夜光花のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
センセの作品としては、王道ノーマルな部類。BL的に切なく甘いお話です。
「恋愛と友情のボーダーライン」というのは大好きなテーマ。男同士のBLならではだと思うので。
高校時代に八木から告白された裕紀は、5年間好きでいたら好きになると答えます。何事も穏便にすませたい裕紀が軽く返した言葉なのですが、その5年後に彼はそのせいで深く思い悩まずにはいられなくなります。
それにしても、5年間友達としてつかず離れずストイックに裕紀のそばにいた八木の忍耐に驚きます。そんな彼に頼り切っていた裕紀は、八木から好きになれないならもう会えないと宣告されてしまいます。八木にしてみればいつまでも友達でいるのは苦しいのです。 -
Posted by ブクログ
うむ、面白かったです。普通に一気に読んでしまいました。今まで自分が読んだ夜光さんの話の中では一番好きかも。受がちょっと珍しいパターンだなぁと思いましたけど、まあそんなには夜光さんの本読んでないので、あまり指針にはなってないかも…w ストーリー展開的に面白かったです!まあいつものようにエロは多めでしたけどw サスペンス風味は強かったですね。だから好きだったのかなぁ。
正義漢とひねくれ者てなんか…いいですねw 葛藤しつつも清涼を支えようとする秦野が健気でかわいいです。まあ最初は最低ですが、ある意味お互い様というか(・・;)
そしてなんと塚本のポジションの美味しいこと!w
挿絵がこの間亡くなったイラ -
Posted by ブクログ
攻め:俳優・高瀬義隆
受け:カメラマン・的場喬一
カメラマンの喬一はフランスで助手をしている。師匠について撮影の為に帰国して仕事場で再会したのは新人俳優・義隆。
実は彼とは高校時代からの付き合いでずっと抱かれている関係。しかし喬一は義隆に対して距離をおいて接する。そのつれなさに執着を続ける義隆。思い通りにならない喬一を何とかしたいととうとう監禁して…。
あとがきにもありましたが、攻めの執着愛かと思いきや執着していたのは受けだったというどんでん返し。
喬一の愛が歪んでいるのか?
義隆が自分に飽きないように画策する内容がちょっと尋常じゃないと言えば尋常じゃないかな。
でも、結局慣れると相手 -
Posted by ブクログ
受の心理戦がメインの、かなり読ませる話でした。
喬一は、高校からずっと義隆と付き合っているのですが、その付き合い方が尋常ではなく、ちょっと屈折しています。受の喬一は義隆との距離をつかず離れずな状態にキープすることにこだわっていて、傍から見ても危うい関係。
なぜそこまでする?という疑問から、思いがけない喬一の深い執着愛を理解するまで圧倒されっぱなしでした。
読み手が受け取る義隆のイメージは、喬一視点のフィルターを通して脚色されてる部分があって、攻受両方の本心がなかなか見えてこないのがじれじれもするけれど面白いところです。
喬一は、義隆のことを好みのいい顔だけど飽きっぽくプライドが高いと分析し