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Posted by ブクログ
漫画「葬送のフリーレン」の印象的なキャラクターたちによる前日譚。
フェルン、シュタルク、カンネとラヴィーネ、アウラ、そしてフリーレンが主役になっている短編集である。
物語は場所も時代もバラバラなのに、必ず出てくるキャラクターがいる。『勇者ヒンメル』だ。特に印象的なのがアウラ編における、ヒンメルパーティとの戦闘シーン。
不死なる軍勢との戦闘で疲労困憊のヒンメルにアゼリューゼ(服従させる魔法)でとどめを刺そうとしたアウラに対し、致命傷を負わせる斬撃を放ったヒンメル。フリーレンの援護射撃があったとは言え、アウラが魔力を失ったうえ、完治に半世紀を費やすほどの攻撃を放ってしまうヒンメルは、「葬送のフリーレン」における最強格のキャラクターだと言える。
主人公フリーレンの話では、フェルン、シュタルク、そしてザイン以外の人物の加入がほのめかされていた。おそらく、旅の目的を終えたパーティの解散後も、フリーレンは生き続けることになるため、新たな旅の出発が控えているということだろう。
フリーレンの運命を変えた、大魔法使いフランメと勇者ヒンメルが、まだまだずっと謎のままなのも、「葬送のフリーレン」の魅力と言える。
まさに本編の前奏曲です
皆んな必死に生きているのに、作品世界の空気感は冷たく澄んでいる…静謐な宗教画のようです。コミック本編は、そんな感じ。このノベライズも、そんな作品世界と地続き。本編の前奏曲を聴いているようで、心地良い。
Posted by ブクログ
最新巻のコミックスだけ買う予定でしたが…。気になってこっちも買っちゃった。
葬送のフリーレン、初の公式前日譚小説。
原作の先生がちゃんと監修しています。安心。
アニメもそうでしたが原作では描かれていない部分が丁寧に補完されています。全体で221ページ。スラスラ読めました。
小説でもフリーレンの世界観が上手に表現されています。特に第5話の葬送。
ちょっとだけマハトが登場したのは予想していなかったので、いいサプライズでした。
原作が好きな方はオススメです。
Posted by ブクログ
押し付けがましくもなく、急がされるわけでもなく、何となく良いことを教えてもらったような気持ちになる読後感がマンガのフリーレンが大好きな理由です。
この小説版もその"らしさ"を持っていると思いました。
もし次が出るなら、アイゼンとデンケンの若かりしの話が読みたい。