試験に3度落ちた天草奈津美はお店を改装し、おしゃれな漢方薬局を始めるが、なかなか売り上げが伸びないことが悩みどころ。
    そんな漢方薬局には様々な悩みを抱えた人がやって来て、問診のみで宇月はお客さんの体と悩みを解決していく。
    お客さんの悩みを解決する姿に、徐々に奈津美も宇月に心を開いていく・・・

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    2023年07月30日
  • 病は気から、死は薬から 薬剤師・毒島花織の名推理

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    薬剤師・毒島の名推理シリーズ、第4弾。ホテル勤務の主人公・爽太にふりかかった謎を薬剤師の毒島が解いていく物語。二人のじれじれラブはさておき、本シリーズの売りは薬剤師知識で謎を解いていく流れである。回を増すごとにネタうんちくが長くなっていくのが見ごろなのだ。
    本作は漢方ネタがたっぷり。このうんちく流れが好きじゃないとページを閉じたくなるほどの長さなのだ。身近な話題からの事件なので、どの話も引き込まれる。葛根湯など、自宅の薬を見る目も、ちょこっとだけ変わった気がする。
    ためになるお仕事ミステリ、気分転換におすすめである。

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    2023年07月23日