塔山郁のレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】第一話 漢方薬入門/第二話 夏梅の実る頃/第三話 ノーテイスト・ノーライフ/第四話 長男の務め
薬剤師試験に3回落ちて薬剤師になることを諦め、経営者としての父の薬局を継ぐことにした新米店主・奈津美。そこに勤めたばかりの宇月が様々な謎に挑む。
「薬剤師・毒島」シリーズのスピンオフ。
大麻の話、リウマチに効く薬の話、新型コロナの後遺症である味覚異常と甘草の過剰摂取の話、毒草の話。
漢方豆知識という感じ。薬にしろサプリメントにしろ、素人判断でのむものではないのはもちろんだけれど、気づかずに摂取していることもあるから、成分表示には気をつけよう。 -
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ネタバレ読み進めるにつれてなかなか重たい内容が
多かった宇月さんですが新たに作品に加わった
ことで今までの西洋医学に漢方薬が加わり
さらに面白くなったシリーズ4作目でした。
認知症にサプリメント、民間療法、毒薬等々
興味がひかれる面白い内容がいっぱいで
為になるお話も含め勉強になりました。
馬場さんの婚約話の結末は予想通りだったけど
婚約者と宇月さんがそうなるんかっ!って
感じで腑に落ちない部分が・・・まぁ作中で
明かされる宇月さんの正確ならこうなるか・・
今作は宇月さんが出てきて話の幅が広がった分
今後出てこなさそうでちょっと残念・・・
そして「病は気から」の言葉の意味や
「漢方薬」について認識違 -
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Posted by ブクログ
「薬剤師・毒島香織の名探偵」シリーズにも登場していた宇月さんでは⁇と思ってたらやはりそうだった。
まさか、スピンオフだったとは。
宇月さんの職場である「漢方薬局てんぐさ堂」にやってくる患者さんのちょっとした謎をサクッと解決する。
漢方医学に関する知識も豊富な宇月さんならではの視点から患者の不調を解く全四話。
第一話 漢方薬入門〜32歳の出版社に勤める編集者加納有紀は、入社当時に担当した池崎から大麻をテーマとした本を出版してくれないかと持ち込まれたが、預かったのは原稿だけではなかったことを知らずに、直後にてんぐさ堂の宇月に気づかれる。
深く立ち入ることなく、やんわりとした警告だけ…という宇月 -
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ネタバレ5人の作者の著書から選ばれた5篇。
小西マサテルさんの「緋色の脳細胞」以外は
初めてだったので色んな作風が読めて
面白かったです。個人的には友井羊さんの
「ふくちゃんのダイエット奮闘記」が
予想の少し上をいかれる結末に楽しめたし、
グルメと摂食障害の組み合わせの作品は
今まで読んだことがあったようでなかったので
興味深く読めました。
岡崎琢磨さんの「ビブリオバトルの波乱」は
本作を読んだことがないのでえっ!店員さん
そんな感じでぶっこんで来るのと驚き、
柊サナカさんの「暗い部屋で少年はひとり」は
すごいやさしい世界でほっこりした。
塔山郁さんの「知識と薬は使いよう」は
今までにあまり読んだこと -
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Posted by ブクログ
薬剤師・毒島シリーズにも登場した宇月を主人公としたスピンオフ(帯には「新シリーズ」とも・・・)
各地を転々としていた宇月は「てんぐさ堂」と言う漢方薬局で薬剤師として、働くことになった。
「てんぐさ堂」は3代続く、老舗の薬局だが、先代が妻を亡くしてから、売り上げは下がる一方。
そんな薬局を立て直すべく、薬剤師試験に3度落ちた天草奈津美はお店を改装し、おしゃれな漢方薬局を始めるが、なかなか売り上げが伸びないことが悩みどころ。
そんな漢方薬局には様々な悩みを抱えた人がやって来て、問診のみで宇月はお客さんの体と悩みを解決していく。
お客さんの悩みを解決する姿に、徐々に奈津美も宇月に心を開いていく・・・