八目迷のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2019年、「僕がウラシマトンネルを抜ける時」というタイトルで、第13回小学館ライトノベル大賞にてガガガ大賞と審査員特別賞を同時受賞。
改題・改稿を経て、八目迷さんのデビュー作です。
主人公は田舎の高校生男子と、美少女転校生。
それぞれの過去への思いが「トンネル」というモチーフに映えていました。
作者さんはあとがきで「良い小説を書きたい」「夢中になって時間を忘れるウラシマ効果を小説で起こしたい」と語っています。
その真っ直ぐな想いをデビュー作に込めたのだなあと、おばさんとしては微笑ましく感じました。
デビュー作らしい拙さや甘さもあります(これは私の年齢差ゆえかもしれません)。
それでも、 -
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Posted by ブクログ
★3.4
夏休みの自由研究は、トンネルに通うこと。
欲しいものを手に入れるたび、
なぜか少しずつ、さよならに近づいていた。
妹を亡くした少年と、家庭に居場所のない少女。
ふたりは、願いを叶える代わりに時間を奪われる“ウラシマトンネル”という都市伝説にすがる。
その舞台構造が、あまりに切なく、そして夏という季節の儚さに、よく馴染んでいた。
序盤は、どこか不穏で、透明感のあふれる青春譚。
ぎこちない関係、胸の奥にしまい込んだ過去、そして“ひと夏の実験”という胸の高鳴り。
けれど読み手は気づいている。
この願いには、何かを“置いていかなきゃいけない”ことを。
展開に派手さはない。が、二人の心 -
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Posted by ブクログ
久しぶりにラノベを読んだ。1日で読み終えたけど、内容は決してライトではなかった。
もしもこの作品がアニメ化されても、たぶん私は見ない。表情、声色、雰囲気、おそらく映像で見ると、めちゃくちゃしんどくなってしまうと思う。それだけ、感情が動かされる内容だったし、重みがあった。
こういう個々の意見と正解がない状態の話を読むと、つくづく私は西園とか世良みたいなタイプが好きなんだよなあと改めて気付かされた。(西園がやったことは完全にアウトだけど。)
自分が思ったことを素直にやったり、ある意味で筋が通ってるタイプ、好きなんだわ。
多分、私は続きを読むことができない。汐が自分らしくいられる様になると良いな -
Posted by ブクログ
終わり方はすっきりグッドエンドという感じで良かったのですが、ヒロインの境遇が可哀想過ぎるのと、ヒロインのお兄さんのキャラクターが分かりやすく悪いためスッキリしない部分がありました。
確かに主人公の決断は間違ってはいないと思いますし、フォローもしていますが。もう少しヒロインそして、ヒロインの兄との関係性の改善が見たかったです。
またこの物語のギミックについて、結局なぜ起こったのか最後までわからなかったのももう少し何か欲しかったなと個人的には思いました。
作品自体の構成は上手く徐々に明らかになっていく展開とこのギミックの相性はいいと思いました。 -
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ネタバレ 購入済み
前作より良い
どうせ似たり寄ったりの話だろうなと思ったら、タイムリープの仕方がすごく新鮮。二日戻って、二日体験し、また二日戻る。作中でロールバックと呼ばれるタイムリープの仕方と、それによって主人公が体験するの出来事や謎が、独特。
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無料版購入済み
どこか取ってつけたような感じ
絵はきれいですし、ストリーも面白くないわけではないのですが、主人公の過去とか、ウラシマトンネルとか、いろんな設定やストーリー展開に、どこか取ってつけたような感じがあって、いまいち引き込まれませんでした。
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購入済み
一応、買ってはみたけれど
作者が書いた作品4つを一冊で、なら良かったと思う。
雪乃sideの「雪ノ下家後日談」は良かった。読みたかったものだった。
それ以外の作品がまあ微妙とも呼べないレベルで、しんどかった。
結衣sideも同じかも、と思うと二の足を踏む。
「だったら、渡の作品部分だけ読めばいーじゃん」ってことなんだろうけど、ちょっとそういう問題でもなくて。
4冊買おうとは、やっぱ思えない。
※買わずに批判はちょっと、と思い一応購入。
やはり作者による変化球が一番のアンソロジーだった。
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