あらすじ
本編にないフリーレンたちの前日譚を小説化。
TVアニメも大ヒット中の漫画『葬送のフリーレン』の原作者・山田鐘人氏の監修のもと、本編では描かれていない、フリーレンが“人を知るため”の旅に出るその少し前の物語を、作家の八目迷氏が前日譚として小説化!
フリーレン、フェルン、シュタルク、ラヴィーネ&カンネ、アウラ、それぞれのキャラクターを主人公としたエピソード5編からなる短編小説集。
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Posted by ブクログ
漫画「葬送のフリーレン」の印象的なキャラクターたちによる前日譚。
フェルン、シュタルク、カンネとラヴィーネ、アウラ、そしてフリーレンが主役になっている短編集である。
物語は場所も時代もバラバラなのに、必ず出てくるキャラクターがいる。『勇者ヒンメル』だ。特に印象的なのがアウラ編における、ヒンメルパーティとの戦闘シーン。
不死なる軍勢との戦闘で疲労困憊のヒンメルにアゼリューゼ(服従させる魔法)でとどめを刺そうとしたアウラに対し、致命傷を負わせる斬撃を放ったヒンメル。フリーレンの援護射撃があったとは言え、アウラが魔力を失ったうえ、完治に半世紀を費やすほどの攻撃を放ってしまうヒンメルは、「葬送のフリーレン」における最強格のキャラクターだと言える。
主人公フリーレンの話では、フェルン、シュタルク、そしてザイン以外の人物の加入がほのめかされていた。おそらく、旅の目的を終えたパーティの解散後も、フリーレンは生き続けることになるため、新たな旅の出発が控えているということだろう。
フリーレンの運命を変えた、大魔法使いフランメと勇者ヒンメルが、まだまだずっと謎のままなのも、「葬送のフリーレン」の魅力と言える。
Posted by ブクログ
『葬送のフリーレン ~前奏~』は、本編で描かれなかった主要キャラクターたちの「少し前」の物語を描く短編小説集です。フリーレンが2回目の旅に出る直前のフェルン, シュタルク, ラヴィーネ&カンネ, アウラ、そしてフリーレンを主人公とした5つのエピソードが収録されています。
『やすらぎの日々』
フェルンが僧侶ハイターに引き取られまだ幼かった頃の、ハイターとの心温まる日常が掘り下げられています。
『英雄になった日』
ドラゴンに脅かされる村での修行中のシュタルクについての物語です。彼が戦士として成長する過程が描かれています。
『二人なら』
魔法学校時代のラヴィーネとカンネが奮闘する物語。
『放浪する天秤』
私の一番好きな話です。
アウラは彼女は不死の軍勢を操る強力な魔族で、封じられた不死軍を大軍に育てるべく、人間や死者を服従の魔法で従わせながら勢力を広げていました。 やがて勇者一行(ヒンメル、ハイター、アイゼン、フリーレン)一行と戦闘になり、敗北します。その後、彼女は体力・魔力の回復のために潜伏し、復活できるまで長い時間を過ごすことになります。
体が完全に回復するまでの間、目が見えない少年ヴィルと出会い、会話を交わします。 アウラは人間を単純な《敵・食糧・素材》としてしか見てこなかった存在でしたが、この少年との出会いを通して人間を知ります。その後、アウラは完全回復し、アウラは近隣の村を滅ぼそうと考えます。しかし別の魔族グロースが先にその村を襲撃し、ヴィルも殺されてしまいます。アウラはグロースを「服従の天秤」で支配下に置きます。アウラの内面は話の顛末からは伺いしれません。少年に教わった鳥の名前も忘れてしまいました。
『葬送』
フリーレンの話。手塚治虫のブラックジャックの『人生という名のSL』という短編に似ています。フランメ、ヒンメル、ハイターがフリーレンの乗った馬車に乗り込んでフリーレンとか会話をしてやがて下車していきます。全ては馬車の中で微睡の中で見た夢でした。
葬送のフリーレンは大好きな物語なので、とても楽しめました。
良質な前日譚
幼い頃のフェルン、ラヴィーネ&カンネコンビの馴れ初め?にまだ単独行動中のシュタルク、Web人気の高い断頭台のアウラ様と場所に揺られて夢をみるフリーレン(フランメお師匠つき)、といった視点の短編集です。
転んで服を汚してしまったフェルンが服を綺麗にする魔法を欲しがったり、模擬戦で命乞い⁇をし、唯一の弟子に必殺・投げキッスを伝授するフランメお師匠等とか、本編を彷彿とさせるエピソードも上手く入れています。
これはこれで良い番外編でした。