髙樹のぶ子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
表紙から、大河ドラマみたい……。
『伊勢物語』を、在原業平の生涯として読めるように話が配置されている。
何より、晩年付き添った伊勢の、業平を辿る筆致がなんだか相応しく思われて、心地良い語りが流れる時間に思えた。
やがて陽成帝の母となる高子と、斎王となる恬子内親王との、かなり危険な駆け引きも面白いのだけど。
個人的には、政治の舞台からスポットが当たらなくなる業平兄弟や、例になく立太子出来なかった惟喬親王の胸中の方が今は興味があったりする。
業平が高子にのめり込む想いに、政治的な憂さ晴らしの面があったのかどうか。
キレイに進められていくストーリーなので、執着が感じられないのだけど。どうだっ -
Posted by ブクログ
伊勢物語といえば、学校の授業でちょっと学んだくらいで、平安時代の歌が出てくる旅物語かと思っていた私ですが、この「小説業平」を読んで全く違ったものだったんだと知りました。次から次にと女人を口説くこの色好みの美男子につっこみを入れたり、権力争いや策謀など平安の貴族として生きるのも大変なんだと共感してみたり、在原業平の一生を文字通り小説として夢中になって読みました。そして作中の歌は有名な歌ばかり。まさに千年も受け継がれる歌です。この本を先に読んでいたら古典の勉強も違っただろうと思います。またいつか八橋かきつばた園に行き業平の気持ちになってかきつばたを眺めてみたいです。
-
-
-
-