宮口幸治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一生懸命やっているのに、どうしても勉強についていけない子がいる。
それは努力不足ではなく、脳の特性かもしれない。
境界知能について皆に知って欲しい。特に教育者は全員に知って欲しい。
境界知能と言われる人は、実は7人に1人いる。決して珍しい存在ではない。
このIQになると、日常のいろんなことができにくい。
残念ながら学生時代の中心にある勉強に着いていくのは、厳しくなりがちである。
その現実を本人ではなく、周囲が正しく知ってあげて欲しい。
IQで人をラベリングするのはよくないと個人的には考えている。
一方で、IQによる困りごとを一般化的な知識として社会が持っておくことは必要だと思っている。
こ -
Posted by ブクログ
【概要】
児童精神科医である著者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。
【感想】
頭ではなんとなくわかっていた事を言語化してもらった感じ
犯罪は悪いが、何故起きたのか根本的な部分の話
見た目ではわからない病気でもない
ただ漠然と人とは違う、それさえもわからない
システム化された教育の問題 -
Posted by ブクログ
「障害」はその時代の世の中によって作られる、みたいな話を思い出した。
本書の中で挙げられている「非行少年に共通する特徴5点セット+1」がまさにそんな感じだった。
①認知機能の弱さ(見る,聞く,想像する力が弱い)
②感情統制の弱さ(すぐにキレる)
③融通の効かなさ(予想外のことに弱い)
④不適切な自己評価(自信があり過ぎる,なさ過ぎる)
⑤対人スキルの乏しさ(コミュニケーションが苦手)
+1 身体的不器用さ(力加減ができない)
がその内容とのことだが、こういう人を「障害者」にしないといけない所まで現代社会は来ていることの方を個人的には強く意識させられた(もちろん程度の問題ではあるし、著者がどの -
Posted by ブクログ
こんなにも普段近くに存在して、
密接に関わっているはずなのに
自分がいかに目を向けられていなかったのか。
うっすらと感覚としてしか考えたことのなかった部分の解像度が上がった気がする。
そしてこういう所で日々闘っている人達がいるという事を知れて良かったし、
それだけではなく、将来自分の子供、もしくは誰かしらに教育をするという立場になった時に
実践的で意味があり、
この本を読んでいたからこそなにか気づけたということがあるかも知れないと思った。
また、こういったかなり
センシティブで、デリケートな分野の内容を不謹慎さもなく、嫌な感じもせずに読めるのは、
先生が本気で取り組んでいるからこその情熱 -
Posted by ブクログ
●子どもが「明日を見通せる地図」を持てるようになるための具体的な視座を提示した本。
●一人の大人として子どもの成長に寄与できることを考える。→子どものやる気を育むための知見を学べた。
●児童精神科医でもある著者は、子どものやる気を引き出すためには「見通し・目的・使命感」を持たせることの重要性を説く。大人が良かれと思って放つ「努力しないと厳しいよ」という言葉が、実は子どもの地図を塗りつぶす「負の暗示」になっているという指摘には、多くの大人がハッとさせられるはずだ。「あなたが生まれてきたから、親が苦労している」と祖母から言われた子、片目を失明しても親に知らせられなかった子のことを本書で触れているが -
Posted by ブクログ
支援の現場で、境界知能だなと思うケースが多く、端的にタイトルになっている本書を見つけたので読んでみたのだが、ある程度、発達心理学とか認知心理学とか障害福祉関連とか、そのあたりの知識がないとちょっと難しいかも。
丁寧に説明してくれてはいるが、結構学術的な記述が多くて、それなりに臨床での経験がないと理解しにくい。
文字組みも大きくてページ数も少なくて新書だし、と『ケーキの切れない〜』シリーズと同じような感覚で手にすると面食らうかもしれない。
ただ、実際に臨床場面でそういう人たちに接している人には、具体的にどう援助するのが効果的か説明があるので助けになりそう。
最終章で言及されているジローナ宣言