無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
千百年前から伊勢物語は読み継がれ、ふるくから在原業平はプレイボーイの代名詞だった。業平の「色好み」とはいったいどういうものなのか――多くの読者を獲得している『小説伊勢物語 業平』の著者が自ら小説に紡ぐうちに浮かび上がってきた「雅」という人間力に迫る!
「英雄、色を好む」ということわざがある。現在ではセクシャルハラスメントになりかねないが、長らく続いた男尊女卑の社会では、それをよしとしてきたことを表すフレーズとも言える。英雄ではないにしても在原業平もしばしばこの文脈でプレイボーイの代名詞として人々の口の端にのぼってきた。しかし、業平の「色好み」は単に女性との性愛に執着することとは違うのではないか――見えてきたのは、現代にも通じる豊かな人間関係を構築できる能力だった。そして「雅」とはその能力に裏打ちされた人間的な余裕だとも。社会が多様性を認めることを人々に求める現代人にこそ、その優れたコミュニケーション力を、業平から学ぶところは大きい。
伊勢物語は恋愛の教科書ともしばしば言われる。つまるところ、男はいい女に育てられ、成長した男がいい女を育てる、それも思いを歌に詠むことによって。それゆえに言葉のコミュニケーション力の高さが求められる。その能力は恋愛以外の人生も豊かにするものになるだろう。
Posted by ブクログ 2021年01月31日
本屋さんのコーナーに小説伊勢物語 業平と並んであったので手をとったのがきっかけ。
小説の登場人物の設定を読んでみてからにしようと本書から。
高子、恬子は当時の女性としてはとんでもない人だったんでしょうね。
高子との関係性が志を共有していく流れ、
恬子斎王との流れは
小説で読んでみたいと思うぐらいス...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。