宮口幸治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「境界知能(知的障害グレーゾーン)」とはどういった性格でどのような行動をとるのか?詳しくは知らなかったので手にとってみた。
漫画なので見やすくてわかりやすい。
一見、普通の子と大差ないように見えるのでこれは子の性格だなと思いがち。
だが本人にすれば日常的に困り、何故自分はできないのか?としんどさを抱えてしまう。
彼らの気持ちを理解して支援のあり方を考えるということ。
周囲からはどう見えているのか、本人からはどう見えているかを年代別に紹介している。
第1章 小学生のウエキくん
①相手の気持ちがわからない
②手先が不器用
③本の内容が理解できない
第2章 中学生のシライさん
①力の加減 -
Posted by ブクログ
知的障害とか境界知能とか、人をカテゴライズしてしまうのはよくない、と思いながらも、実際にそういう人がいる。
IQが低くても社会生活に問題がなければ知的障害と括られることはないし、境界知能も然り。
しかし、境界知能の場合は、よりわかりくく社会に溶け込んでしまっている。
言ったはずの事がさっぱり伝わっていなかったり、というのが、実は境界知能で…ということもありうるんだけど、とはいえ、本書は子どもを支援する人のための本だ。そして驚くことに、知的障害の認定基準は自治体によって違うんだとか。
そうなるとますます、いわゆる境界知能への理解が遠のいてしまうかもしれない。
子どもと直接関わることのない僕のよう -
Posted by ブクログ
自己評価は他者との関係性の中で育つ
発達上のハンディを抱えた人間は、そもそもが他者との関係性を正しく把握できない
普通とされている人が考えずともやっている事に対して、繰り返し教えられて初めて気づけるようになり、更に意識して把握しようとして初めて一端を掴める可能性が出てくる程度
知能指数が低かった場合、ただでさえ演算できないのだから、普通と呼ばれる関係性を演算してアウトプットするのは至難の業
個人としては抱える問題も大きいが、現在はリモートやSNSなど環境面から演算に必要な情報が削ぎ落とされてしまっている
仕草、発声、雰囲気など対面で得られる多くの情報があっても普通が算出できないのに、リモートで