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幼馴染だった二人、すれ違う時間と感情。
17歳の春休み。
東京での暮らしに嫌気が差した船見カナエは、かつて住んでいた離島・袖島に家出する。そこで幼馴染である保科あかりと2年ぶりの再会を果たした。
その日の夕方、カナエは不可思議な現象に巻き込まれる。
午後6時を告げるチャイム『グリーンスリーブス』が島内に鳴り渡るなか、突然、カナエの意識は4日後に飛んだ。混乱の最中、カナエは憧れの存在だったあかりの兄、保科彰人が亡くなったことを知らされる。
空白の4日間に何が起きたのか。困惑するカナエを導いたのは、あかりだった。
「カナエくんはこれから1日ずつ時間を遡って、空白の4日間を埋めていくの。この現象を『ロールバック』って呼んでる」
「……あかりはどうしてそれを知っているんだ」
「全部、過去のカナエくんが教えてくれたからだよ」
『ロールバック』の仕組みを理解したカナエは、それを利用して彰人を救おうと考える。
遡る日々のなかで、カナエはあかりとの距離を縮めていくのだが……。
甘くて苦い、ふたりの春が始まる。
大きな感動を呼んだ、『夏へのトンネル、さよならの出口』に続き、八目迷×くっかで贈る、幼馴染だった少年少女の春と恋の物語。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
Posted by ブクログ 2020年05月27日
◆おすすめ度◆
・激甘恋愛小説度:★★★★
・ファンタジックな設定がファンタスティック度:★★★
・とっても一途な主人公度:★★★★
◆感想◆
東京から、かつて住んでいた離島・袖島に家出してきた船見カナエ。そこで幼馴染の保科あかりと出会うが…
前作『夏へのトンネル、さよならの出口』が青春ど真ん中...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月11日
終わり方はすっきりグッドエンドという感じで良かったのですが、ヒロインの境遇が可哀想過ぎるのと、ヒロインのお兄さんのキャラクターが分かりやすく悪いためスッキリしない部分がありました。
確かに主人公の決断は間違ってはいないと思いますし、フォローもしていますが。もう少しヒロインそして、ヒロインの兄との関係...続きを読む
どうせ似たり寄ったりの話だろうなと思ったら、タイムリープの仕方がすごく新鮮。二日戻って、二日体験し、また二日戻る。作中でロールバックと呼ばれるタイムリープの仕方と、それによって主人公が体験するの出来事や謎が、独特。
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